工房着:午前10時45分 作業開始:午前11時00分−作業終了:午後3時05分
工房の気温:5度
土曜日の夜、名古屋の次男が孫の動画を3点送って来ました。夜寝る前にそれを見たからでしょうか、日曜日の朝方孫と遊んでいる夢を見ました。なんだか心が温かくなる夢でした。また見て寝れば同じ様に夢を見ること出来るでしょうか・・・。
昨晩は『撒菱』のこと考えて寝ました。そうしたら朝方こんな道具が有れば良いんじゃない?という夢を見ました。本来なら今日は『撒菱』7つ造って次の『手甲鉤』製作に移れるようにしなければ成らないのですが、治具類の夢を見ちゃいましたから、それを製作することにしました。
工房の行き掛けにホームセンターに寄って色々考えながら使えそうな物を物色しました。棘を掴むための道具は自作しても良いのですが、時間が掛かりますからペンチを加工して使うことにしました。また、『撒菱』の制作には関係ないですが、幾つか必用なものも購入しました。
まず最初は棘掴み用のヤットコ作りです。全て120度に交差する『撒菱の棘』を打ち延ばしたりしたい場合、これまでは中心部分を掴む用に作ったヤットコを使ってきました。これも実際役に立ってはいるのですが、掴む場所がほぼ点に近い状態なので鍛造時にホールドしきれないときがあります。そこで鍛造する棘以外の3本の内の1本を鍛造する棘と直線的になるように掴む事が出来るようにペンチを加工しました。
![](img346.jpg)
撒き菱の棘掴み用ヤットコ
赤○部分の棘を鍛造したい場合、普通のヤットコでは棘を掴みにくいです。確りホールドしたい場合は棘を包み込むようにするヤットコが確りホールド出来るのですが、それだとヤットコの動きが大きく成って鍛造しにくくなってしまいます。
そこでペンチに60度の角度でV字に溝を削り込み、棘を確りホールド出来るようにしました。写真の状態でヤットコから『撒菱』は外れることはありませんでした。大体ですが黄色の線のように直線的になるので、鍛造時に棘を90度ずつ廻していっても確り掴み続けることが出来ます。
続いて、『撒菱』製作の最初の段階、各棘を開いて行き、大体の120度の交わりを決めるための治具を作りました。
![](img348.jpg)
棘を開く治具
写真のペンチは『棘ホールド用』のもの、棘を開く為の治具は六角棒を使いました。天辺が『三菱』のマークになっている部分の中心部から三方向へ広がっている谷状の部分はそれぞれ120度、谷底部分は六角棒の中心線からそれぞれ60度に成っています。
この治具の天辺にある程度開いた赤めた『撒菱』を右の写真のように押しつけて、それぞれの棘を軽くコンコンと叩いてやれば120度が出来るという代物です。
大体120度に出来た『撒菱』の棘の打ち伸ばしには棘ホールド用のペンチを使い、ほぼ打ち上げられたら中心を掴むヤットコで微調整して、120度を決める治具に入れて仕上げるわけです。夢で考えた通りになれば良いですが・・・。
『棘を開く治具』の頭部分には焼きを入れました。ただ、割れては困るので焼き入れは弱くしてあります。明日はこれを使って『撒菱』作りをします。なんだかワクワクします。
次は『撒菱』には関係なく、手洗い用の水を入れておく『ウォータータンク』の交換です。昨年以前使っていたタンクの蛇口部分が壊れてしまい、ホームセンターで購入したものを使ってきましたが、これが水の補充の度に取り出して給水し、元に戻さなければならず使いにくかったのと、タンク自体が薄くてちょっと頼りなかったので、以前と同じ物を購入することにしました。なんと蛇口の予備も売られていました。ちゃんと調べておけば良かったです。このタンクは天辺に給水の場所があるのでもの凄く楽です。
交換だけで有れば簡単ですが、タンクは作業室に置いてあるわけで埃がもの凄いのです。タンクの上部に埃が付いて、時には赤まった鉄が跳ねてタンクの上に乗っちゃって溶けてしまったり・・・。ホームセンターのタンクは赤まった鉄片が乗ったら一発で駄目になりますね・・・。前回の物は溶け切っちゃうことはありませんでした。せっかく新しくしたので埃除けと万一赤まった鉄片が飛んだときにちょっと保護出来るようにタンクに帽子を作りました。
![](img349.jpg)
新しくした手洗い用のウォータータンクと埃除けの帽子
埃よけよう帽子を作り、ホームセンターで購入したタンクに入っている水を移したあとはこれまでのタンクを洗いに行き、予備のタンクになるように保存しました。
この段階で2時半になっていました。ここから『撒菱』1つ作って見ても良かったのですが、楽しみは明日に廻して早く帰路に着くことにしました。
それにしても夢で道具を考えているなんて病気ですね・・・。でも、結構それが上手く使えたりするんです。明日使って見るのが楽しみです。時間短縮にもなるんじゃないかと思っています。
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