その後の廃車体

岩手県交通5(元花巻バス)

ここでは、2000年代に残る岩手県交通の廃車体のうち、元花巻バスの車両を掲載します。

廃車体
R470

撮影:終点横川目様(花巻市 2008.9.28)

岩手県交通 三菱R470
R470

撮影:終点横川目様(花巻市 2008.9.28)

三菱ボディのツーマン車の廃車体。シートがかけられていて全容はつかめませんが、正面は連続窓で後面は丸型2枚ガラスのようですので、1962〜63年ごろの車両でしょう。正面窓上の日よけが当時の三菱ボディにはよく見られました。
撮影者によると、下地の塗装から元神奈川中央交通で、花巻バスに譲渡されたものと推察できるそうです。岩手県交通に所属したかどうかは時期的に微妙なところです。

廃車体
花巻バス

撮影:花巻市(2019.7.20)

岩手県交通 三菱MR510(1967年式)

元花巻バスの短尺ツーマン車の廃車体です。腰板の文字などから、廃車後にどこかで自家用バスとして使用されたことが想像できます。
後面の方向幕広告は「ホテルむらさき野」と読めます。
前照灯4灯なので、1966年以降。岩2く3135〜3139あたりの1967年式が存在したようなので、そのうちの1両と推定。
(情報提供:都南村民様、KT100様)
(ストリートビューによると、2023年8月時点で撤去済み)

廃車体
RB10

撮影:一関市民様(花巻市 2003.11.9)

岩手県交通 日野RB10
RB10

撮影:一関市民様(花巻市 2003.11.9)

金産車体のツーマン車の廃車体。色は上塗りされていますが,花巻バスの面影は残されています。
入口のところに小屋が増設されているので,何かに使用されているようです。看板には屋号とともに「コミュニティバス」の文字が(囲み写真参照)。コミュニケーションを図るバスと言う事で,居酒屋か何かでしょうか。いずれにしても,今世間で流行している「コミュニティバス」より前に登場しているはずですので,こちらが元祖ということになるでしょう。

廃車体(岩2く3166)
岩2く3166

撮影:終点横川目様(花巻市 2007.4.8)

岩手県交通 三菱MR410(1969年式)
岩2く3166

撮影:終点横川目様(花巻市 2007.4.8)

花巻バスのツーマン車。下の同型車の廃車体には側面のべた書き広告がありましたが、これにはありません。林の中にあるせいか退色もありません。
撮影者の調査によると、現役時代の登録番号は岩2く3166だそうです。

廃車体
MR410

撮影:つっと様(石鳥谷町 2004.12.29)

岩手県交通 三菱MR410(1969年式)
MR410

撮影:つっと様(石鳥谷町 2004.12.29)

三菱のツーマン車両です。私も“その頃”に同じ形の廃車体を撮影していますが、側面広告の内容が異なります。中ドア前に花巻バスのマークも薄れながら残っています。
なお、現役時代の登録番号は岩2く3162〜3165のうちのどれかと思われます。
(注1)

廃車体
MR410

撮影:一関市民様(花巻市 2003.12.6)

岩手県交通 三菱MR410(1971年式)
MR410

撮影:一関市民様(花巻市 2003.12.6)

元花巻バスの1971年式です。花巻バスのカラーが,退色もほとんどなく残っているのも嬉しい限りです。
なお,右側の前輪のホイールが青緑色になっており,恐らく花巻電鉄のものをはいていたと思われます。花巻電鉄カラーの車両は多くはなく,これはこれで貴重なホイールということになるかもしれません。
(撮影者によると、2006年11月現在撤去済み)

廃車体
RD120

撮影:終点横川目様(花巻市 2007.11.18)

岩手県交通 日野RD120(1971年式)
RD120

撮影:終点横川目様(花巻市 2007.11.18)

花巻バスカラーの9m車。3両くらいしかなかったと思われますが、そのうちの1両が廃車体として残っていたわけです。
周りをツタに絡まれた状態なので、夏の間であるならバスが見えないかもしれません。

廃車体
RE100

撮影:一関市民様(花巻市 2003.12.6)

岩手県交通 日野RE100(1971年式)
RE100

撮影:一関市民様(花巻市 2003.12.6)

金産ボディの日野車です。
現役時代には盛岡まで顔を出した主力車でしたが,花巻バスカラーのまま廃車になりました。
(撮影者によると、2006年11月現在撤去済み)

廃車体
RE100

撮影:岩手県交通ファン様(滝沢村 2005.6.15)

岩手県交通 日野RE100(1973年式)

元花巻バスの日野車。最後は岩手県交通カラーに塗り替えられましたが、廃車体となった今、花巻バスのカラーが下から現れ始めているようです。もっとも、古い色が見えなくても、車掌台窓の方向幕が花巻バスの証しです。
撮影者によると場所的に1992年にfarewell song様が撮影したものと同じものではないかとのことです。

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本ページは、「廃車体は文化遺産である」という趣旨によって作成しております。当サイトを訪れる方は、この趣旨を御理解いただける方だと思いますが,万が一,本ページの悪用による廃車体への損傷等があった場合は,本ページ及び関連する事項は即刻削除いたします。
(注1) 登録番号は県交通家族会様(掲示板2002.8.7)による。また、年式は山本様による。
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80s岩手県のバス“その頃”