熊 公 鍛 冶 工 房


熊公の工房における鍛冶作業の日誌
特別な事柄は印を付け『鍛冶作業記録』にも書き込みます

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2025年01月31日(金)
 工房着:午前9時40分  作業開始:午前10時00分−作業終了:午後3時15分
 工房の気温:8度

 今日で1月もお終いです。2025年も1/12が過ぎました。時間の流れが速すぎる感じです・・・。

 今日の作業も『手甲鉤』 2つを組み立てて仕上げる作業です。ほぼ昨日と同じような時間経過でした。『手甲鉤』は1日に2つ仕上げるのが良いペースのようです。

 
組み立て治具で安定して作業が出来ます                作品2093・2094 『手甲鉤』   

 昨日も書きましたが組み立て用の治具を造ったことで安定した作業が出来るようになりました。また、握部分の巻き込みも治具を作ったことで揃えた形で仕上げられるようになりました。握部分の加工に入るまで1つにつき1時間半くらい時間が掛かります。また、握部分・爪のアール付け・焼き入れにも1つにつき40分位掛かる感じです。

 依頼品は残すところ『角手』を31個作るだけになりました。やっと出口が見えてきた感じがします。

 最後に白菜とブロッコリーの脇芽を収獲して帰路に着きました。日没前に帰宅できました。なんだか嬉しいです。月曜日から『角手』を造っていきますが種類毎に制作していこうと思っています。1日に5個くらいは造れるでしょうか・・・。
2025年02月03日(月)
 工房着:午前10時00分  作業開始:午前10時20分−作業終了:午後4時40分
 工房の気温:5度

 昨日は『節分』、そして今日は『立春』です。暦の上では春ですが、今週は寒波が襲来するという天気予報です。2月は『如月』、着物を更に着るということからの名前と聞いたことがありますが、昔の人は自然をよく見ていたんですね・・・。
 2月2日が節分になるのは4年ぶりですが、その前は124年間無かったことということです。そして、この先30年くらいは4年に1度2日が『節分』に成るという事です。

 今日からは『伊蔵』さん依頼の最後の物、『角手』を製作していきます。今日は『一本爪角手』を製作します。リング内径20mmと24mmを4つずつ造ります。まずは内径20mmを制作するつもりで工房へ行きました。

 畑を見回ると『ノラボウ菜』に鳥が囓った跡がありました。以前は1月に入るとすぐに来ましたが、やはり温暖化で虫がいたりするんでしょうか、最近はこの時期まで喰われることはなくなってきています。ブロッコリーの葉っぱも少し囓られていました。作業後にノラボウ菜に防鳥ネットを張ることにして作業に取り掛かりました。4つの鍛造は2時間くらいで終了。そこからリングの内径の調整、リングの外回りの成形、ブレード部分の削り出しなどをして居たら4時になっていました。
 ここから防鳥ネットを張るのは帰宅が遅くなりますから、明朝食べられないことを祈り、明日防鳥ネットを張ることにしました。


作品2093〜2096に成る予定の『一本爪角手』

 全体的にまだ荒削りです。明日はブレードの成形を確りして、リング部分を綺麗に仕上げ焼入れします。早めに終了すると思うので、その後は『ノラボウ菜』に防鳥ネットを掛けようと思っています。仮にまだ時間が有る状態であれば、リング内径24mmの『一本爪角手』の鍛造をしようと思っていますが、余り急いでは作業しないようにしようと思っています。

 作業の途中で外に出たらブロッコリーの畑からヒヨドリが飛び出して行きました。もうじき丸裸にされます。最後にカリフラワーを収獲しました。先週収獲しようか迷って今日にしましたが、寒波によって一部凍りついてしまい駄目になっているところがありました。先週収獲しておくべきでした・・・。
2025年02月04日(火)
 工房着:午前10時00分  作業開始:午前10時20分−作業終了:午後2時25分
 工房の気温:8度

 今年最強の寒波が襲来しているという事。帯広では新記録の降雪量という事です。関東地方は関東山地や三国山地に囲まれているので冬型の気圧配置では寒く風が強いだけですが・・・。

 『五五豪雪』の時、学校の子供達を連れて鹿島槍ヶ岳のスキー場に居ました。宿の主人が一晩に2回雪下ろしをしていました。
 翌朝、ゲレンデのスキー小屋に忘れ物をした子供がいてそれを取りに行かなければならなかったのですが、広い駐車場を横切るとき車が一台もなくてやはりみんな昨日のうちに脱出したんだと思っていました。しかし、所々雪面から飛び出ている物が有るのでよく見るとなんと車のアンテナでした。すっぽりと埋まってしまっていたわけです。
 スキー小屋もすっかり埋まってしまっていて、小屋の中のオヤジさんに声を掛けると「オオ〜〜〜、先生来てくれたずらか!! そっちからも掘ってくれ!!」 と、シャベルが飛んできて、無事貫通してオヤジさんと喜びあったこと思い出します。
 当然スキー教室は続けられずに帰校することになりましたが、道の除雪が間に合わず、スキー場というスキー場から圧雪車がかき集められて、路面の雪を圧雪して車を走らせていました。バスが2階の窓の位置を走っている経験はそう出来る物ではないですね・・・。それから『新雪なだれ』をあちこちで見ました。尾根筋にフアッと雪煙が上がると、ほんとうにアッと言う間に谷の下の方までなだれてくる様子は凄かったです。

 今季一番の寒波なんていうニュースを聞いていて、昔を思い出してしまいました・・・。今年は東京に雪は降るでしょうか・・・。

 工房に着いて畑を見回ると『ノラボウ菜』の囓り跡が多くなっていたので最初に防鳥ネットを張る作業をしました。これで一安心です。

 防鳥ネットを張った跡は『一本爪角手』の仕上げです。ブレードを削って、刃付け作業、そして焼き入れです。1時半頃には終わりました。

 
防鳥ネットを張ったノラボウ菜               作品2095〜2098 『一本爪角手』

 リング内径24mmの『一本爪角手』4つを鍛造しても良かったのですが、オフクロ様に頼まれている買い物もあるので今日は久し振りに早く引き上げることにしました。

 明日はリング内径24mmの『一本爪角手』4つを鍛造して、荒削りまで終わらせたいと考えて居ます。
2025年02月05日(水)
 工房着:午前10時10分  作業開始:午前10時30分−作業終了:午後4時35分
 工房の気温:4度

 今日はリング内径24mmの『一本爪角手』の制作です。大体前回と同じような時間経過で作業が進みました。4つの鍛造は2時間、そこから荒削りしていく作業が3時間でした。明日はすぐに刃付け作業が出来る状態まで持っていくことが出来ました。

 
  作品2099〜2102に成る予定の『角手』           爪の先端4つ合わせると・・・ 直線になりました

 角手の先端の角度は特別決めて作業はしていないのですが、4つ合わせてみたら直線になりました。ということは45度になっているわけですね・・・。これはちょっとビックリしました。

 コンテナのコークスが無くなったので作業終了後補充しました。残りは9袋に成りました。『撒菱』 20個と『手甲鉤』 4つ・『角手』 8個鍛造して20kgのコークスを使いました。
 20kgのコークスを燃やしたあとは火床の灰受を掃除します。ロストル面を綺麗にして灰受を片付けました。次の作業は気持ち良く作業出来ると思います。

 明日は刃付け作業からスタート出来るので早く終わりそうです。早く終わったら早めに帰宅しようかと思っています。

 帰宅したら集めたポイントで交換した『グローバルナイフ』のペティーナイフ 《GS−3》 が届いていました。このナイフは家人が重宝して使っています。20年近く使ってきてかなり研ぎ減ったので同じ物を新調しました。そこで、新旧のナイフを比較して写真を撮りました。


新旧のグローバルナイフの比較

 刃渡りは15mm程、刃の幅は12mm程、研ぎ減っていました。ベティーナイフも自作した物を使いたいところですが、依頼品の製作でなかなか手が回らないで居ます。電気炉も導入出来たので本当はステンレスの鍛造ナイフを作りたいところです・・・。

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