その後の廃車体
宮城交通3(元宮城中央バス)
宮城県仙台市に本社を置く宮城交通の廃車体です。宮城県にあるもの、岩手県にあるもの、及びその他の県にあるものをまとめて取り上げます。ここでは宮城交通の前身3社のうち宮城中央バスの所属車両だったと思われるものをまとめます。宮城中央バスは1968年に宮城中央交通から分離した会社で、元々は栗原電鉄と称しました。宮城中央交通はバス部門分離の後、栗原電鉄に社名を戻しましたので、宮城中央バスと栗原電鉄は兄弟関係にあったと言えます。1970年に宮城交通に合併されました。
廃車体

撮影:海さん様(宮城県 2007.9.17)
宮城中央交通 いすゞBX341

撮影:海さん様(宮城県 2007.9.17)
草むらの中に埋もれているボンネットバスですが、傾斜の強い後面スタイルから川崎ボディであることが分かります。
車体には宮城中央交通と言う社名が書かれています。この社名は1964〜68年の間のものですので、その間に廃車になったと思われます。宮城中央交通はその後、栗原電鉄を分離の上宮城中央バスとなり、さらに大合併で宮城交通につながります。
廃車体

撮影:幹アキいーろく様(宮城県 2024.11.9)
宮城交通 いすゞBX731E

撮影:幹アキいーろく様(宮城県 2024.11.9)
安全車体のキャブオーバーバス。
宮城交通と思われる社名が残っていたほか、側面に陸前乗合の社紋が残されており、裾に水色が見えるなど、陸前乗合自動車時代に新造された車両と思われます。
つまり、陸前乗合自動車→宮城中央交通→宮城中央バス→宮城交通、と所有者名が変化した車両。
型式は推定。
廃車体

撮影:一関市民様(登米市 2007.4.21)
宮城交通 いすゞBU05

撮影:一関市民様(登米市 2007.4.21)
屋根に宮城交通カラーの残る廃車体。前ドアは増設のようです。この前ドアの形は、岩手県南バスの同タイプ車両の増設扉と同じに見えます。
中ドア上に方向幕がありますが、宮城中央バスが購入した車両でしょうか。
廃車体

撮影:海さん様(蔵王町 2006.4.16)
宮城交通 いすゞBU05P(1969年式)
元宮城中央バスの前ドア車で、中ドアを増設しています。その際、雨樋が中ドア部分だけ高い位置になっているのが特徴。
富士重工製ボディで、初代宮城交通カラーに塗り替えられています。