高速バス
日野
高速バス用の車両も日野車が主流です。初期の「106急行」専用車が標準床車であった以外は、ミドルデッカーです。日野RV731P(1978〜79年式)
岩22か1322
撮影:盛岡バスセンター(1986.3.2)
1978年に「106急行」(盛岡−宮古)の開通と同時に新規導入された専用車です。貸切バス並の車両で、ビデオTVを備え、乗降口は広幅になっています。
1978年に8両、1979年に4両が導入されました。その後のデッカーの投入により一般路線に転用され、“その頃”は八幡平方面の中距離路線に使用されていました。
床下トランクもあり、八幡平方面への転用後にこれを生かした「スキー専用急行」が設定された年もありました。
日野K-RU637A(1982年式)
岩22か1781
撮影:盛岡駅口(1985.5.3)
1982年の東北新幹線開業によるリレー高速バス開通に伴い購入した高速バス専用車。県北バス初のスケルトンタイプの外観を持つ車両です。県北バスではこれ以降、日野車については高速・貸切ともこのようなミドルデッカータイプの購入が続きます。
盛岡営業所に3両が配属され、主に「みちのく号」(盛岡−大館)、「とわだこ号」(盛岡−十和田湖)に使用されていました。
日野K-RU607A(1983年式)
岩22か1909
撮影:盛岡駅(1986.8.31)
1983年に106急行用に宮古営業所に配属されたミドルデッカー。同タイプの貸切車とともに2両が購入されました。
出力は貸切車と同じ295psで、前年度の高速バス用とは異なります。なお、よく見るとバンパーの形状も異なります。
日野P-RU638A(1984〜85年式)
岩22か2061
撮影:盛岡駅(1985.5.18)
岩22か2133
撮影:盛岡駅(1986.7.26)
高速バスと106急行用に増備されたミドルデッカー。1984〜85年に導入され、主力的存在でした。サッシがブラックになり、スマートな外観となりました。
輸送力を高めるため12列シートになっており、補助席を合わせると60人乗りです。106急行をはじめ岩手県の高速バスは予約制でないため、座席定員の確保は運行上必要な施策でした。
岩22か2157
撮影:盛岡駅(1986.9.27)
1985年度後期の6両から、側面の方向幕が横長になりました。
このサイズの方向幕は、秋北バスが1982年式から採用しており、表示内容が見やすいという利点があります。
日野P-RU638B(1986〜87年式)
岩22か2424
撮影:青森観光物産館(1987.10.6)
1986年から日野のモデルチェンジにより、スタイルが変わりました。ユーザー仕様の変更点としては、窓が逆T字になり、正面窓は1枚ガラスになりました。
この年、貸切車はスィングドアになりましたが、高速バス用は折り戸のままです。
1986年度は1両だけでしたが、1987年度には5両が増備されました。