1970年代奥の細道
岩手県南バス3(路線貸切兼用車)
板橋不二男様から頂いた1970年代撮影の岩手県南バスの写真を、カテゴリー別に掲載します。ここでは、県南バスの自社発注車の中から、メトロ窓ではない前ドア車をまとめてみます。恐らく貸切バスと路線バスの兼用車として導入されたと思われます。
県南バスでは、1964年導入の貸切車からメトロ窓を導入したようですが、その後も上昇式の窓をもつ前ドア車の導入があります。
岩2く1521
撮影:板橋不二男様(千厩営業所 1976.5.4)
岩手県南バス いすゞBA20(1967年式)
1967年に、当時のワンマンカーと同じショート車で新造された前ドアの貸切兼用車。
方向幕には「花泉」と出ており、藤沢町を経て花泉に向かう藤沢線。
岩22か139
撮影:板橋不二男様(千厩営業所 1976.5.4)
岩手県南バス いすゞBA20(1967年式)
1971年に再登録されたナンバーを付けていますが、元は岩2く1518で、1518〜1521の4両がまとめて新造されたうちの1両。
上の1521と比べると、塗り分け線が違っているのが分かります。側面の県南バスマークもありません。なぜでしょうか。
方向幕は「摺沢」で、千厩・摺沢線。
岩2く1542
撮影:板橋不二男様(釜石営業所 1976.3)
岩手県南バス 日野RB10P(1968年式)
既にRE系が作られていた1968年に2両が新車で導入されたRB10P。エアサスの貸切兼用車。側面中央部に独立した窓が1ヵ所ある、いわゆる中扉枠のある窓配置です。
岩2く1541と2両が新造されました。
岩2く1548
撮影:板橋不二男様(一関営業所 1976.5.4)
岩手県南バス 日産デ4R82(1967年式)
撮影:板橋不二男様(一関営業所 1976.5.4)
ピットに前輪を乗り上げた状態の富士重工製ボディ。
1967年に1両だけ導入されたと思われる日産ディーゼルの短尺前ドア車。希少車です。方向幕上のヒサシに標識灯が埋め込まれています。
摺沢営業所に配置になっており、岩手県交通に引き継がれたのち1978年には廃車になっています。
岩22か189
撮影:板橋不二男様(釜石営業所 1976.3)
岩手県南バス 日野RC300P(1972年式)
撮影:板橋不二男様(釜石営業所 1976.3)
1972年に貸切兼用車として6両が納入されたうちの日野車は4両あり、そのうち帝国ボディが3両ありました。
尾灯が丸形3連なのが特徴です。