第２回　「途中経過」


レポーター（以下Ｒ）「今年も途中経過の季節がやってまいりました。オールスターを振り
　　返ってみればベテランの活躍も然る物ながら、俗に言うハンカチ世代、早い人はプロ
　　生活６年目を迎える８８年組、田中、前田健、坂本、吉川、塩見といった名前が見られ、
　　活躍が目立ちました」
Ｍｒ．Ｘ（ペケ）（以下Ｘ）「やれやれ　五年もまなべばヒナも空を翔けるぞ」
Ｒ「紹介する前に割り込まないでください！」
「にゃ〜」
ゆうすずみ（以下ゆ）「旗頭のハンカチ王子が思った程活躍出来てないんで、最近では
　　プラチナ世代というらしいですよ。あっすいません、ビッグパフェのラズベリーください」
Ｒ「だ〜もう、あなた達は！本日のゲストは、ゆうすずみさん、ネコ銀さん、そして・・・」
Ｘ「お前に名乗るほど安っぽい名は持ち寄せては居ないが、これから倒される相手の名も
　　知らずあの世に行くのもまた不憫、耳の穴をかっぽじってよく聞け俺の名を！
　　Ｍｒ．Ｘ（ペケ）！」
Ｒ「最悪だこの組み合わせ・・・。え〜、オールスターですが、今年は組織票により日本ハム
　　がファン投票を占めた事で、本当に頑張っていた増井が出られなかったりと、他の球団も
　　含めてあらゆる所にシワ寄せがきてしまいました」
「にゃ〜」
ゆ「以前にも最下位の楽天がファン投票を占めた事で、出るに相応しい成績をあげていた
　　中継ぎの渡邊恒が選ばれず、自身のブログで『まだ僕にもチャンスはありますよね？』
　　と涙を誘うコメントを出していたそうです」
Ｒ「お決まりの台詞ですが、ゆうすずみさんのそれは通訳ですよね？相変わらず野球は観な
　　いのですか？」
ゆ「はい全く。今日は通訳と、Ｇｏｈさんから渡されたメモがありますので、最後にお渡ししま
　　すよ」
Ｒ「解りました。組織票ですが、恐らく投票した側は深く考えて無かったんでしょうが、そう
　　いった事が起きると、本当にチームの事を思っているファンなのか疑いたくなります。ち
　　なみに、以前にも日本ハムは同じ事があって批判が集まった為、企業イメージが下が
　　る事を恐れ、球団からの指示で何人かの選手は辞退する騒動になりました」
「にゃ〜」
ゆ「今では辞退者は理由に関係無く、オールスター後１０試合出場停止という決まりがある
　　ので、そう簡単に辞退出来ないそうです」
Ｒ「中日の荒木は選ばれた後に怪我をしてしまい、オールスター明けから復帰予定なので
　　辞退が出来ないという状況になっています。休みたいからと辞退するベテランが出るの
　　は覚悟の上としても、もう少し規定を何とかした方がいいかもしれません」
「にゃ〜」
ゆ「何でも大リーグの真似をすれば良いという訳では無いですが、ファン投票に関しては、
　　投票のマークに名前が載る基準を引き上げた方がいいですね。逆に選手間投票で選
　　ばれたペーニャに至っては、ファン投票用紙に名前が無かったですし、基準がさっぱり
　　解りません」
Ｒ「確かにそれも一つの手段かもしれません」
Ｘ「どうだいいアイデアだろセイヤ　ふしゅらしゅら〜」
Ｒ「誰が星矢だ！となると、お客さんが呼べるハンカチ王子などは、関係者が揃って応援
　　する事になりそうです」
Ｘ「勝負は顔で決まるのだよ」
Ｒ「そういう側面があるのは仕方ないですね。それもスター性という事でしょう」
「にゃ〜」
ゆ「神よ　わたしは美しい･･･だそうです」
Ｒ「・・・・・では項目ごとに見て行きたいと思います」

Ｒ「まずはセ・パの順位予想です。大きく出遅れた大本命の巨人が、流石の強さを
　　見せて首位に。春の対談で話題に出た新監督の２チーム、横浜と日本ハムに
　　明暗が分かれています」
「にゃ〜」
ゆ「巨人はオフからのゴタゴタがあり、シーズン中には契約金問題、監督の女性問
　　題など、プレー以外の注目が集まってましたが、現場は良く頑張ってますね」
Ｒ「巨人といえばナ○ツネと全て関連付けるつもりはありませんが、これはもう体質と
　　言いますか、今後の改善を祈るしかありませんね」
Ｘ「私が見たナ○ツネは・・・・・・・・・・・・・・・正義だ！！！！」
Ｒ「悪とは言いませんが、間違いなく正義じゃありません。それから横浜は元の戦力
　　を考えれば最下位もやむなしですか？昨年から随分と中継ぎが整備されてきたと
　　思いますが」
「にゃ〜」
ゆ「最低限の環境は整ったそうです。でもシーズン中に補強したのが野手。むしろ
　　先発を補強すべきだったかと。それから以前の対談で話題に出た、５回までなら
　　完璧なピッチングをする藤井秀が復活して持ち味を発揮しています」
Ｒ「確かに先発が試合を壊してるのが多すぎますね。１２球団でも１・２を争う中継ぎ
　　と、打率５位までに横浜の選手が３人。確かに勿体無い気もします」
「にゃ〜」
ゆ「これは西武にも言える事で、抑えが崩壊してる時に補強したのが何故野手なの
　　かと」
Ｒ「Ｇｏｈさんが以前、投手が整備されれば西武にも優勝のチャンスは充分にあると
　　予想してましたから、歯がゆい思いをして見てるのでは無いでしょうか」
ゆ「そういえば、先日そのＧｏｈさんがぼやいていたんですが、西武の後ろを任されて
　　いて結果を残せなかったウィリアムスが打たれる原因が解ったと」
Ｒ「ほう」
ゆ「登場する時のＢＧＭが、ＣＸのプロ野球ニュースで使われていた、今日のホーム
　　ランに使われていたＢＧＭだそうで」
Ｒ「それは投手の入場曲としてはどうなんでしょう・・・」

Ｒ「個人部門のセリーグです。バレンティンが独走態勢に入りましたが、打率が定
　　位置ならぬ、低位置に落ち着きつつあります」
「にゃ〜」
ゆ「今年は打点が伸びてるので批判は無い物の、相変わらず決め打ちするタイプ
　　で、読みが当たらなければ三振。昨年同様、直前で投げられた球に絞る事が
　　多いそうです」
Ｘ「聖闘士には同じ技は二度と通用せん！！ もはやこれは常識！！」
Ｒ「昨年、Ｇｏｈさんに言われてから注意深く見ていましたが、確かにその傾向が
　　ありますね。それから相変わらず盗塁数が少ないセリーグですが、今年は
　　大島が頑張っています」
ゆ「センター大島ですか」
Ｒ「おっ？ダルビッシュを知らなかったゆうすずみさんが、大島をご存知で？」
ゆ「いえ、中日の高木監督が、『うちもファン投票でオーダーを決めようかな、セン
　　ター大島だし』と、ＡＫＢに関して７１歳とは思えない知識を披露したと、裏予想
　　に参加している、ぐにさんから教えて貰いました」
Ｒ「なるほど。投手では移籍加入の杉内、２冠の前田健と、今期ノーヒットノーラン
　　を達成した２人が頑張っています」
「にゃ〜」
ゆ「前田健は、ルーキーの野村も含めて将来的な阪神移籍への布石では無いかと」
「たとえ死しても広島の戦士!! 阪神などに寝返る者がひとりでもいると思うのか!?」
Ｒ「ん？どこからかゴリポンさんの声がしたような・・・。前田健は、まだ２４歳で１億
　　５千万ですか。これは黒田の様な義理に期待するしか無いですかね」
Ｘ「フッ　こいつにそんな義理はないさ」
Ｒ「流石にそんな事は無いと思いますが、現実問題、長期の複数年契約を結ばない
　　限り、広島球団が払えなくなりそうですね」

Ｒ「パリーグですが、四国アイランドリーグから入団の角中が一時は首位打者と
　　いう活躍を見せ、いつロッテ恒例のお弁当が発売されるかと、ファンが冷や
　　冷やしていた中、角中カクテルという物が発売されました」
「にゃ〜」
ゆ「先日、千葉ロッテ検定という物が初めて実施されたらしいのですが、ロッテの
　　代名詞とも言える、お弁当販売と離脱者の因果関係は残念ながら出題されな
　　かったそうです」
Ｒ「流石に黒歴史を問題に出すはずが無いでしょう！ちなみにどういった問題だ
　　ったのですか？」
ゆ「詳しくは知らないのですが、実際に検定を受けた裏予想に参加している杢さん
　　によれば、初芝が解説の仕事の前に必ず食べる物は何？とか、そういった問題
　　が多く、とても合格ラインの７割には到達出来そうに無いと」
Ｒ「それは問題としてどうなんだ・・・それともファンの間では常識なのでしょうか。
　　それからロッテといえば、益田、中後のルーキーコンビが、セットアッパーとして
　　大車輪の活躍。セリーグで中日の田島もそうですが、今年はルーキーの当たり
　　年で、まるで馬車馬のごとく使われています」
ゆ「だれか馬になりなさい！！」
Ｘ「ひええ〜 あたいはこういうの苦手ざんすのよお〜ッ」
Ｒ「ゆうすずみさんまで・・・」
ゆ「失礼しました」
Ｒ「盗塁部門ですが、全員一致で指名した聖沢が３２盗塁と、２位に１１個差をつけ
　　独走状態です」
「にゃ〜」
ゆ「ソフトバンクが楽天に対して２試合で１２盗塁といった事もあったようで、聖沢
　　だけじゃなく、全体的にどこまで数字が伸びるのかさっぱり解らないそうです」
Ｒ「パリーグは５位までが５ゲーム差以内と大混戦なのですが、春先に話題が無
　　いと嘆いていたモコさんのファンチームであるオリックスが少し置かれてしまい
　　ました。ですが、チーム順位に反して、今年から加入の李大浩が２冠と調子を
　　上げてきています」
「にゃ〜」
ゆ「随分と精神的に落ち着いてきたのか、オールスターでも監督推薦の初選出
　　だから、頑張って声を出して盛り上げ役に徹すると謙虚な姿勢だったそうです」
Ｒ「ホームシックにかかり即座に帰りかねない勢いで、最初はどうなる事かと思
　　いましたから良かったですね」
Ｘ「でもまぁ仕方ねぇか。李大浩は日本男児じゃねぇからな」
Ｒ「オリックスといえば、井川が日本球界に復帰して６年ぶりの勝利です。久し
　　ぶりに名前を聞いたと思えば、サッカーゲームの関東予選で優勝して全国
　　大会出場を決めたとか、マックさんに次ぐ新たなニューヒーローの誕生かと
　　ワクワクしていたのですが」
Ｘ「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんとはまさにこのことだ」
Ｒ「井川ぐらいの大人物になると、我々の様な者には理解できないんですね」

Ｒ「オールスターＭＶＰでは前田健が松坂以来となる投手ＭＶＰ。そして日本シリ
　　ーズＭＶＰを獲った事もある中村紀が、オールスターでもＭＶＰと、何か持って
　　る選手である事を証明しました。しかしこの部門は的中しませんね」
ゆ「今まで誰か正解したんですか？」
Ｒ「この１０年間、誰も的中者は出ていません。タイトル部門で書いてあげられな
　　かった選手やオールスターに出られる人気選手といった決め方をしてる人が
　　多く見られますが、ここまで当たらないと運や勘頼みかと」
Ｘ「俺の小宇宙(コスモ)よ！奇跡を起こせ！」
Ｒ「うるさい！勝手にセブンセンシズにでも目覚めてて下さい！それから交流戦
　　は８年目にして初のセリーグが優勝。巨人はここをキッカケに首位まで躍り
　　出ました」
「にゃ〜」
ゆ「セリーグで勝ち越したのが優勝した巨人と中日だけですか。それがそのまま
　　リーグ順位に反映されてるのですね」
Ｒ「はい。逆に優勝争いをしていたヤクルトはここで３９年ぶりとなる１０連敗と、
　　交流戦最下位になり一気に転落しました」
「にゃ〜」
ゆ「今年の交流戦は、巨人とヤクルトの比較、そしてパリーグでは絶不調だった、
　　おかわり君や李大浩が交流戦で大ブレークと、１年間を振り返った時に、順位
　　でも個人部門でもキッカケとなるかもしれないそうです」
Ｒ「日本シリーズのＭＶＰは年末としても、皆が予想した選手から宮本と稲葉、そ
　　して小久保が２千本安打を達成しました。ベテランの活躍には頭が下がります」
「にゃ〜」
ゆ「特に稲葉は、新監督で手探りな状況が多い中、中心として良くチームを纏めて
　　ると評価が高いようですね」
Ｒ「偶然とはいえ、今年だけで３人も達成者がいるというのは凄いですね」
Ｘ「君は今、伝説の中にいる！！」
Ｒ「今年は難しいかもしれませんが、谷やラミレスも近づいてきたし、選手寿命が
　　以前より長くなった事を考えれば、今後も増えてくるかもしれません」

Ｒ「ファン球団クイズは、いずれも年間のトータル問題なので年末にまわしたいと思います。
　　Ｇｏｈさんがいれば、山本昌と荒波についてうるさかったんでしょうが・・・」
Ｘ「なんですか騒ぞうしい！　Ｇｏｈよ　また　おまえの悪さがすぎましたね」
Ｒ「ここにいない人に振らないで下さい！」
「にゃ〜」
ゆ「元から１年間働くのは難しかった山本昌はともかく、こちらも１年間働いた実績が無い
　　荒波は、一番疲れが来る時期に、ラミレス、筒香に挟まれ、外野を一人で走りまわる
　　という罰ゲームをやってる間に調子を崩したので可哀想だと」
Ｒ「まぁ序盤、荒波の頑張りがあったればこそ、４月で４盗塁しか出来なかった横浜が、
　　半分が終わり２９盗塁まで伸ばしたので貢献度は大きかったですね」


Ｒ「さて、これで全ての項目を振り返ってまいりましたが、Ｇｏｈさんから何かお知らせを預
　　かっているのでしたっけ？」
ゆ「はい。最後に読んでくれと渡されました」
Ｒ「あ〜これは私もうっかりしていたんですが、今年で予想合戦は１１年目に突入。つまり、
　　昨年で区切りの１０年が終了した事になります。昨年最後の対談で、１０年のデータを
　　纏めるとＧｏｈさんが告知していたのですが・・・」
ゆ「すっかり忘れていたそうです」
Ｒ「そしてもう一つ。今年からルールの変更がありまして、最下位の人が優勝者に年末ご
　　馳走するというのも廃止になりました」
ゆ「これはＧｏｈさんがもう奢りたくないと駄々をこねたんですか？」
Ｒ「確かに最下位の回数は一番多いですが、ここ４年は最下位になってないし、そろそろ
　　最下位の味を久々に・・・とか言っていたんで、恐らく違うのでは無いかと。それよりも、
　　年末の日程調整が難しくなり、集まれなくなる事があるから、管理が難しくなったとい
　　う事のようです」
ゆ「なるほど」
Ｒ「本来なら春の対談の最初でお知らせするべき内容だったので、失礼いたしました」


Ｒ「では次回は年末の最終結果発表でお会いしましょう。本日のゲストは、ゆうすずみさん、
　　ネコ銀さん、そしてもう来ないで下さい、Ｍｒ．Ｘ（ペケ）さんでした」
Ｘ「オ…オレは女神を守る聖闘士だぜ…女神を救うためなら地獄の果てにだって舞い戻って
　　くるさ…」
Ｒ「寝言はドラゴンの拳を受けてから言えぃ！！」
Ｘ「あじゃぱアーッ!!」
「にゃ〜」
ゆ「マンモス哀れなヤツ・・・・・だ、そうです」