第1回 「予想発表」


レポーター(以下R)「この企画も15年目を迎え、いよいよ今年が最終年という発表が
  ありました。私の役目も残り3回という事で、最後まで皆さんに楽しんで貰えるよう
  全力で勤めさせていただきます。では、今年最初のゲストはこの方です」
Goh(以下G)「どもども、昨年の暮れから続けての登場、Gohです」
R「Gohさんはこの企画の立案者にして管理者という立場な訳ですが、改めて、これが
  最後の年になってしまうんですね」
G「残念だけど、むしろ良く続いたと思う。同じメンバーでここまで長くやれたのは凄い事
  だし、予想に参加してない人達も対談に参加してくれたり、結構いろんな所から反響
  あってHPの中でも人気企画だったんだけどね」

R「それがまたどうして終わる流れに?」
G「一番は管理が大変になった事。完全に自分の都合なんだけど、対談のタイミングが
  決算期の真っ最中で、いつも大変な思いをして書いてたんだけど、ここ数年、体調面
  でもガタがきちゃって正直厳しくなった」

R「それで対談を欠席されたりしましたものね」
G「実際2回呼吸が止まって手当てされなきゃ死んでたしなぁ。今年は新たに癌も発覚し
  たし、各方面に迷惑かける可能性が高まったから、それならば辞めちゃえという事に
  なった。楽しみにしてくれてた人には本当に申し訳ないんだけどね」

R「仕方ないですね」
G「まぁ長く続けた以上、責任みたいなのを感じてるから簡単には説明したけど、暗い
  話ばかりしても仕方ないんで、そろそろ野球の話をしようか」

R「そうですね。思い出話なども交えながら、皆の予想を見ていきたいと思います」

セ・リーグ
 
優勝 中日 巨人 阪神 巨人
2位 広島 広島 巨人 広島
3位 ヤクルト 阪神 広島 中日
4位 巨人 中日 ヤクルト 阪神
5位 阪神 ヤクルト 中日 ヤクルト
6位 横浜 横浜 横浜 横浜
パ・リーグ
 
優勝 ロッテ ソフトバンク ソフトバンク ソフトバンク
2位 ソフトバンク ロッテ 西武 ロッテ
3位 西武 日本ハム 楽天 日本ハム
4位 オリックス 西武 日本ハム 西武
5位 楽天 楽天 オリックス 楽天
6位 日本ハム オリックス ロッテ オリックス


R「まずは順位予想ですが、その前に、今年の大きなルール変更としまして、捕手が
  ブロックしてはいけないという、通称、コリジョンルールが適用されました」
G「悪質なタックルのせいで選手生命を絶たれるのは、はっきり言って理不尽な人災
  でしかないから、特にその後の保障も無い世界だし、迫力が無くなるなど観る側
  の無責任な意見は無視してでも導入は正解だと思う」

R「大リーグでは導入した1年目に大きな混乱がありましたが」
G「あまりにも判断基準が酷かったんで問題になったけど、それは日本も同じで、今
  までの常識が変わるんだから場数を踏んで改善していけば良い事だよ」

R「なるほど。このルールが順位予想に与える影響は何か考えられますか?」
G「特には思いつかないなぁ。1点覚悟で無理にホームに投げないとか、捕手の判
  断でタッチに行かず2塁を狙った打者を刺すとか、逆に攻撃側として走塁面での
  改善などはどこのチームも取り組んでて条件は同じだから、例えば1・3塁時の
  ダブルスチールとか普段から走塁意識の高いチームが何か見せてくれるかもね」
R「若い捕手のが新ルールへ柔軟に対応出来るとか、ベテランの方が視野が広いと
  かは無いですかね」
G「それはあるさ。でも順位に直結する所まではどうかな。ああ、そういう意味だと、
  捕手にとっては角度的にどうしても追いタッチになるから身体を捻るんで、フット
  ワークが軽くて身体が柔らかい捕手じゃないと手首傷めたりする人が出るかも。
  下手なベテランなんかは気をつけないとね」

R「皆さんの予想を見ますと、全員一致なのが最下位の横浜だけ。それ以外は、パリ
  ーグの優勝でソフトバンクが多かったですか。見た目としては比較的バラけた感
  じがあるのですが、K氏さんとモコさんのパリーグ予想が全く同じ。セリーグも3位
  4位が逆なだけとなっています」
G「毎年モコは順位予想が強いからなぁ。K氏はバランス良く当てるんだけど、2人が
  一緒に大的中されると残された2人は厳しいな」

R「特にGohさんは一人勝負の所がありますしね」
G「ロッテの優勝な。ファンの山Qさんが最下位予想なのに、他の3人の評価が異常
  に高いという」

R「そういう意味では、Gohさんがファンチームの中日を優勝予想です」
G「無理じゃね?」
R「だったら何故書いたんですか!」
G「やっぱり最後ぐらいは優勝を信じたい・・・」
R「横浜に夢すら見られないK氏さんに謝ってください」
G「そこまで言ってないからっ!」

セ・リーグ
 
打率 丸(広) エルドレッド
(広)
田中(広) 福留(神)
本塁打 エルドレッド
(広)
筒香(横) ゴメス(神) ビシエド(中)
打点 ビシエド(中) ビシエド(中) ゴメス(神) ゴメス(神)
盗塁 大島(中) 山田(ヤ) 立岡(巨) 山田(ヤ)
 
防御率 菅野(巨) 菅野(巨) 能見(神) 菅野(巨)
勝利 ジョンソン
(広)
菅野(巨) 石川(ヤ) 黒田(広)
セーブ 福谷(中) 中崎(広) オンドルセク
(ヤ)
中崎(広)
中継ぎ 山口(巨) マシソン(巨) 田島(中) マシソン(巨)


R「続いて、セリーグの個人部門です。4月が好調な選手に票が集まるのは例年通
  りですが、昨年打撃部門を独占したヤクルト勢の名前が殆ど見られません」
G「バレンティンも含めてみんな好調だけど、微妙にずらしたかったんだろうな。更に
  言うと2年連続タイトルを獲るのは想像すら難しいという事かな」

R「本塁打部門に代表されるように、今年は春からハイペースな戦いになっているの
  で、少しの離脱が影響出る可能性があります」
G「数字を積み上げていく部門は、怪我抱えてる選手とか選び辛いね」
R「後のファン問題にも影響が出てくるのですが、昨年トリプルスリーの山田選手が
  絶好調です」
G「あ〜ね〜」
R「Gohさんはトリプルスリーの達成が0人と予想されてるんですよね」
G「4月を見てると本塁打は早くも二桁、四球が多いから打率は落ちてこない、盗塁
  も部門首位だから達成が濃厚に見えるけど、普通は2年連続で出来るほど簡単
  な記録じゃないんだけどなぁ・・・」

R「そういう選手がいると周囲のレベルも上がりますよね」
G「それはその通り。毎年、交流戦はパリーグに打撃でやられてるけど、今年のセ
  リーグは外国人も含めてスイングスピードが速い選手が増えてきたんで、面白い
  んじゃないかな」

R「今のところ打高投低なセリーグですが、次はそれに対応した投手の成長にも期
  待ですね」
G「それが正しい連鎖。成果が出るのは来年以降かもしれないけどね」

パ・リーグ
 
打率 鈴木(ロ) 内川(ソ) 内川(ソ) 内川(ソ)
本塁打 デスパイネ
(ロ)
メヒア(西) メヒア(西) メヒア(西)
打点 中田(日) メヒア(西) メヒア(西) メヒア(西)
盗塁 岡島(楽) 角中(ロ) 西野(オ) 西川(日)
 
防御率 千賀(ソ) 岸(西) 大谷(日) 和田(ソ)
勝利 則本(楽) 和田(ソ) 武田(ソ) 涌井(西)
セーブ 西野(ロ) サファテ(ソ) サファテ(ソ) 西野(ロ)
中継ぎ 内(ロ) 内(ロ) 松井裕(楽) 内(ロ)


R「パリーグの個人部門です。打撃3冠は見事に3人が同じ予想で並びました。そし
  ていつも通り一人勝負の形になったのはGohさんです」
G「他人のを見る前に自分の予想は終わってるから偶然でしか無いけど、本当に多い
  な、このパターン」

R「性格的な物がありますよね。こういった予想が固まる時というのは本命が開幕から
  走った時なんですよ。そういう時のGohさんは必ず天邪鬼な予想をします」
G「あ〜確かにそうかもね。まぁパリーグの首位打者部門は相性が良いから、一人
  勝負の形で優勝予想したロッテ勢には頑張って貰おう」

R「やはり印象に強い物ですか首位打者を的中したのは」
G「大本命だったガッツ小笠原の時はともかく、リック、鉄平、長谷川と、いずれも実績
  が無い段階での大穴的中だったからね。他にもレギュラーですら無かった坪井や、
  4月が悪すぎてスタメンを外されていた銀次が最後まで首位打者争いをしていたり、
  当たらなかった所も印象深い所が多いわ」

R「普通は4月が好調な選手から1年間働いた事が無い人や若手を穴として予想する
  んですけどね。どこから目をつけてくるんですか?」
G「一応レベルでなら考えてはいるよ。昔は他人の予想が先に見られるから僕だけ15日
  に予想を発表してた事もあったんだけど、打率はシーズン途中からでも規定打席が届
  くから4月には拘らないんで、そのチームにおける選手層が薄いポジションから選べば
  少し活躍しただけで出場機会が増えるだろうなとか」

R「そんな今年の指名が鈴木大地ですか」
G「内野の要だったクルーズが抜けたから少し調子落としたぐらいじゃ外されないでしょ。
  それと、開幕3連戦いずれも本塁打無しという珍しい事が起きて、誰が最初に打つかと
  もくぞーさんがネタを持ってきてくれたんだけど、まさか第1号と第2号が鈴木になる
  とは誰も予想出来なかった。そのご褒美という訳じゃないけど、今のところ強く振れ
  てるんで、ボールが良く見えてるのかなと期待してみた」

R「なるほど。投手部門ですが、大本命と思われた大谷が、1ヶ月も勝ち星から見放され、
  その影響か一人しか名前が挙がりませんでした」
G「昨年は4月から止まらなくて俺以外の3人が指名。そのまま2冠を獲られて手も足も
  出なかったからなぁ」

R「そういう意味では今年の偏りは許容範囲内と言えるレベルですし、最後まで楽しめ
  そうですね」

 
日本シリーズMVP 涌井(ロ) 内川(ソ) 藤村(巨) 坂本(巨)
オールスターMVP 菊池(広) 中田(日) バレンティン
(ヤ)
大谷(日)
交流戦優勝チーム 広島 ソフトバンク 西武 ソフトバンク


R「唯一、過去に誰も的中者が出ていないオールスターMVP、他2部門です」
G「最後に当てたいよね〜」
R「はい、こちらとしても誰かに当てて欲しいです」
G「ちなみにレポーターは誰だと思う?」
R「今年はどこの開催でしたっけ?」
G「福岡と横浜」
R「となると、ソフトバンクの選手はファン選出に影響されるんで、好調でも出られな
  い可能性があるとして、少なくとも横浜の選手は監督推薦で少し選ばれますよね。
  4月好調だった倉本とかいかがでしょう?ああ、でも遊撃手はたくさんいるんでし
  たっけ?」
G「坂本、鳥谷が確定みたいな物だから、広島の田中やヤクルトの大引と3人目を争う
  形になるかな。他のポジションが出来るなら選ばれる確率はグッと上がるかも」

R「なるほど。では期待してシーズンを見守りたいと思います」
G「まぁ倉本がMVP獲ったら、うちらは外れるんだがな」
R「それはそうでした」

ファン球団クイズ
[R](全体)トリプルスリーの達成者は何人出るか?
[Goh](中日)2桁失点が何試合あるか? 10
[K氏](横浜)チーム打率は? .243 .249 .240 .230
[山Q](ロッテ)チームの完投勝利数は? 14
[モコ](オリックス)チームの総本塁打数は? 72 82 128 40


R「ファン球団クイズです。K氏さんとモコさんが順位予想だけでなく個人部門でも
  微妙に似た予想なので、残されたGohさんと山Qさんにとっては落としたくない
  所です」
G「誰かは必ず当たる所だからなぁ。例年ここで稼がせて貰ってるけど、今年は狭
  い範囲の問題が多いから非常に厳しい。何だよトリプルスリーって!実質0、1、
  2の3択じゃね〜か!」

R「今年の注目が他に思いつかなかった物で」
G「まぁ昔はここが○×だったというのを思い出したよ」
R「それは意識して作りました。他の部門との兼ね合いで何度か問題の種別や数
  を修正し、やっと現在の形に落ち着いたんですよね」
G「15年もやってれば改善もされるさ。過去に○×をやったけど、それなら他の
  予想を一切しないで完全に○×だけで競った方がいい。全球団で1問ずつ問
  題を作って12問。例えば会社単位でやるとか参加人数が多いなら、バランス
  を考えながら増やして全部で20問。優勝者の正解数が16問前後になるぐら
  いのレベルを作ると盛り上がるよ」

R「なるほど。Gohさんは別口で20問の○×クイズを、参加人数が40人ぐらいで
  やってますもんね」
G「そっちはこの野球予想よりも長くやってるし、バランス取りも試行錯誤してきた
  からね」

R「その経験が、こういったゲームの企画や運営に活かされているんですね」
G「まぁ野球ページだけじゃなく競馬ページの予想王や古馬POGなんてのも、試行
  錯誤を重ねた独自ルールだし、いずれもルール作成段階から関わってくれたK氏
  が、やっぱりこういうの考えるの好きでね。一緒に既存のゲームをやっていても、
  そこから発展して新しいルールを作ったり、そういう意味では凄く助かってる。
  それに参加者として一緒に楽しんでくれる人がいてこそだからね」

R「良いメンバーに恵まれたんですね」

R「さて、これで全ての部門を見てきたんですが、次は夏の対談という事でよろしい
  ですかね?」
G「そうだね。多分俺は来ないけど」
R「最後の年なのに!?」
G「流石に年末の対談には顔を出すつもり。自分で言うのも何だけど、ほら、俺が
  ゲストでも面白く無いからさ。ネタ担当をキャスティングしておくよ」

R「あ〜・・・解りたくないけど解りました。ゲストも総決算みたいな形になるんですね。
  ちなみに、一番最初のゲストって誰だか憶えてますか?」
G「文章書いてるの俺だから誰が出たかは憶えてるけど、順番までは」
R「予想をはじめた2年目から対談がスタートしまして、最初の2年間はGohさんと
  私の2人対談だったんですよ」
G「そうだったね」
R「そんな中、対談をはじめた3年目、2005年に病欠したGohさんの代役として登
  場したのがK氏さんとモコさんです」
G「あ〜そうか。最初の頃は山Qさんも含めて参加メンバーしか登場してなかった
  んだよな」

R「いえ、一人だけ例外が」
G「ん?」
R「その同じ年にペケさんがメインゲストとして初登場します」
G「そんなに初期メンバーなのか!」
R「気になったんで、ゲストの皆さんの登場回数を調べてきました」
G「暇な奴だな」
R「誰が一番多いと思いますか?Gohさん以外で」
G「メインゲストで?背後霊的なカメオ出演も含めて?」
R「では喫茶店の客とか名前の出てない一言だけも含め、全ての回数にしましょう」
G「ん〜・・・すずみかな。代役をお願いしたり便利に頼んだ記憶がある」
R「ゆうすずみさんはメインゲスト10回、カメオ1回の合計11回で3位です。ただし、
  初登場が2009年と遅いので、それ以降は2回に1回のペースで登場しています」
G「なんかすまん・・・という事はK氏?」
R「K氏さんはメイン7回、カメオ3回で4位」
G「K氏のカメオって何かあったっけ?」
R「明訓高校の電話はK氏さんでカウントしてあります」
G「ああ、それがあったか。じゃペケ?」
R「はい。ペケさんがメイン11回、カメオ3回の合計14回で堂々のトップです」
G「多いなっ!・・・で、2位誰だ?」
R「メイン10回、カメオ2回の合計12回で、銀です」
G「あ〜納得。その回数のデータくれる?」
R「いいですよ。では思い出話も尽きませんが、本日はこの辺りで区切りをつけたいと
  思います。本日のゲストはGohさんでした。ありがとうございました」
G「おう、年末にまた来る!そっちはあと2回頼んだ!」
R「承りました。では皆さんとはオールスターブレイクでお会いしましょう。失礼します」

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