1970年代奥の細道
岩手中央バス雫石営業所の昼下がり。ずらりと並んだ中央バスカラーの前ドア車の前で、車掌さんがバトミントンに興じています。
撮影:板橋不二男様(雫石営業所 1976.5.29)
岩手中央バスは盛岡市に本社を置き、県央部を中心に営業していたバス会社で、1970年に国際興業グループ入りしています。同じく1970年に国際興業グループ入りした花巻電鉄とは1971年に合併し、花巻市も運行エリアに入りました。
車両面では、1965年のワンマンカー運行開始以来、2ドアのワンマンカーを相当数導入していますが、その時期はいすゞ、日野、三菱など複数のメーカーを購入していました。1970年の国際興業グループ入り後は、いすゞ車で車体も純正(川崎ボディ)に統一されています。また、親会社の国際興業から大量の中古車を導入して車両代替を進めています。1975年頃からは、国際興業カラーそのままで使用するようになっており、旧来のカラーや花巻電鉄カラーなどと合わせて、カラーデザインはバラエティに富んでいます。
1976年6月1日に合併により岩手県交通になりました。