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白木峰 

14年09月12日(金) 曇ったり晴れたり


富山10:30集合とアナウンスしたものの、適当な交通機関がない。
米原回り、長野回り・・・どちらも間に合わない。深夜バス・・・満杯。夕方発の深夜着のバス:空きあれど宿代含めると、どっこいどっこい。
やむなく越後湯沢経由。乗り継ぎのハクタカの自由席は2両、座れないかもと1本早い新幹線で向かう。

町田着4:49。小田急町田5:22発予定が、4:55発に間に合う。新宿5:35着。6:20発でも大宮で14分余裕で新幹線に乗れるが、時刻表をひっくり返し、5:47の山手線で池袋5:56着5:59発埼京線で大宮着6:36着・・・。24分余裕。
実際は赤羽で10分後発の東北線乗り換えれば6:33着になるのだがさすがに疲れるので・・・・。

着いた大宮:新幹線北乗車口で切符が通らず。2度ともダメ。係員が来て、「特急券2枚なので1枚は乗車券にしてください」。仰せの通りで無事通過。ホームに立つ前に身を軽くしようとトイレを探すが無い。工事の関係? ホーム経由で南乗車口に向かい、ようやく目的地発見。再びホームに戻り、長蛇の列(長野行き)の隣のがらがらの列に並ぶ。
7:01着の2階建ての1Fに駆け込む。おおよそ4−5名のみ。実に見晴らし悪し。2Fでも15名ほど。遅い?朝食。車窓のながめは半分壁と空。で、お休みタイム。

着いた越後湯沢:コンコースの団子売場を横目に急ぎ目に歩き、「自由席は後2両」の案内に従い最後尾の中間に2席確保。
山餌用に笹団子を買おうとするが、売り子がいない。やむなく改札を出てkioskに・・・がここでは扱っていないとか。
やむなくコンコースに戻ると、次の列車からの方々がぞろぞろ。外れた所に売り子発見しやっと買う。少し先をOさんが歩いていて、最後尾に乗り込む。私のザックを見つけ席確保。KTさんも入ってきたが、席が見つからず、前の車両を物色するも満杯でデッキで立ちんぼ。発車後、車内が落ち着いてきた。

15分ほど過ぎると、Oさんが空き席をさがし、KTさんも座れることに。
30分後の直江津で10人程度降り、同じくらい乗車。次の停車駅は富山。この後1時間強をノンストップ。


富山駅からはレンタカーで移動。神通川を横切り、神通川の堰堤上から飛行場をながめ、途中から山の手に向かう。
やわら風の盆の八尾町に入り、越中八尾観光会館(曳山展示館)の傍を通り、くねくね曲った国道471/2号線を進む。
途中、ランドクルーザーに道を譲り、あとを付いて行く。公共機関の方だった。

(曳山展示館=5月に同町で行なわれる越中八尾曳山祭に登場する曳山の常設展示場。毎年7月中旬におわら保存会によるおわら演技発表会、本祭の時は踊り方教室も開催。「風の盆」の時期以外にも、月2回ほどおわらを見学可だとか。)

20世紀の森という所に着くが、今宵の宿は見つけられず。ランドクルーザーに先導されて、うねうねと続く山道を、1300m地点まで登って行く。12:40過ぎ着
そこにはゲートとトイレと駐車場。5台停車中。2台分のスペース有り。有るガイドブックには20台駐車可とあるが、ゲート前の広場を含めてのことか。
ランクルはゲートを開けて中に入る。ゲートは開いたものの、その先にはユンボで道を塞いであったりして。

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写真左:駐車場から登山道&ゲート方向  中:金剛堂山方向ともと来た林道    右:トイレ

トイレは微生物を使った有機汚水処理。太陽電池で集めた電気で汚水をポンプ循環し、処理する方式。
入口ドアを開けるとスイッチが入り、水(=汚水)が流れるのだが、若干匂いがつきまとう。

12:55 身支度を整え出発。いきなりの急登が始まる。
足元には色々花が咲く。きのこもあったり、たまにはシマヘビ君も。林道を横切り、再び急登。
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写真左:13:09登山道脇のシマヘビ君 中:1つ目の林道横断点 KTさん撮影 右:13:10林道歩き少々。右手の急登へ

やや緩くなると見晴らしの良い箇所があり、先行者が降りてくる。やがて2回目の林道を横切る。
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写真左:13:27:2つ目の林道横断と白木山荘 中:13:29再び急登    右:13:30天気はいい

この林道を下ると白木山荘経由で三角点に行けるが、ここは後回しとし、更に山頂を目指す。数分後、3たび林道に着。舗装されたヘリポートみたいな所に着く。ここには昔、NTTというより電電公社のパラボラアンテナがあったようだ。
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写真左:13:32あと少しで稜線だ    右:13:35林道終点 & 送信所跡地 広場。山頂はこの向こう側。

広場の右手側に、入口が少々判りにくいが、木道があり、これを進む。「送信所があった時代は金網の脇を通り」とあるから、この木道の当たりが登山道の名残なのかも。登り着いた地点が山頂手前の草原。少し進んで、山頂近くから振り返る。左手に小白木峰への木道を分ける。
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写真:13:42−43山頂より少し下部からみる白木峰の草原&小白木峰への分岐 

ここから1分ほどで、山頂につく。明日の金剛堂山の前・中・奥のそれぞれは見える・・・が区別できず。
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写真左:13:59 手前の山:金剛堂山 一つ向こうの山:三ヶ辻山、人形山 も一つ向こうの山:笈ヶ岳、大笠山も写っていた。

やっと昼食。眺めはよいが、雲がじゃまをして遠くの山の山頂は拝めず。案内表示板によると、御嶽、乗鞍、焼山〜穂高〜槍〜薬師〜立山が見えるのだが、標高2500m以上は全てガスの中。
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写真左:14:00左からガスのかかる槍・穂高・西穂高、山頂の見える焼岳・安房山・十石山、ガスの乗鞍岳 右:御嶽山

北方向には能登半島と富山湾、北東方向には空港の滑走路が神通川の東に見えたりして・・・。
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写真左:富山湾 能登半島                     右:富山市方向

日射しは暑いが、日が陰ると寒くなる。もう秋の山の様相。先を急ぐ。山頂から下ると高層湿原ッポイ眺めの草原。ニッコウキスゲが有名らしいが今日は皆無。
小さめの池塘を眺めつつ,小さな池塘に糸トンボを見るも撮り損ね、三角点の有るピークに向かう。見過ごしそうな三角点、先行していたKTさんも見過ごして行き過ぎていたらしい。
ここの名物:浮島の池はどこかと出発時に撮った地図(=下記写真)を確認。ここからまだ先。
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写真:白木峰の案内看板に現地写真を貼り付け  
草原俯瞰:14:14 最高点を見上げる:14:17 一の池:14:20 三段の池:14:25 二の池:14:28  三角点:14:34  白木山荘俯瞰:15:26

やや急目の坂を下り、浮島の池につく。今までよりは最大の池塘。水面に写る白雲がいい感じ。モウセンゴケも有ったりして・・・・踏み跡も・・・。
結構居心地の良いところで、中にある島が浮いているかどうか確認するためストックを伸ばすが、あと10cm足りず。
Oさん、池の中に動くもの発見。オタマジャクシ、トンボのヤゴ、くねくね動くサンショウウオ(イモリにも見える)。しばし撮影。WEBで確認するも、山行記録にはイモリとサンショウウオが半々。写真もディテイルが潰れていてはっきりせず、どちらか判別できず。
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写真:14:40−57浮島の池 西側から東を見る  上左:踏み跡の図 上右:赤い色の「普通のもうせんごけ」  
写真左下:トンボのヤゴ(アカネの仲間か)        下中:子供の図      下右:親の図  

浮島の池を東側から西側(池の入口方向)をふりかえって見ると。
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写真の左上手が池の入口   :ぐるりを木道が囲っている。

20分ぐらいのんびり。やっと帰路に着くも、途中で見つけた鞘に入った黒い種。すぐ傍で咲いていた花の種かと話し合うが「葉っぱが違う」と却下される。あとで思えばアヤメの鞘に似た形だったので、ニッコウキスゲの種だったのかも。

三角点ピークを通り、さらに途中の池塘ではKTさんが複数の糸トンボ発見。しつこく撮る。その時間約5分、7−8枚撮り、ピントが合ってるのはたった3枚。
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写真左:KTさん撮影 池塘で撮るの図   右:15:13−18糸トンボ合計6匹 どうも、アオイトトンボかな


草原地帯に戻り着き、振り返れば、山頂にあったガスが取れ、穏やかな御嶽山が全貌を表す。
この2週間後にあんな災害が起きるとは・・・合掌。
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写真左:14:00 山頂から                     右:15:05 草原から

草原を抜け、最高点の山腹手前を右手に折れ、白木峰山荘に向かう。ここでも太陽電池式有機汚水処理。
近くに水場はないが、中は綺麗で泊まれそう。
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写真左:15:26白木小屋に向かう途中   中:15:28小屋の東面(出入り口側)内部 
  右:15:33北側の高見から 白木峰最高点1596m

林道に出て少し登り、急な登山道を下り、16:09もとの駐車場に着く。
急な下りを避けて林道を歩いても10分ほどの違いで来れるようだ。
我々より先にいた5台はすでになく、道路にはみ出した格好でもう1台駐車。
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写真左:15:51頃 林道を登り、下山道へ KTさん撮影 中:15:53林道からの下り 右:16:02もうすぐ駐車場

駐車場を出発し、ぐねぐね道を下る。キャンプ場に近いところで親子?連れのカモシカと遭遇。写真を撮るヒマもなく。 更に下った所でももう1匹。 結構いるものだ。

来る時通過した「ふるさとセンター」という食堂で宿を聞くとここが今宵の宿。肝心の村上山荘の表示が無い。
で、食堂の2階にある20畳ほどの宴会場の一つに案内される。
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写真左:大長谷温泉 路線バスは2便/日        中:宿?  食事所?           右:その宴会場

風呂は、400m先の大長谷温泉、源泉は40℃無いので加温だが炭酸Na泉なので、筋肉疲労には良いかも。ただ、露天の風呂は温度が低くて、冷たい。

食事はイワナの刺身、焼きイワナや、熊肉の野性味溢れた(=言ってしまえば臭みの強い)汁、ミズのむかご、野生のなめこ・・。食後のコーヒーが出てきたり。
で、満足行く内容だったが、いざ寝る段になると、浴衣はなく、歯ブラシ・タオルも無し。衣紋掛けもなく、屏風のあちこちに染みが作られていたり。洗面所にいたってはトイレ内の直径35cmほどの手荒い所を利用して下さいとか。そういえば部屋にお茶もなかったし。 朝食時、食堂入口脇に手洗い所があるのが見えたが、「ここを使ってくれと言ってくれればまだしも、トイレの中しかない」というのは本当に宿? 
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写真左:採れたてなめこ、ミズのムカゴ、ワラビ・ゼンマイと魚 中:味噌汁熊肉入り 臭み強め 右:食堂入口脇の手洗い所

" 極めつけは宿泊費。電話では7.5K円だったが、請求は8K円だったりして。
ネット上では農家民宿とあったが、「以前隣の平屋で営業していた時から農家民宿とは名乗っていない」のだとか。
ネット情報がメンテされていないのか、宿人が知らないのか?

思いおこせば、温泉にいた方々から、「ああ、あの宿に泊まる方」と言われた事を思い出す。
事前に「ここに湯浴みするよ」との連絡があったのか、「ああ、あの宿に泊まる方々か」の哀れみの弁か・・・・。
憶測が憶測を生む負の循環かも。

以下、気分転換ということで・・・・。
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写真上段 上:えぞりんどう?           中:トモエシオガマ?         右:テングダケ(有毒)
写真下段 上:シラヒゲソウ           中:アキギリ              右:ハイオトギリソウ

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写真上段 上:イワショウブの実       中:りんどう?               右:ヨツバヒヨドリ
写真下段 上:コメツツジ           中:ヒカゲホツツジ             右:ミツガシワ


予定 1300m地点駐車場−0:55−山頂−0:25−浮島の池−0:30−白木山荘−0:40−駐車場
実績 1300m地点駐車場−0:50−山頂−0:55−浮島の池−0:48−白木山荘−0:41−駐車場(休憩1:00含む)



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