第１回　「予想発表」


レポーター（以下Ｒ）「今年も皆さんの予想が出揃い、対談の季節がやってまいりま
　　した。本日のゲストはＧｏｈさんです」
Ｇｏｈ（以下Ｇ）「どうも、最近は年１回の登場となったＧｏｈです」
Ｒ「Ｇｏｈさんは、大学までプレイヤーとして野球の経験者ですが、高校や硬式クラブ
　　チームの指導者もなさってました」
Ｇ「そうだけど、何いきなり」
Ｒ「その後、雑誌やネットのコラムで拝見する事がありましたが、最近ではすっかり
　　お名前を見る機会もなくなり・・・」
Ｇ「批判される流れだったの！？」
Ｒ「何が言いたいかと申しますと、今年も新監督がいる訳ですが、コーチ経験も無く
　　いきなり監督というのは、どう見てるのかなと思いまして」
Ｇ「それ名前見なくなったって部分必要ないよね？ねぇ関係なくない？」
Ｒ「しかも日本ハムのような強いチームで未経験者というのは思い切ったなと」
Ｇ「スルーかよ・・・ま、まぁ、監督って外から見るのと、実際やるのって全然違うか
　　らねぇ。まずはコーチ、次に２軍監督やって、自分の引き出しを作る方が、やる側
　　も楽だとは思うよ」
Ｒ「指導者に対する育成のシステムというのは大リーグのが充実してますよね」
Ｇ「あっちは監督も評価制で１Ａから上っていくシステムだしね。いきなり新監督が
　　メジャーってのが無いとは言わないけど、よほどの選手じゃないと無理」
Ｒ「でしたら、日本ハムと横浜の試みは失敗に終わると？」
Ｇ「何をもって成功とするかなんだけど、長くなるから順位予想の所でやろうか」
Ｒ「解りました。では項目ごとに見て行きたいと思います」

Ｒ「まずはセ・パの順位予想です。セリーグでは昨年優勝争いを繰り広げた中日と
　　ヤクルト。パリーグではＧｏｈさんが勝負で西武に行った他、日本ハムへと集まり
　　ました」
Ｇ「開幕前は、誰に聞いても巨人が強いと言われてたのにね」
Ｒ「でも面白いですよね。あの戦力で開幕から走られたら、全員優勝予想するしか
　　ありません」
Ｇ「まぁ何人補強しようが同時に出られるのは９人だけ。流石に先発を２枚補強した
　　のは強すぎると思ったけど、少なくとも村田の補強は大きなプラスとしては見て
　　ないや」
Ｒ「今の巨人で右の大砲は大きいと思いますが？」
Ｇ「村田って大砲と言う程ＨＲバッターか？まぁ村田がサードで固定された事は悪く
　　ない。でもそれによって山のようにいるファースト候補を逃がす場所が少なくなっ
　　て、若手の出番にシワ寄せがきてる」
Ｒ「つまり村田の補強は必要なかったと？」
Ｇ「長い目で見れば選手層が厚くなるし、そこまでは言わないけど、使い方を見てる
　　と、少なくとも監督が欲しがった補強ポイントじゃなかったのは間違いないね。
　　頭の中の構想にあったなら、あんな手探りな選手起用にはならないから」
Ｒ「なるほど。監督の意見がどこまで通るかはチーム事情ですよね」
Ｇ「特に巨人はオフでこれでもかってぐらい内戦状態だったしね。現場は辛かったと
　　思うよ」
Ｒ「ではパリーグですが、ホールトン、和田、杉内と合計４３勝が抜けたソフトバンク、
　　ダルビッシュが抜けた日本ハムに上位予想が固まりました」
Ｇ「こう見ると痛いなんてもんじゃないな。それでも強いんだが」
Ｒ「そして最初で話題にふれましたが日本ハムは栗山新監督です。他にも今年は
　　全部で４人の監督が入れ替わりました」
Ｇ「まず、中日の瞬間湯沸かし器こと高木監督は経験もあるし問題は無いでしょう。
　　阪神の和田監督はコーチとして今の戦力を見てきてるから岡田、真弓の両監督
　　が残した負の遺産と怪我人に苦しんでるけど、まぁ細かい野球でやりたい事は
　　押し出してる。今の所上手くいってないけどね」
Ｒ「後は横浜と日本ハムの、指導者として現場経験が無い両監督ですね」
Ｇ「最初に成功、失敗という話になったけど、横浜の中畑が監督になった意義という
　　のは解る。負け癖がついてる若いチームに対するムード作りと活気注入。後は
　　中畑自身の各報道機関へのパイプと注目度。勝ち負け以前の部分があるから、
　　チームが最下位でも後で考えれば成功だったとなるかもしれない」
Ｒ「なるほど」
Ｇ「でもね、日ハムが栗山監督に依頼した意図が解らないのよ。いや裏の意味は
　　解るんだけど・・・」
Ｒ「普通に考えれば、解説としての理論が評価されたとなりますよね」
Ｇ「ノムさんが栗山を皮肉って評してたけど、結果論を語らせたら日本一だね。それと
　　荒木の付き人をやらせる前提でドラフト指名されただけあって人格者だから、世間
　　に対する良い落とし所だったのかなぁ・・・」
Ｒ「世間にと言いますと、菅野の問題ですか？」
Ｇ「僕はむしろ良く指名したと手放しで褒めたい所だけど、世間的なイメージは悪くな
　　っちゃって球団内でもその話題は過敏になってるみたいだしね。後はさっき言った
　　裏の意味になるんだけど、横浜の監督問題で揉めたのと同じ理由で、完全にフロ
　　ント主導のシステムに切り替えたかったんでしょう。それで経験が無い人を持って
　　きたかった」
Ｒ「下手な経験者より動かしやすいという意味ですか」
Ｇ「うん。監督に意見は求めても編成に口出しさせないというのが良いのか悪いのか
　　僕には解らないけど、それをやるには日本のＧＭは危機意識が低すぎる。それで
　　結果が出なければ監督と一緒に責任をとるぐらいじゃないと、責任は現場だけっ
　　て図式は、野球ゲームの世界と同じだよね」
Ｒ「それってオリックス、阪神、ロッテが失敗したパターンと同じじゃないですか」
Ｇ「戦力があるのに現場とフロントに認識の差がありすぎて、いろいろと失敗するパタ
　　ーンだね」
Ｒ「日本ハムや横浜のフロントが今後、どういう考えで戦略を立ててるのか解りませ
　　んが、悪い流れに陥らない事を祈りたいと思います」

Ｒ「個人部門のセリーグです。各部門の本命が好スタートを切ると票が集まりますね」
Ｇ「そんな事より凄いよ昌！」
Ｒ「４月終了時点で防御率トップ。Ｇｏｈさんは最後まで行くと？」
Ｇ「いや全く思ってない。でも今年書かなかったら、もうチャンスは無いんだよ！」
Ｒ「まぁ気持ちは解りますが」
Ｇ「現役で一番好きな選手だからね。最後に書いてあげたかった」
Ｒ「話を戻しまして、バレンティンに票が集まりまくっています」
Ｇ「今の野球界で３０本打てる選手って限られちゃうしねぇ。相変わらず振り回してる
　　事を考えたら打率や打点を落としてもＨＲはそこそこ行くでしょう」
Ｒ「それと面白いのが盗塁部門がばらけました」
Ｇ「ここは迷ったよ。広島が昨年、後半戦で全く走らなくなったから怖くて書けなかったし、
　　ヤクルトは外人２人が外野で固定だから、少しでも調子落とすと層が厚いんで上田
　　が出られない可能性あるから、消去法で出場機会が多そうな荒波を書いたけど、
　　最終的に３０とかで決まるなら誰でもチャンスあるね」
Ｒ「今年も統一球と３時間半ルールの適用で投高打低が続いてますが、セリーグでは
　　予告先発が導入されました。これは打者有利にはならないんですか？」
Ｇ「前日にビデオで研究できるから普通は有利だよ。まぁ今の所は昨年のデータが中心
　　だからずれはあるだろうけど、夏ぐらいからは今年のデータが揃ってきて、１−０って
　　試合は減ってくると思う。流石に極端に変わる事は無いだろうけどね」
Ｒ「それを考えたら試合中での捕手の分析力というのが重要そうですね」
Ｇ「今年は捕手に怪我人が出まくってるからねぇ。これはスポーツの経験者なら誰でも
　　理解出来ると思うけど、分析というのは傍から見るのと試合に出てるのとで、全く
　　見え方が別物なんで、リードよりも経験を要するから、正捕手が離脱した所は、か
　　なり厳しいと思うよ」
Ｒ「広島と阪神は第２捕手まで離脱しましたから、若手が経験を積む良い機会と前向き
　　に捉えたい所ですね」

Ｒ「パリーグですが、本命のおかわり君が絶不調という事もあり、ソフトバンクの２人に
　　票が集まっています」
Ｇ「実は裏のパンヤ仲間での予想もそうなんだけどさ。打点王が松田で固まるってどう
　　なのよ」
Ｒ「確かに・・・」
Ｇ「打線が良いのはソフトバンク、次が西武だと思うから解るんだけどさ。何か凄く違和
　　感がね」
Ｒ「そういえば、開幕時に今年の首位打者はヘルマンで行くと言ってませんでしたか？」
Ｇ「巨人のボウカーと一緒でオープン戦は手元まで引き付けて良い打撃してたんだけど
　　なぁ。以前、某球団のオープン戦スカウティングレポートを見せてもらった事がある
　　んだけど、データを取る為に予め配球が決まっていたり、わざと打たせるんだよね」
Ｒ「それは良く耳にしますね」
Ｇ「だから特に外人はオープン戦を鵜呑みには出来ないにしても、ヘルマンは足があっ
　　て変化球を上手く打ってたから、今でも歯車があえば行けると思ってる。でも流石に
　　ここまで出遅れたら書けなかった」
Ｒ「新外人といえばペーニャが前評判通り凄いパワーですね」
Ｇ「ああ、魚の子か」
Ｒ「は？」
Ｇ「いや何でもない！忘れてくれ！」
Ｒ「は、はぁ・・・」
Ｇ「それより稲葉だよ。一時期三冠王だったし見事に２０００本安打を達成！」
Ｒ「そうでした。稲葉選手おめでとうございます」
Ｇ「宮本、小久保も達成間近だけど、今は何歳からがベテランなんだろうね」
Ｒ「毎年の話題ですが、本当にベテランが元気です」
Ｇ「昔は駄目になったら即引退だったから、そういう意味じゃ昔より受け皿が広い分、
　　恵まれてるんだろうけど、しっかり復活するもんなぁ・・・」
Ｒ「復活といえば、グライシンガーに票が集まりました」
Ｇ「これもどうなのよ」
Ｒ「ダルビッシュが抜け、まーくんが怪我となれば仕方ありませんか？」
Ｇ「摂津、武田勝あたりに固まるのは覚悟してたが・・・まさかグラとはねぇ」
Ｒ「今年は二桁勝利確実な選手が大勢いなくなってますから、予告先発の名前が多種
　　多様で実に面白いですね」
Ｇ「一応、対戦ローテのシミュレートはしたけど、新人の藤岡まで最多勝の可能性あるぞ
　　今年は」
Ｒ「そこまでありますか」
Ｇ「仮に藤岡がチーム内で最多勝になっても、順番の入れ替えで、成瀬より先に来る可
　　能性が低いから、相手関係が楽なんだよね」
Ｒ「なるほど」
Ｇ「まぁ流石に新人は書けなかったが、結構真面目に最後まで候補だった」
Ｒ「それから昨年、見事にホールド王で平野を的中されたＧｏｈさんですが、今年は松永
　　ですか。これはまた意外な選手を」
Ｇ「やきゅつくで散々お世話になったんだ」
Ｒ「それが根拠ですか？」
Ｇ「貴重な左だし、西武が優勝争いをしてくれれば可能性はあると思うよ。それに、やっ
　　ぱり思い入れのある選手は、チャンスがある時ぐらいは書いてあげないとさ」
Ｒ「そうやって最下位になるんですね・・・」

Ｒ「日本シリーズＭＶＰには今期２０００本安打達成の稲葉、宮本の名前が。そして
　　オールスターＭＶＰではＫ氏がまたも投手で勝負です」
Ｇ「ここまで来ると拘りだよね」
Ｒ「それから交流戦では、パリーグのチームが並びました」
Ｇ「モコはオリックス行くと思ったんだけどなぁ」
Ｒ「オリックスが最下位予想ですし、よほど評価低いんでしょうか」
Ｇ「キャンプの時から話題が全く無いって嘆いてたしな」
Ｒ「韓国の大砲、李大浩が加入したじゃありませんか」
Ｇ「そういや何かでっかいのが来てたね。頑張ってるの？」
Ｒ「韓国では街を歩けないぐらい人気物で外出を控えていたらしいですが、日本では
　　言葉が解らず引きこもって奥さんとの電話代が月に１０万を越えているとか」
Ｇ「いろんな意味で頑張ってそうね・・・。先日モコがオリックスの話題はバファロー
　　ベルの写真集だけだと言ってたけど、なんだ、ネタがあるじゃない」
Ｒ「確かにあのマスコットは可愛いんですが、凄いですよねマスコットが写真集って」
Ｇ「純粋にグラビアみたいな扱いでの写真集だもんな。それにしても他球団のマス
　　コットからセクハラされるのがウリってどうなのよ・・・」
Ｒ「モコさんは、ファンとしては買わねばなるまい！と言いながら、満面の笑みで買っ
　　たらしいですよ」
Ｇ「せっかく対象が３次元に戻ったと思ったら人間ですら無くなったか・・・」

Ｒ「今年の問題ですが、打率の問題が２問と被ってしまいました」
Ｇ「みんなに複数の問題考えて貰って、最後に僕が調整はしてるんだけど、今年は
　　仕方ないよ。それに全体の問題、裏のパンヤ仲間の方では、僕の問題として使
　　わせてもらったし、どれも良い問題だと思うよ」
Ｒ「だといいのですが」
Ｇ「それにしても横浜のチーム盗塁数は嫌らしいよなぁ」
Ｒ「オープン戦であれだけ走りまくって、まさか４月終了時点で４個とは」
Ｇ「解っちゃいたけど、塁に出られないんだもん」
Ｒ「石川、渡辺、藤田、梶谷と誰が出ても走れる二遊間が全員打率１割台です」
Ｇ「僕は荒波を盗塁王にしてるから数字が多くなったけど、これで投手まで崩壊して
　　点差あって走れない状況ばかりになったら目もあてられない」
Ｒ「確かに・・・」

Ｒ「さて、これで全ての項目を振り返ってまいりましたが、ここまでのプロ野球を振
　　り返っていかがでしょう」
Ｇ「昨年に引き続き、今年も新人の投手が当たり年じゃないかな」
Ｒ「確かに春先は若手が多く使われるとはいえ、先発だけでなく、ロッテのセット
　　アッパーが２人とも新人だったりと、各チームで大活躍です」
Ｇ「今年は特にパリーグで大黒柱の投手が何人もいなくなった状況だし、将来的に
　　も楽しみな所だね」

Ｒ「では次回はオールスター前後の中間発表でお会いしましょうという事で終わり
　　たいと思います。本日のゲストは、Ｇｏｈさんでした。ありがとうございました」
Ｇ「これで今年の出番は終わりかな。後２回頑張ってね」
Ｒ「漫画のセリフしかしゃべらない人や、猫の相手するぐらいなら是非ともＧｏｈさん
　　に・・・」
Ｇ「じゃパンヤから誰か呼ぶ？今年は参加してないけど、日本語が通じない姫とか、
　　ロッテの応援を歌い続ける杢さんとか、猫が駄目ならと、犬を連れてぐにさんが
　　来てくれるよ。大道について１時間語られるけど」
Ｒ「是非ともＧｏｈさんに！」
Ｇ「大道が引退しちゃってるから、もしかしたらお相撲さんの大道の話題が混じる
　　かもしれん」
Ｒ「是非ともＧｏｈさんに！」
Ｇ「そういえば、最近のお気に入りは、『ペ〜ニャペ〜ニャペニャ魚の子〜』って歌っ
　　てたな」
Ｒ「是非ともＧｏｈさんに〜〜〜！」