第4回 「途中経過」


レポーター(以下R)「プロ野球はオールスターが終わり、いよいよ後半戦がスタート。全国的に猛暑日
  が続いてる中、皆様体調にお変わりはないでしょうか?今年も恒例の途中経過の発表がやってま
  いりました。今回も進行を務めさせていただくレポーターのRです。そしてゲストは珍しいこの方」
ゴリポン(以下ゴ)「今日はネタ担当じゃなくて解説役と言われたんだけど、真面目にしゃべらなきゃ
  いけないのかな?」

R「是非ともそうしていただけると」
ゴ「4年ぶりのメインゲストだから、何か足跡を残して帰りたいんだけどね」
R「ほどほどにお願いします」
ゴ「では今日のネタ担当を呼ぼうか」
R「壮絶に嫌なんですが・・・もう一人はこの方です」
Mr.X(ペケ)(以下X)「また来てしまった……もう二度と来るまいと自分に言いきかせていたのに…」
R「だったら来るな!」
X「なんも青スジたてんでええやねん」
ゴ「この二人が揃ったんだから、超人師弟コンビ結成だ!」
R「せいぜいモストデンジャラスコンビがいい所でしょうが」
ゴ「おっ珍しく元ネタが解ってるね?」
R「解りたくありませんでしたが世代ですから・・・って、二人とも自分の名前名乗ってませんよ!」
ゴ「おっとこれは失礼。ではお先に、久々の登場となるゴリポンです。そして・・・」
X「次鋒 Mr.X(ペケ)いきます!!」
ゴ「ノーズ・フェンシングーっ!」
X「ギャアーッ」

R「帰れ!」

セ・リーグ
  現在
優勝 巨人 巨人 巨人 巨人 巨人
2位 阪神 中日 中日 中日 中日
3位 中日 阪神 阪神 阪神 阪神
4位 ヤクルト ヤクルト 横浜 ヤクルト ヤクルト
5位 広島 横浜 ヤクルト 広島 広島
6位 横浜 広島 広島 横浜 横浜
パ・リーグ
  現在
優勝 西武 西武 西武 西武 西武
2位 ソフトバンク ロッテ ロッテ ソフトバンク ロッテ
3位 ロッテ ソフトバンク 楽天 ロッテ ソフトバンク
4位 日本ハム 日本ハム 日本ハム オリックス オリックス
5位 オリックス 楽天 ソフトバンク 日本ハム 日本ハム
6位 楽天 オリックス オリックス 楽天 楽天


R「セパ共に予想が固まった巨人・西武が順調に首位を走るも、2位との差は殆ど無し。皆さんの予想
  と照らし合わせると、セリーグは下位3チームの順番が鍵に。パリーグは交流戦の影響で一時期は
  5チームが貯金生活となったにも拘らず最下位まで混戦状態なので最後まで楽しめそうです」
ゴ「順位予想は1個ずれると正解数が一気に逆転する可能性が高いから重要だね」
R「今年は、シーズン途中の移籍や外国人獲得が目立つ年なんです」
ゴ「ペタジーニ、セギノール、大家といった日本復帰組もそうだし、横浜のハーパーとか凄いよね。この
  分だとメキシコリーグで大活躍しているマックさんも・・・」

X「やつは2倍3倍 いや6倍ほどパワーアップしているぞ!!」
R「確かに所属するチームで先発の大黒柱らしいですが、その6倍って数字の基準は何!?」
X「6をひっくり返すと…9になる!」
ゴ「8を横にすると∞(無限大)だしね」
R「意味解んないし!」
ゴ「でも今年は本気で新戦力が凄いよね。マートン、金泰均、ケッペル、マーフィーといった新外国人選
  手もそうだし、長野、荻野貴とかルーキーも当たり年だ」

R「その荻野貴ですが、残念ながら怪我で離脱してしまいました」
X「レポーターよ みんながマウンド上の胴上げに釘づけになっていた時 セカンドベース上で また別の
  ドラマが起こっていたんだぜ」

R「それは学生時代にスペランカー多村が怪我した時です!」
ゴ「高3の県大会優勝の瞬間、センターから走ってきた途中で足やって一人で蹲ってたんだっけ・・・」
R「今は荻野の話!怪我で離脱するまでは大活躍。おかげで1試合で19安打、しかも全て単打という面
  白い記録も作ったぐらいロッテは繋ぎの野球が復活したんですが、残念ながら他にも怪我人の続出に
  より少しずつ苦しくなってきました」
ゴ「ルーキーは勿論、1年間働いた事の無い選手は、2ヶ月目ぐらいが一番疲労が溜まってるのに、力の
  抜き方が解らなくて、怪我する確率が高いらしいね」

R「逆に4番が離脱も徐々に調子をあげてきた西武は、ここにきてコーチのデーブが電撃解任」
ゴ「まぁあれはほら、前科もあるし笑うしか無いということで・・・」
X「鼻で笑ってやれい フォハヒホホホホ」
R「セリーグではヤクルトの高田監督が成績不振で解任。大幅補強の横浜が未だ結果が出ず。そして
  やはり苦しんでいる広島ですが、せっかく広島ファンのゴリポンさんが来てるので伺いたいのですが、
  今年の広島はどうでしょう?」
ゴ「そろそろ来年の事を考え始める時。大リーグへ行った黒田の契約が今年で終わるんで、もしかした
  ら広島に戻ってくるって話もあるし、そうなるとどこから資金を作るんだか」

R「それが広島の辛い所ですよね。今年は大丈夫そうですが、間違って優勝でもしよう物なら、選手
  の大量放出という事が現実的にありえますし」
ゴ「翌年の事を考えれば、ファンからするとギリギリ3位ぐらいがちょうど良くて、フロントは3位争いで
  最後まで盛り上がった挙句に4位というのがベストかもね」

R「ではペケさん、ファンである阪神についてご感想をなにか」
X「ボンカレーゴールドをよろしく!」
R「何ですかそれは!」
X「カキーン!」
R「会話してください!」
ゴ「解る人にしか解らんよね・・・」

セ・リーグ
  現在
打率 平野(神) 和田(中) 内川(横) 小笠原(巨) 青木(ヤ)
本塁打 ラミレス(巨) ブランコ(中) ラミレス(巨) ブラゼル(神) ブラゼル(神)
打点 ラミレス(巨) 森野(中) 小笠原(巨) ラミレス(巨) ラミレス(巨)
盗塁 石川(横) 松本(巨) 松本(巨) 石川(横) 梵(広)
  現在
防御率 前田健(広) 館山(ヤ) 内海(巨) 久保(神) 前田健(広)
勝利 前田健(広)
東野(巨)
吉見(中) 内海(巨) 内海(巨) 東野(巨)
セーブ 岩瀬(中) 岩瀬(中) 藤川(神) 岩瀬(中) 岩瀬(中)
中継ぎ 浅尾(中) 久保田(神) 久保田(神) 越智(巨) 浅尾(中)


R「セリーグの個人部門ですが、今年はハイレベルな打撃部門争いとなり、東京ドームが本拠地のラミレス、
  阿部は勿論、ホームランが出難い甲子園球場がホームにも拘らずブラゼルが絶好調です」
ゴ「ペケ!どうしてブラゼルはホームランが打てるの?」
X「それはね 牛丼をう〜んと食べるからなんだよ!」
R「だまれビッグボンバーズ!・・・そして打高投低となっている今年のプロ野球ですが、今年は特に飛ぶ
  ボールなんですよね」
ゴ「来年から統一されるんだっけ?」
R「はい。プロ野球の公式球は毎年作るメーカーが変わっていて、その年によってボールの反発力が違って
  いたんですが、来年以降は1社で飛ばないボールに統一されます」
ゴ「じゃ成績にどれくらい影響が出るのか、今年との比較が楽しみだね」
R「そんな今年の状況の中、パリーグのダルビッシュと共に、広島の前田健が価値ある防御率1点台です」
ゴ「これで2年連続活躍したし、完全にエースとして1本立ちしたから嬉しい限りなんだけど、ただ物凄い
  成績を出してしまうと年棒が・・・」

R「広島ファンとしては、タイトルを獲って欲しいという人と、適度に頑張ってくれという人と、複雑なファン心
  理で真っ二つに別れそうですね」
X「どちらの意見が正しいかは 今のワシの口からは言えん!!だが今シーズンが終わる頃には きっと
  答えがでているだろう」

R「それは年棒が跳ね上がった所を、阪神が奪うという宣言ですね」
X「敵味方に分かれてしまったが 新天地での彼の活躍を 祈ってやろうではないか」
ゴ「まだ移籍決定してないよ!!!」

パ・リーグ
  現在
打率 田中賢(日) 栗山(西) 川崎(ソ) 聖沢(楽) 糸井(日)
本塁打 オーティズ(ソ) 中村(西) 中村(西) 中村(西) オーティズ(ソ)
打点 金泰均(ロ) 大松(ロ) 井口(ロ) 中村(西) 金泰均(ロ)
盗塁 本多(ソ)
片岡(西)
片岡(西) 川崎(ソ) 荻野貴(ロ) 片岡(西)
  現在
防御率 ダルビッシュ
(日)
田中(楽) 帆足(西) 成瀬(ロ) 帆足(西)
勝利 和田(ソ)
杉内(ソ)
岸(西) ダルビッシュ
(日)
杉内(ソ) 杉内(ソ)
セーブ シコースキー
(西)
シコースキー
(西)
シコースキー
(西)
馬原(ソ) 馬原(ソ)
中継ぎ 摂津(ソ) 摂津(ソ) 藤田(西) 宮西(日) 摂津(ソ)


R「パリーグでは、開幕から絶不調で出遅れた日本ハムが脅威の追い上げに伴い、ダルビッシュ、田中賢
  がタイトル争い。そして本塁打部門では、待望の和製大砲であるT−岡田が覚醒しました」
ゴ「開幕から結果が出ずに使われなくなったけど、元広島の正田コーチがノーステップ打法を教えてから、
  全く軸がぶれなくなって開眼したね」

R「面白い物ですよね。現役時代、巧打の正田コーチが、確実性を高める為に教えた打法が、長打力打者
  にマッチするんですから」
ゴ「それと今年は左の和製大砲を語る上で忘れちゃいけないのがいるでしょう」
R「Gohさんが予想にあげた大松ですか?」
ゴ「先日オリックスの古木が千葉マリンでついにプロ入り初マウンドを踏んだじゃないか!」
R「いやいや、あれ始球式ですから!」
X「古木のやつ…いつのまに上半身を パワーアップしやがった!?」
ゴ「まさに鋼の肉体というぐらいの上半身を見せ付けた裸での始球式は、現役時代にあれだけ身体を絞っ
  てれば、打撃だけじゃなくてもっと守備も動けただろうにと涙なくしては語れないぐらい・・・」

R「今秋にプロ格闘家デビューを目指してるぐらいですしね。ロッテに移籍した横浜時代の元同僚、吉見を
  捕手にしての始球式でした」

  結果
日本シリーズMVP   中島(西) 高橋由(巨) 細川(西) ラミレス(巨)
オールスターMVP 阿部(巨)
片岡(西)
川崎(ソ) 田中(楽) 新井(神) 中島(西)
交流戦優勝チーム オリックス 阪神 西武 西武 ソフトバンク


R「先程話題に出たT−岡田がMVPの大活躍により、オリックスが見事な交流戦優勝。流石にこれは予想
  した人はいませんでした」
ゴ「特にモコは自分のファンチームだったのに、個人部門でも過去にオリックス選手は5人タイトルを獲って
  いて、いずれも予想せず」

X「どうも先の展開を読めないところが モコの弱点らしいな」
R「いやいや、いずれもオリックスは穴的な要素が強すぎてそれは酷な話ですよ」
ゴ「そうだよね。むしろ、これでまたパリーグのチームが優勝。しかもオールスターではまた野手がMVPとい
  う偏りを解っていて、尚且つ穴を指名した二人のがリスキーだと思うよ」

X「こ…ここにもいるわい なんの得にもならん勝負に命をかける超人バカが……!!」
R「超人じゃないから!」
ゴ「3着までしか馬券に絡まないのに、4着を当てに行くと言いながら馬券買う奴もいるぐらいだしね」

X「だってオラは人間だから…」
R「だから関係ないってば!」
X「世の中には勝利よりも勝ち誇るに値する敗北がある」
R「だまれ論外!」

ファン球団クイズ
[R]西武、菊池雄星(登録名:雄星)の登板数は?
[G](中日)チーム失策数は? 96 88 81 92
[K氏](横浜)チーム内最多勝は何勝? 10 13
[山Q](ロッテ)今岡の安打数は? 16 31 45 20
[モコ](オリックス)対楽天の勝利数は? 11 13 15 15


R「こちらはシーズン通しての成績なので、まだ1箇所も確定していません」
ゴ「雄星が怪我でフレッシュオールスター辞退した事を考えると、1軍登板が厳しいかもね」
R「かもしれませんが、西武が流れを変える為にお客を呼べる選手を・・・という可能性もありますし、
  ここら辺はシーズンが終わってのお楽しみですか」
ゴ「今岡も開幕直後は復活したか!?と思ったんだけどね〜」
R「安打数は7で現在2軍ですか」
X「や…やはり今岡の完全復活は夢物語だったのか…」
R「来年以降の契約の為にも、後半戦の奮起に期待ですね」

R「さて、これで全項目を振り返ってまいりましたが、後半戦のポイントはどういった点になりますで
  しょうか?」
ゴ「途中でも話題出たけど、下位チームが揃ってシーズン途中での補強をしてるんだよね。横浜の
  ハーパーなんか打撃だけじゃなくて雰囲気がいいし、何より契約金無しの年棒が最高1000万
  でしょ?来年の契約の為に頑張るだろうし、後半戦の台風の目として各球団のスコアラーは情報
  収集で大変だと思うよ」

X「救世主…!!」
R「ソフトバンクも殆どの人が反対していたペタジーニを秋山監督が押し切って獲ったら大活躍といっ
  た事がありました」
ゴ「我が広島も、シーズン途中でベイルを復活させたし活躍してくれるといいんだけど」
R「確か奥さんが広島の球団関係者にメールして4年ぶりの復帰が実現したんですよね。既に26
  試合登板しています」
X「ベイルよ お前は たった26試合の為だけに 4年間の沈黙をやぶって蘇ってきたのか」
ゴ「まだ消えてないから!」
R「今年は新戦力が活躍するという流れがある所を見れば、7月末日までトレード期間がありますし、
  残り数日での飛び込みがあるかもしれませんね。それとゴリポンさんの注目選手は、やはり前田
  健でしょうか?」
ゴ「いや、メキシコで活躍するマックさんを・・・」
R「もういいって!」
X「マック鈴木の持ち球は、低めのボール球 高めのボール球 外にはずれるボール球と数々あるが
  ボクの好きなのはそのどれでもない…ボクがマックの球の中で一番のお気に入りは 地味だが決
  まった瞬間に描かれる曲線が美しい…打者頭部への危険球だーっ!!」

R「日本、アメリカ、ドミニカのストライクゾーンに合わなかった人の話題はもういいです!」

R「さて、最後に暫定の的中個数を発表しておきましょう。前半戦トップは個人部門で8箇所的中と
  脅威の正解率を見せ、16箇所的中でモコモコさん。以下12で山Qさん、8でGohさん、5でK氏
  さんとなっています」
ゴ「まだ順位が入れ替わる可能性もあるよね?」
R「既に確定や、ほぼ決まりだろう的な箇所がいくつかあるんですが、そこだけを見ればそう差は無
  いんで、ここからの大逆転は充分にありえると思いますよ」
ゴ「ここまで9年間、一度も最下位が無いK氏に注目だね」
R「そう思います。では、今回はこれにて終了とさせていただきます・・・が、実は今日のゲストは前回
  に続いて、一人と一匹だとGohさんから聞かされていたんですよ」
ゴ「そうなの?こっちは随分と前から出演依頼を受けてたけど。ペケだと逃げられるんじゃないかと思
  って黙ってたんじゃない?」

R「おかげで野球を知らない人と猫がゲストだから大変だと思って、いろいろ準備してきたのが無駄に
  なりましたよ。これはGohさんに担がれたというか踊らされましたか」
X「フフ おどるアホウとはよくいったものだ」
ゴ「みるアホウともよくいったものだ」
R「・・・・・・(フルフル)」
ゴ「あ…あの大人しいレポーターが ああまで怒りで小さな体を震わせている」
R「冥王星までぶん投げてやる!」
X「この試合のレフェリー わたしがひきうけた!!」
R「お前だ怒らせたのは!」
X「ヘイ!ゴング!!」
R「聞けよ人の話!!あ〜もう!本日のゲストはゴリポンさん、Mr.X(ペケ)さんのお二人でした!!」
ゴ「また来るよ〜」
X「ピ…ピンキー族超人預言書…2010年10の月の項 ね…猫が黄な粉を銜える時 つ…強者鎌田
  の地に つ…集う……」

ゴ「き…今日のMr.X(ペケ) あんたはいつにもましてカッコイイぜ!」
R「だまれ下等超人どもーっ!!」

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