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移動日第2日目 青春18切符の日に進む   

白山 七倉山・四塚山

8月5日 曇りそのうちガスのち小雨
   
山中で不要の時刻表など本3冊を宿に預け、朝一番の5:30発バスに乗るべく5:00発。


出発までに30人ぐらいが並ぶ。車中でクーポンを購入。バス往復(2300*2)+宿代(8k円)込みで11600円。
ひとつ前の席にいる山ガール、隣の人としゃべっていたが、山に行く理由を無理して話しているのがありあり。
聞いててなんとも痛々しい。

出発時は晴れていたが、山にはいると曇りに。天気が怪しそうなので初日は室堂から四塚山ピストンときめる。
トイレ休憩は白山営業所のみ。女性用が2つしかないので15分ぐらいかかる始末。
そのため、終点の別当出合い1260m着も10分遅れ。そして中腹以上はガスの中。7:50。
もたもたと出発準備する。すでに半数以上は出発済み。
件の山ガールは・・・こちらものんびり風。天候が悪いので諦めるのかな?

なお、残念ながら5日のこの辺りから中飯場にいたる8枚の写真は、手違いで削除。リカバリーソフトでも回収できず。
8:10出発。早速の吊り橋渡り。なんでも10年ぐらい前の土石流で流され、高さ・長さ共に伸びたとある。
吊り橋下の沢は結構荒れている。対岸に渡り、樹林帯を登る。
3人連れについていったが、先を譲られる。悲しいサガかついつい急ぎ足になる。
そうして名物?の急登。標高差50m水平距離100m。久しぶりの山は結構ハード。汗がブワーと出てくる。後から来る若者らに負けじと必死で登る。

そこからは緩くなった道をすごすごと登る。しかし、行けども行けども30分で行けるはずの中飯場につかない。50分ほど歩いてようやく着。1520m。

そこには別当出合いから50分との案内看板。ということはONタイム。ただ、5−6分休んでいると3人連れが着。

そこから1分ほど登ったところに水場のパイプ。飲用不可と書いていないので、ボトルに詰めて出発。
次の甚の助避難小屋まで90分。ゆっくり目で登る。見晴らしの良い所からは荒れた沢を眺める。

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写真左:8:49見晴らしの良い所からの眺め             右:9:11地すべり対策工事の解説看板


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写真左:9:12タマガワホトトギス 左中:9:24センジュガンピ 左中:9:26ショウマの仲間? 右:10:13シナノキンバイらしい

徐々に高度を上げるにつれガスの中に。立ち止まらずひたすら登る。
髪の毛を濡らした連中が降りてくるので、「室堂付近の視界は?」と女性にたずねると2−3m。
少し登って別の女性に聞くと0mと極端な回答。それじゃ目の前にかざした手も見えず、歩けるわけないと思いつつ、さらに登って別の男性に「どれくらい先まで見通せたか?」と聞くと20−30mぐらいとの答。まあそんなものかと安心?。
熱くなればウチワで煽りつつ、休まずひたすら登る。
歩き始めて約90分後、樹林の高さが低くなると、ベンチで休んでいる方々が現れ、そこから2−3分の10:23避難小屋1975mに着く。

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写真左:9:46 途中の標識         中:木道            右:10:22甚の助避難小屋

ここで、餌を詰め、小休止。周りの視界は時々500−1kmにはなるもののだいたい200−300m程度。
10分ほど休んでいると3人連れが上がってきた。10:45出発。
20分ほど登って、砂防新道コース:黒ボコ岩への分岐点2100mに着く。眼下には先ほどの避難小屋を見下ろせる。この辺りが森林限界。
今日は、室堂まで最短のこのコースを使って先を急ぐ。始めは緩めのトラバース道だが、視界が50−100m程になる。
花の出迎えが有りがたいが、時折パラパラと来る。

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写真上左:11:07ヨツバシオガマ      上中:11:25ハクサンフウロ    上右:11:32ハクサンコザクラ
写真中左:11:26ゼンテイカ         中中:11:25クルマユリ      中右:11:40シモツケソウ(つぼみ)
写真下左:11:31シナノキンバイ      下中:11:40ヤマハハコ?     下右:11:40クロトウヒレン(つぼみ)


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写真左:10:51 避難小屋を俯瞰    中:11:42緩めのトラバース道  
   右:11:44石積みの橋で沢を渡り、来た道を振り返る。

沢を渡り、すぐに十二曲がりの急登。登るにつれ視界が50mを切る。延命水という湧水場があり、ここで、一休み。
水場からほんの2−3分、前方に薄暗く大きなかたまりが見えてくるとそれが黒ボコ岩2323m。
ある登山記録には「黒ボコ岩は浮いていて、地震で動き出す可能性があるので水場で休まずさっさと登るべし」とあった。・・・先言ってよ!

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写真左:11:54霊峰白山延命水        中:12:04黒ボコ岩         右:12:05木道水平道

黒ボコ岩からは、やや風があり、視界も30−40mぐらいに低下。休むことなく500mぐらいある木道の水平道を急ぐ。
この辺りはお花畑らしいが見えるのは白い霧のカーテン越しで何ともはっきりしない。
6−7分で2340mの五葉坂に入る。ハイ松の間の緩い道を岩跳びしながら登る。もっと緩いと思っていたが室堂2450mまで標高差100mほどある。
20分ほど登り、道が緩くなり前方におおきな影が見えてくる。山頂方向かと思ったが室堂のビジターセンター12:32着。
視界は30mほど。雨がパラパラだったので傘で事足りて比較的楽勝で来れた。

受付が13:00〜。待っているのがもったいないので、夕食の時間(17:00〜18:20、20分毎に入れ替え)を確認し、先に目的地に向かうことにする。
小ザックに食糧+水+雨具類を入れ、よけいな荷物はロビーに置いておく。

12:45出発。しかし、足元の道は明確だが、視界30mほどでルートが判らない。
神社脇を北(御前峰方向)に向かう道が工事中で、工事用の戸板で仮歩道が造られていたが、通行不可?
大回りしてようやく大汝峰に直行するルートに入る(下写真中矢印方向)。当然の事ながら人はいない。視界は相変わらず。
登り一方のルートだと思っていたが2590mをピークに下り道に。どうも池があり、その周りを巻くルート。
ここには雪渓があり、トラバース後登り返したところで御池巡りコースと合流する13:09。ここにやっと標識を見つけ、ルートは間違っていないと安堵。

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写真左:12:29室堂ビジターセンター(左手奥)手前の小池 
       中:12:49御前峰への分岐(石段積み) 橙色矢印はこれから向かう大汝峰方向 
             右:13:09御池巡りコースと合流。橙色矢印は大汝峰方向、右手は御池巡りコース・御前峰へ

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写真上左:11:48ミソガワソウ       上中:11:51ダイモンジソウ    上右:12:58クロユリ
写真中左:13:01ピンク:コイワカガミ、クリーム:アオノツガザクラ 中中:13:04ミヤマタネツケバナ 中右:13:06省略
写真下左:13:12ヒメクワガタ       下中:13:12ヒメクワガタ?     下右:13:17イワギキョウ


15分ぐらい進むと大汝峰を巻く道が分岐する13:33、2580m地点。なつかしいゴマ平避難小屋の文字も。
巻き道は大汝峰を半円を描いて巻く水平道。西向きに進む最初は、結構急な向かい風。霧の湿り気が多くなり、濡れ始めたので背の低い岩陰で急いで合羽装着。ザックカバーを掛ける。
あんまり急いだのでズボンの裾を靴下の中に入れ忘れ、結果として毛細管現象でズボン・靴下経由で靴の中が水浸しに。
最初の内は体力消耗だが、北上中は風が弱まり、20分ほど進むと前方から1名来る。四塚山の2つのピークと七倉山に行って来たのだとか。視界はNGとも。その後、道は東向きになり、14:01、2580m地点で大汝の峰越えの道と合流。

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写真左:13:33巻き道分岐 橙矢印は七倉山方向。中:13:59白と黄色 右:14:01大汝峰を巻き終わった標識

ここから、北西方向に下って行く。始めゆっくり、そのうち急に。
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写真左:14:06みやまりんどう        中:14:07同左つぼみ        右:14:08ミヤマコウゾリナ
 

ほぼ鞍部に着く頃に、御手水鉢という看板14:19、2460m。長さ4−5m幅2−3mの岩上面に1m□弱程の水たまりがある。パンフレットには自然にできた・・・とある。動画を撮るが風の音がゴーゴーと。
そこからすぐに風よけの道に入り、お花畑を緩やかに登って再び風の原の「七倉の辻」の4つ辻に着く14:40、2505m。

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写真左:14:20岩の左端に水たまり(御手水鉢) 中:案内標識   
                          右:14:40七倉の辻:赤矢印は七倉山方向、橙矢印は四塚山方向

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写真上左:14:26ダイモンジソウ       上中:14:25ハクサンコザクラ   上右:14:28ミヤマコウゾリナ
写真中左:14:34ハクサンイチゲ 中中:14:35ハクサンイチゲの大株直径50cm 中右:13:29イワギキョウ
写真下左:14:35シナノキンバイ       下中:15:17チングルマ      下右:15:12チングルマ


視界は更に悪くなったが、道ははっきり。分岐の標識をしっかり確認し、まずは七倉山の山頂目指して楽々新道への道を登る。七倉山の一番高いところは登山道が無いが、4−50m程ヤブコギすれば行けるだろうと一番高い所2540mまで道を登る、14:58。
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写真左:14:46七倉山の稜線上のピーク(山頂ではないが踏み後有り)       右:14:58七倉山 山頂方向

しかし、肝心の山頂らしきは視界が悪く見つけられない。登山道からは笹とハイ松がびっしり生えていて道らしきも判明しない。見通しがよければ迷うことなくヤブコギで行けたかもしれないが、この悪天候下では無理と判断し、「七倉の辻」経由で次の四塚山に向かう。

少々下った後は細く緩い登り道。最後のひと登りで山頂の平坦部2515mに15:10着く。
道の左右にロープが張られていて、「ロープからはみ出さないように歩くべし」とある。
この近くに2530mの測定点が有るのだがまったく見えず。
チングルマの群落がいっぱいあり、またこの地特有の地形があるのだが、ガスで見通しがきかずあまり良くみえない。

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写真左:15:10四塚山山頂近く        中:15:14看板             右:15:14看板の示す地形

それでも、少し進むと道は下り坂15:14。西のピークにある三角点2519.4m近くに来ているのだが、ガスでその位置さえ判らず。もちろんロープの外でもあるが。15:19諦めて帰路に着く。近くにある4つの塚だけはガスの中に浮き上がって見えていたのが救い。

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               写真:15:18〜19 4つの塚の図  

以降、ノンストップで帰路をすすむ。「七倉の辻」15:31通過、御手水鉢15:40通過、大汝峰への分岐点15:59通過、大汝峰の巻き道終点16:24通過、室堂17:05着。
結構濡れた状態で帰着。宿泊手続きし、夕食が17:00−17:20の札(この時間に食べるのが原則。ただ20分までに入れば食事は可とのことらしい。)を渡されそうになるが、残り6−7分しかなく着替えもできないので文句を言って18:00−18:20に変えてもらう。

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写真左:5:17チングルマと雨粒の着いた半開きの花びら 中:16:32ハクサンシャクナゲ   右:18:02本日の夕食

私の前に手続きした2人連れは17:00−17:20の札。彼らと寝場所に案内された時点で17:20。2人連れはあわてて夕食に走ることに。
濡れ物を乾燥室に運び、濡れ靴下は絞った後再び履いてロビーに向かう。ストーブの傍で濡れ靴下をかざし、生乾きまで持ち込む。
18:00から食事。3日前の予約時点で50%以上予約済みとなっていたが、この天候のためキャンセルがあったのかこの時間はあまり混んではいない。
四塚に向かう途中の山中で出会った方と一緒に食事しながら四塚&七倉の山行情報交換。
立ち話時には、「四塚の2つのピークを探した」と言っていたが、四塚を含めいずれも登ってないとのこと。七倉も登山道が無く、私同様、登山道の一番高い所まで行ったら道が下り始めたので引き返してきたとの弁。結局ピークは踏み損ねた格好。

食後、朝食の弁当(=棒状のちらし寿司)を受取り、寝床に戻る。
同室の2人と焼酎を飲みながら情報交換。1人は「九谷焼」の作陶師。自由に作れて、自由時間は多いが経済的には苦しいらしい。
小松の近くなので、「明日下山後、風呂に入って、小松で飲みに行きませんか」と食指の動くお誘いがあったが、すでに宿も金沢に確保しバス代も払い済みだし、明日の天候次第では別山予定とお断りする。

我々より遅く着いた方はいなかったため、20人部屋を3人で使う。布団・毛布を2組分重ねて使うが、結構暑くて結局1枚で事たれり。外に出ると、がたがた震えが来るほど寒くなるので、小屋自体の暖房効果は良し。
外はガスで視界10m程度。懐中電灯の光は数m先しか届かないが10m先の電灯は認識可。
明日の予定のパッキングに手間取り、消灯20:30。に就寝



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