ああ、幻のマイコン帝国
10兆円市場をめぐる日米マイコン戦争のルーツ
堂本昭彦氏
(一部抜粋)
・・嶋はホフ2世、ホフ2世が途中で降りてからはファジーンと連携して、MCS-4と命名され、
世界最初のマイコンとしてのちにインテル社から発売されるLSIセットを開発した。これには
さきのマイクロ・プログラミング方式より広い意味のストアード・プログラム方式が採用された。
小島義雄と彼の会社ビジコンに一つの悲劇がこのときに起きた。
「いや、これは大変なものを開発したという認識は私も持っていた。特許をとれないだろうか。
・・特許の申請をしても無理だろうという。それ以上、深く追求することを止めた。」
深く追求すべきだったのだ。・・・・特許は取れたのだ。
・・インテル社にMCS-4の原型を発注した日本のビジコン社が特許の権利化に2,3億円の投資を
していたら、マイクロ・コンピュータによる『ビジコン帝国』が誕生していたであろうに!