ぼくらの町の大事件

京王帝都1・・・事件が起きる前(いすゞ)

京王帝都の府中営業所の主力はいすゞ車でした。
車体は川崎ボディで、これは戦後早いうちから変わらなかったようです。しかし、大事件が起こる直前に、北村製作所製ボディが入るというちょっとした事件もありました。


京王帝都電鉄 いすゞBU05(1968年式)
京王帝都

多摩2う760・759 社番:B1129・B1128
撮影:武蔵小金井駅(1980.7)

川崎ボディは、早くからサッシ窓で角張ったボディを持つ斬新な車両でした。
車体更新が新塗装(簡易塗装)への切り替え時期にあったため、更新後も新旧塗装が入り混じっています。
この2両は続き番号ですが、左のB1129は新塗装(簡易塗装)、右のB1128は旧塗装(裾朱色なし)です。

京王帝都電鉄 いすゞBU10(1969年式)
京王帝都

多摩2う940 社番:B1142
撮影:府中駅(1980.12.17)

見た目はほとんど変わりませんが、標準尺のBU10に変りました。
この手の車両は、1980年代まで活躍しましたが、高校の同級生からは「冷房のないボロ車」として通学で使うのを嫌がられていました。
同年代の日産ディーゼルが先に廃車になる中、長生きできたと思います。

京王帝都電鉄 いすゞBU10(1971年式)
京王帝都

多摩22か283 社番:B1155
撮影:国立駅(1977.8)

大事件が起きる直前のちょっとした事件でした。
府中営業所で初めての3扉車は、これまで綿々と引き継がれてきた川崎ボディではなく、見たこともない北村製作所という車体メーカーでした。京王では、後にも先にもこの年度だけの存在です。
また、車体裾の朱色が省略されたのも、この年の新車からです。

京王帝都電鉄 いすゞBU20(1971年式)
京王帝都

多摩22か290 社番:B1162
撮影:国立駅(1977.7)

北村製作所製の3扉車では、長尺車も同時に入りました。
これら北村製作所製ボディも、更新の際には新塗装(簡易塗装)に塗り替えられますが、その時期の写真は撮っていません。

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