14.5cmほどになっていました。

カッターナイフで腹を裂くと、大量の液が溢れてきました。
やはり腹水のようです。

赤で囲ったあたりが異常に膨れていた箇所です。

腹水の初期症状は、食欲減退のはずですが、
こいつは最後の寸前まで餌を欲しがっていました。
呼吸が速く、咳き込むような症状もありましたので
鰓に障害があった可能性も捨て切れずです。

腹水の推定される原因としては
 ウィルス感染症
 慢性的な細菌病
 外因性毒素
 体内の肉芽腫
 体内の腫瘍
とされています。
*学窓社「観賞魚マニュアル」より。

上記の他にアフリカンを飼育していたときの経験では
明らかに餌のやりすぎによると思われる、腹部膨張で突然死亡などもありましたので、急性のものもあるのではないかと思います。



さて、内臓を見てみると、
素人目ですが、内臓系に障害は無いように見受けられました。
肝臓(一番左)の色が少し白っぽいでしょうか。
体内に脂肪の塊はありませんでした。
胃腸の中身も何もない感じです。

浮き袋は?どこに?
肝臓の奥にあるはずなんですが、なんかしぼんだ白いものしか
確認できません。
腹水の期間がながく圧迫されてしまったのでしょうか。

それから肝臓の横にある玉のようなものは
胆嚢?脾臓?色はこんな色なのか?
とにかくわからないことだらけです(汗。

どれが精巣なのかわかりませんでしたが
卵巣は確認できなかったので♂だったと思います。

おそらく失敗の原因は、
小さい頃から120水槽でちらばった餌を食べてくれればと考え混泳していた小魚を食べていたことによって引き起こされた消化不良、消化器官の詰りからきたことだと思われます。
解剖時には消化器官の詰りは見られませんでしたが、
内臓の働きに異常をきたしたのか、どこかが内臓破裂していたのか、
そんなところかもしれません。

同じ種類の魚でも、めだか等を食べて落ちてしまう個体、平気な個体等がいるということは
生まれ持った胃腸の強さによるものなのか、体調によるものなのか、よくわかりません。
食べた後の酸素不足なども考えられるところですね。

とにかく魚食性以外の魚に、小さいサイズの頃から
メダカなどを与えるのは十分に注意したほうが良いと思います。