その後の廃車体(福島県)
会津乗合自動車
福島県会津若松市に本社がある会津乗合自動車の廃車体です。廃車体
撮影:福島県(2024.4.12)
会津乗合自動車 日野BT51
撮影:福島県(2024.4.12)
山の奥に大きな木の屋根を掛けられた廃車体がありました。白く塗られていますが、裾の一部に会津バスの痕跡が残ります。
帝国ボディのセンターアンダーフロアエンジン車ですが、中ドア位置に車掌台窓があるという変わった仕様も、会津バスの特徴と一致します。
前ドアの窓が大きいのは、これより後のボディの特徴です。そうすると、前ドアは増設。つまり、この仕様は、中ドアを埋めて引き違い窓を付け、前ドア車に改造したのだと説明がつきます。
廃車体
撮影:福島県(2018.8.5)
会津乗合自動車 日野RC300(1968年式)
撮影:福島県(2018.8.5)
オーバルライトを維持する富士重工製ボディの廃車体。ライトはフォグランプともども、中央に寄っているように見えます。
前ドア車で、側面に「一般貸切」の文字がありますが、リアには方向幕やワンマン灯もあり、路線兼用車だったのかも知れません。
側面の後ろの方に窓柱が広い箇所がありますが、このボディを日野RE/RCに架装した時の特徴。リアに「RC」のプレートがあるため、型式を推定。年式も、尾灯の位置などからの推定です。
廃車体
撮影:樋口一史様(会津坂下町 2005.6.5)
会津乗合自動車 いすゞBA20
撮影:樋口一史様(会津坂下町 2005.6.5)
前ドア車ですが、中ドア枠があり、側面方向幕も中ドア後ろに用意されています。更に通常のBA20と比べると窓配置がかなり違います。前ドア次位の窓にはスタンディーウィンドウがありません。
前ドア車の多かった会津乗合には、一時期このような仕様の車両があったようです。その後の標準的ワンマンカーは前後ドアになりました。
廃車体
撮影:一関市民様(下郷町 2010.10.11)
会津乗合自動車 日野RC300P
貸切の格下げ路線車と思われる廃車体。路線バス顔ですが、横長の明かり窓を持つ1960年代の貸切バスの一つのスタイルです。路線バス転用に当たっては、ライト間に方向幕を設置したほか、側面にも方向幕を設けたようです。
廃車体
撮影:岩手県交通ファン様(蔵王町 2014.10.4)
会津乗合自動車 いすゞBU15P(1970年式)
撮影:岩手県交通ファン様(蔵王町 2017.1.3)
会津乗合自動車の前ドア車。元は貸切バスですが、「一般乗合」の文字がありますので、路線バスに格下げされた車両です。いすゞのマークやマスクの部分は失われていますが、ひん曲がったバンパーは残された状態。電線が引き込まれていますので、休憩所のような使われ方だったのでしょう。
(当初BU05Pと推察しましたが、山本様より型式と年式をご教示いただきました。1967〜70年の間、この型式で納入されているそうです)
廃車体
撮影:Tino850Line様(北塩原村 2005.11.3)
会津乗合自動車 いすゞCRA650
今となっては懐かしいフォルムの富士重工パノラマデッカー。側面に「パノラマデラックス」の切文字があるあたりは、パノラマデッカーを売りにした華やかな時代を想像させます。
その後、都市間バスに格下げられて余生を送ったものと思われます。