時間 地点
8:00 佐伯市駅前二丁目 ホテル金水苑
前日は洋食だったので、この日は和食を。朝から刺身に湯豆腐ですよ。またもやしっかり食べちゃいました。
食事後、荷物をまとめチェックアウト。金水苑さん、二日間お世話になりました。快適でした。
この旅4日目は、重岡駅の続きではなく、カエルアルキ19日目に通り過ぎた杵築の城下町を目指す。「ひいなめぐり」の開催中なので、ちょうどいい。
9:35 佐伯市平野町 JR佐伯駅 佐伯から春日までの乗車券と杵築からの特急券を買い、杵築で途中下車することに。ワンマン列車だが、新しく綺麗な室内。何より好きなのはまどが横長い一枚ガラスで車窓から景色がよく見えること。海側見える席に座ったので、別府湾沿いなど、特に眺めが良い。
11:50 杵築市八坂 JR杵築駅 杵築に着くまで途中で雪が降ったりしたが、杵築に着いたころには降っていなかった。杵築は当初寄る予定にしていなかったので地図が手元にない。駅でマップを探すが、1種類しかなく、中心地の地図だけだ。バスの時刻表を見るとちょうどいい時間のものがない。歩いていくには遠いようなので、タクシーを利用した。
12:00 杵築市杵築 武家屋敷 大原邸



入館時に、昼食を食べるのにいい場所を聞き、マップのおすすめの店に丸をつけてもらった。幾つか回るので共通券を購入。入るとたくさんのおひなさま。江戸時代のものやそれより後のものなど、いくつも飾ってあり、見ていると面白い。雛の古さの見分け方に、雛壇から見て左に男雛が座っていると古いのだとか。左がエライので男性とか、刀を指しているのが左なのでその左に女性を座らせないとかいう理由があるそうだ。(後日見たものには、京都式と江戸式で左右が違うとか。)
また、庶民(といってもお金持ちだろうけど)の使った、羽子板の絵の部分のような薄いペラペラのおきあげ雛もあった。
驚きなのが、武家の人は冬でも水風呂だったのだとか。その証拠に浴室が障子張りだと。7cmぐらいしか水が入った線がないので、湯船には入らず、水を汲んでかけていたと。古文書によると、女子は浴衣を着たまま半分脱いでは水をかけ、また逆の半分脱いでは水をかけ、としてたらしい。風呂であろうと人前でハダカになるのははしたない、と。しちめんどくせぇ〜。
12:36 杵築市杵築 武家屋敷 磯矢邸









門の説明で、「珍しいでしょ。花(牡丹)が瓦についてるのは。」と言われ、「これは前日見た佐伯市の普賢寺の瓦と似ている」と思った。偶然かな?
この屋敷は殿様をお客様として迎えるので玄関に床の間があるということや、えらい人が南を向くので臣下はその南側に座り、北を向くようになっているとか、庭の様子など、屋敷内のさまざまな意匠を説明していただいた。
どうして杵築に来たか尋ねられ、217号線を歩いたことがあるがそのまま通りすぎてしまって、杵築の町をゆっくり見ることができなかったので、今回は街並みを見たくて来た云々と説明すると、若いのに歩くとは感心、だから詳しいのか、古いことに興味を持つのは珍しい、といわれ、「せっかくだから、お茶を飲んで行ったら?}と誘われるまま、事務所に入れてもらい、コーヒーとエクレアをいただき、しばらく3人の方と話をした。

「しっかりしてて、お嫁さんになっても、姑さんに気に入られるわよ。」とか言っていただいたが、嫁に行きそうな女子は一人でプラプラ歩かないのでは?

「いい人はいないの?」と、
「いたら連れて歩いてますよぅ。 llllll(- _ -;)llllll」

「学生さんと思った。何か研究してあるのかと。娘と同じ年??若く見える。」と。何だろう。やっぱり平日の昼間プラプラしてたら学生と思われるのかな。
なんだか、一人で歩いているというと、お母さんの気持ちになって、心配になるようで、「気をつけなきゃダメよ、今は悪い人も多いから、誘拐とか。」と心配してもらったが、誘拐されるほど軽い体じゃないしなぁ
飴玉(大きいの3個)やジュース(2本)を「持って行き」と渡され、ずっしり重くなってしまったが、そのやさしさがありがたい。なんだかとってもいい人たちだったなぁ。
出て行くときに「ありがとうございました。」とおじぎしたら、コントのようにジュースの缶とか飴玉とか落としてしまった。
杵築市杵築 勘定場の坂 磯屋邸前からお城に続く坂道。
磯屋邸の職員の方の話によると、この道を殿様が篭に乗って来るときは、傾斜が急で、普通に担ぐと後ろに傾くので、篭を横歩きで担いだのだとか。だから道幅が広いそうだ。
13:46 杵築市杵築 お食べ家 円(まる) 教えてもらったお店で昼食を。
大分ということで、とり天定食にした。大分県で食べるのは初めて。水鏡天満宮横丁のルドゥーで去年初めて大分名物と知り、食べた。鶏の天ぷらに酢の入っただしに和からしを好みで入れたものをつけて食べる。サクサクとおいしい。かきたま汁もとろりとしておいしかった。
14:39 杵築市杵築 杵築城
カエルアルキ19日目でずっと歩き、下から杵築城を見上げたあの213号線も上から眺めるとまた違って見える。あの道を歩いたのか〜と眺める。歩いたときは八坂川に沈む夕日が美しかったなぁ。
ここから佐賀関ぐらいまで見えてるのかな。
213号線からでは、お城の向こうで、よく見えなかった街並みは、実はこうなっていたのかというのも、今回来てみてわかったし。
213号線を歩いただけのままだと、杵築といえばカブトガニというイメージだけが強烈に残っていたところだ。

城の中にもおひなさまが飾られている。
15:08 杵築市杵築 いわたや 店の人の話によると、おひさなまをお茶の缶に入れていたから保存が良かったらしく、200数十年前のおひなさまが飾られている。
このお店には、他に、壁に映画のポスター(手書き)があった。以前近くに映画館があったらしく、その宣伝でいろいろ張っていたものを、ポスターの裏の白いところに書く用に取ってあったものだとか。
15:30 杵築市杵築 八っ娘(やっこ)
古布のお店で、このお店にはおひなさまとその横に盆栽でつくった小さい庭が室内につくられていた。つくったときには蕾だったという盆栽の花が咲き始めていた。
ひなあられとコーヒーをサービスしてくれた。応対してくれたお店の方は国見町出身だそうで、姫島までのいかだレースが以前催されていたというような話をしてくれた。
マメ雛や箱雛がたくさんあり、お椀に入ったおひなさまをお土産に購入した。蓋をすればいいだけだから、かた付けるのも簡単だし。
15:54 杵築市杵築 綾部味噌 23か所ある会場の一つ。どこもおひなさまって取ってあるもんなんだな〜。
全部回ったらすごく見ごたえあるだろうな。
杵築市杵築 酢屋の坂 杵築は坂が多い。一つ一つに酢屋の坂、ひとつ屋の坂、紺屋町の坂、射場の坂など風情ある名前がついている。
もっと時間があれば、すべての坂を見るつもりだったけど、寄り道やらおしゃべりやらで油を売ってしまい、いくつかしか見ることができなかった。
16:02 杵築市杵築 市役所前の通り
市役所から普通のお店から個人のおうちから、すべて統一され、白壁にグレーの瓦。まちなみがきれいに整備されている。
新しい建物なので人工的な感じは強いものの、明確なコンセプトをもってまちづくりをしているのは特色が出ていいなと感じた。観光という目的もあるだろうけど、まちがきれいになるのは、そこに住む人たちも快適だと思う。
16:05 杵築市杵築 お茶のとまや
老舗のお茶屋さん。ここもお茶の缶におひなさまを保管していたから、保存状態が良かったのだとか。ダンボールだと湿気を呼ぶらしい。
このお茶やさんの親子何代ものおひなさまを飾ってあった。
ついでにここで、緑茶をお土産に購入。杵築茶という杵築産のお茶があるそうだ。知らなかった。知らないことばかりだ。
16:18 杵築市杵築 ギャラリー清成
ぼんやりしているともう各会場(お店とか)が閉まる時間に。とりあえずまだ閉めてない会場に入り、見せてもらった。「もうこの近所でも4時に閉まったところもあるから。」といわれつつ、ま、全部観られなくてもいいし。街並みが見れれば、と思っていたら、こんなに大きい享保雛は珍しいらしいといわれたなどと説明してくれて、ほい、と飴を2個くれた。なんか、よくモノをもらうなぁ。
16:44 杵築市杵築 志保屋の坂 この辺りにも城下町資料館や武家屋敷があったのに、もう閉まる時間帯になってしまった。
工事中のところもあり、順々に整備しているのかなという感じを受けた。
17:36 杵築市杵築 バス停 帰りはタクシーではなく、バスを使い、杵築駅まで行く。やっぱり、駅と町が離れている。
18:00 杵築市八坂 JR杵築駅
春日市 JR春日駅 4日間の旅から戻る。とにかく、楽しい旅だった。いろんな人と話せたし。がんばって歩いてみたり、楽しそうなところにはフラフラと寄り道してみたり。寿司も煮魚も鳥天も海鮮丼もおいしかった〜。
歩いた距離 3.5km
歩数 7,000歩

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