Landscape 1

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杉山町の風景です。
☆杉山町のスケッチポイント地図map
地図内のをクリックすると画像が見られます。



07年11月

07年11月

07年11月

07年11月

07年11月

これまで町内の風景に関心などなかったが、35歳頃一週間ほど入院をしたことがあった。退院後帰宅すると、家の中を歩くだけで足元がふらふらすることに気付き、体力をつけようと仕事復帰までの一週間、毎日散歩した。その時「知原」付近を歩いてとてもきれいな風景だと思ったことがあった。
それからしばらくして親戚の叔母たちとたまたま同じところを散歩したときやはりきれいな風景だなと思ったことを改めて思った。
そして今、町内のあちらこちらを歩いていて、季節ごとにここ、あそこ。などと自分の好きな風景が増えてきた。本当は町内にとどまらずもっといろいろな風景を見たいという欲求もあるが時間的にも経済的にも余裕がない。それならいっそ町内でいい風景を。そして町内でいろいろな人たちとの出会いなどもあったおかげで杉山風景にこだわってみようと思うようにもなった。
杉山町の風景でいつがいちばん美しいかといったらやはり何といっても春。新しい芽吹きとわずかに残る枯草と土や水の色どり、畑のなだらかな起伏や、広がりのある水田の風景は早朝の陽の光を浴びてキラキラと輝いている。そんな風景の中を歩いているとスケッチポイントを探すのにそれほど苦労はいらない。

母の余命が短いことを知った時、母が生きているうちに優しい絵を見てほしい一心でこのような描き方に変わってきた。以前は、戦争や平和を直接にテーマとしてきたが、今でもその心は決して変わらない。平和を祈るのはまずは身近なことから。
肉親であったり友人であったり、郷土であったり、自分が好きな風景があればその風景がいつまでも変わらずにいてほしいと思うもの。
その風景の中に自分の大切な人がいたり、大切な人の思い出がその風景の中に詰まっているのである。
今でも一枚ごとに絵が出来上がると仏壇の前に絵を置き、父と母に見てもらう。「これでいいかな」と聞くのが習慣になっている。