ぼくらの町の大事件

京王帝都4・・・三菱旧形もやってきた!

府中営業所に新車で入る三菱車はすべて3扉車でしたが、これらと並行して、2扉車も増殖して行きました。2扉車は古い車両だったので、都心の営業所から転属してきた車両だと分かりました。
新車と違ってボディスタイルも長さもバラエティに富んでいて、また予想外の時期に仲間に加わって来るので、日々新鮮な驚きでバスを見ることができました。ただし、新車が増えるに伴い、いつの間にか姿を消して行ったようです。

京王帝都 三菱MR480(1966年式)
京王帝都

多摩22か940 社番:J3113
撮影:高幡不動駅(1977)

転入組では、最もポピュラーな存在がこのタイプ。いすゞやUDでは既に姿を消していた前後の丸いバスが、新たにやってきたのです。
なお、写真は桜ヶ丘所属車で、多摩ナンバーでの登録は1974年。同様に都心からの転入車だと思います。裾の朱色は更新の際になくなっています。
型式を知ろうと銘板を覗き込んだら、6DB1とありました。今から思えば、原動機型式の欄を読んでしまったのでしょう。

京王帝都電鉄 三菱MR480(1966年式)
京王帝都

社番:B3109
参考:京王バスTwitter(2021.9.16)

京王帝都 少し遅れて三菱ボディもやってきました。会う機会は多くなかったので、1両くらいしかなかったのかも知れません。(注1)
後面の通気孔が細かい長方形に分かれていました。
銘板を覗き込んだら、4A90と書いてありました。多分、ボディ型式を読んだのでしょう。でも、日産ディーゼルの型式でよく似た感じのもあったし、しばらくは「三菱4A90」とノートに書いていました。

京王帝都電鉄 三菱MR470(1966年式)
京王帝都

多摩2う552 社番:B3111
画像:所蔵写真(武蔵小金井駅 1977.11)

京王帝都

多摩2う553 社番:B3112
画像:所蔵写真(武蔵小金井駅 1977.11)

MR480に混じってやってきた窓1つ分長いMR470
しかし、登録番号はいわゆる2ナンバーで、1967〜68年頃の登録。一旦、桜ヶ丘営業所に配置になった後、府中に転じてきたのでしょう。

京王帝都 三菱MR410(1969年式)
京王帝都

多摩22か927 社番:J3122
撮影:立川駅(1977.7)

これも、ある程度の数が見られた呉羽ボディ。
写真の車両は桜ヶ丘営業所所属車ですが、府中営業所にも同時期に転入しています。更新を受けた際、車体裾のオレンジ色がなくなりました。
同型車では、新塗装(簡易塗装)に塗り替えられた車両が多かったと思います。

京王帝都電鉄 三菱MR410(1969年式)
京王帝都

2扉車としては最後にお目見えしたのが三菱ボディのMR410だったと記憶しています。上に並べたラインナップが揃ったので、「次に来るのはこの顔だ」と念じていたら、本当にやってきました。
その喜びを親や先生に伝えても、全く理解してもらえませんでした。
ヒサシ付の前面は、新車として導入された3扉車と同じスタイルなので、2扉車の中ではピカイチの存在に見えました。後ろの方向幕がないので、1969年式だと推定します。
しかし、これも少数派で、書籍にもWebにも写真がないので、想像で描きました。

(注1)
京王バスTwitter(2021.9.16)に永福営業所のD3109の一部が写っており、これが同型車のようなので、年式、及びイラストの車番はそれを踏襲した。
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80s岩手県のバス“その頃”