第１回　「データ分析」


レポーター（以下Ｒ）「セパ共に開幕し先発ローテも一通り目にする事が出来ました。
　　好調なチームもあれば、早くも選手起用方針が変わってきたチームも出てきた所
　　で、いつもなら移籍選手をまとめ、新戦力を中心に各チームを分析していくのです
　　が、今日は一風変わった企画を。ゲストはこの方、いつものＧｏｈさんではなく、
　　府中競馬場在住Ｋ氏さんにお越しいただきました」
府中競馬場在住Ｋ氏（以下Ｋ）「代打の切り札登場！」
Ｒ「浪速の４番はどうなりましたか？」
Ｋ「やはり南海権佐より、あぶさんかと思いまして」
Ｒ「でも目指すのは代打なんですね」
Ｋ「何を言ってるんですか。作品の中で王監督が『１４年間一緒だったのはあぶさんだ
　　けか・・・』と言った程の名選手ですよ」
Ｒ「やはり１４年間一緒だった本間の立場がありませんね」
Ｋ「そこは水島新司ですから・・・」
Ｒ「本日はこの二人でお送りします」

Ｒ「さて、既に開幕してしばらく経ちましたので、起用方法など各自チェックしていると
　　思います」
Ｋ「抑えが一週間持たず大変な事になってる球団がいくつかありますね」
Ｒ「Ｋ氏さんの横浜も他人事では無いのでは？」
Ｋ「横浜は抑えだけでなく、選手が半分近く入れ替わってるんで、起用方法のチェック
　　は毎日調べるのが大変です。特に昨年ドミニカリーグでセットアップ・抑えとして活
　　躍したマック鈴木さんが今年はどうなるのか気になって気になって」
Ｒ「マックさん関係ないし！」
Ｋ「もう気になって夜も眠れずに、せっせとアリスのレベル上げの毎日ですよ」
Ｒ「・・・今年は予想各部門に焦点を当て、今まで皆さんがどれくらいの正解率だったの
　　かというのを見てみたいと思います」

Ｒ「驚くべきはモコさんが他の皆さんよりも参加が１年少ないにも拘らずこの正解数
　　です」
Ｋ「１年間でセパ１２個ありますから、他の皆と１個は差がつくという計算ですか」
Ｒ「ここまで８年間やってきたんですが、最初の４年間はパリーグが圧倒的に当て
　　やすかったのに、ここ数年パリーグの正解数が壊滅的です」
Ｋ「確かに４年ずつ前後半に分けた時のパリーグ正解数は、Ｇｏｈさん１１→３、
　　Ｋ９→６、山Ｑさん１３→４、モコさん１０→６、今のパリーグがいかに混戦かという
　　のが良く解るデータですね」
Ｒ「そしてやはり個人部門に比べて当てやすいのが順位予想。毎年、ここの部門で
　　的中数が一番多い人が優勝かというと、実は過去に４回しか無いんです」
Ｋ「それでもこの部門でＴＯＰをとった人は、昨年のモコさんがよもやの個人部門全
　　滅で最下位になった以外は全て２位以上ですから、やはり優勝争いに直結する
　　のは間違いないでしょう」
Ｒ「では、少し違った視点から、それぞれファンチームの順位を当てているかという
　　のも発表してみたいと思います」
Ｋ「それって横浜とオリックスは・・・」
Ｒ「これは山Ｑさんがロッテを１度しか正解してませんが、他の３人は全て４回ずつ
　　という事で半分の確率で正解しています」
Ｋ「自分のファンチームを最下位的中しても全く嬉しくありません」
Ｒ「オリックスと横浜は、全て同時に複数人が正解というシチュエーションなんで全
　　く有利になってないのがポイントですね」

Ｒ「流石に個人部門は盗塁を除いて、なかなか厳しい正解率です」
Ｋ「山Ｑさんとモコさんの盗塁の的中率は素晴らしいですが、比較的当てやすいはず
　　の本塁打と打点が思ったほど数字が伸びてない」
Ｒ「確かに、打率に比べれば遥かに候補は少ない部門ですね」
Ｋ「その打率はＧｏｈさんが凄い。５年間セリーグで井端を書いて外し続けたにも拘ら
　　ずしっかりとパリーグで３回当ててる。これは大した物です」
Ｒ「Ｇｏｈさんはここぐらいしか褒める場所ありませんものね」
Ｋ「それは言ってはいけない大人の事情ってやつです」
Ｒ「先程は特別にファンチームの的中率というのを見てまいりましたが、今度は何に
　　焦点を当ててみましょうか？」
Ｋ「打撃部門といえば、どうしても外国人選手に触れない訳にはいけません。これま
　　で８年間、打撃部門で外国人がタイトルを獲得した回数は１６回。これは盗塁まで
　　含めた打撃部門全体の２５％にあたります」
Ｒ「１年間でセパ８部門ありますから、平均すれば２部門は外国人という計算ですね」
Ｋ「そこで、誰がどのくらい外国人を予想してるか、打撃部門だけですが割合を見たい
　　と思います」
Ｒ「一番多いのがＫ氏さんで２５人。これは８年間全部で６４部門ですから、３９％で外
　　国人選手を選んでるという事になります。ちなみに的中は３回で意外な事にこの３
　　回というのがトップです」
Ｋ「なるほど」
Ｒ「次いで山Ｑさんが２３人で的中がトップタイの３回。モコさんが２０回で的中２回、
　　Ｇｏｈさんが１９回で的中２回です」
Ｋ「この８年間なら指名が一番多いのはローズになりますよね？」
Ｒ「４人合わせた指名ののべ人数が８７人。勿論ローズがダントツで１８回指名され
　　ています」
Ｋ「指名的中もローズが一番ですか？」
Ｒ「それが違うんです。ローズはたったの２回だけ。一番的中で多かったのは、指名
　　回数が８回で２位だったラミレスが的中３でトップになってます」
Ｋ「確率を考えたら、ローズは裏切り続けてきたのか・・・」
Ｒ「他に代表的な所では、ラミレスと同じ指名８回というのが後４人いまして、カブレラ、
　　Ｔウッズ、フェルナンデス、ズレータと並んでいます」
Ｋ「ズレータか・・・何もかも皆懐かしい・・・」
Ｒ「一番多く指名してる人が懐かしがらないでください」

Ｒ「打撃部門に比べ候補選手が少ないという事なのか、全体的に的中率が高い投手
　　部門です。中でも抑え部門で本日ゲストのＫ氏さんが、セパ共に高い的中率を誇
　　っています」
Ｋ「その抑え部門が典型的なんですが、面白い事に４人中３人が同じ予想で固まる
　　状況になった時、打撃部門は一人負けという事が圧倒的に多いんですが、投手
　　部門は逆に一人勝ちが多いんです」
Ｒ「ほう。それはどういう所が原因と思われますか？」
Ｋ「投手部門というのは、打撃みたく固め打ちという事が出来ず、コツコツ数字を積み
　　上げるしか無いので、どうしても４月が好調だった選手に集まるから、３人固まる
　　という状況は起きやすいんですが、その選手が最終的に成績悪かったかというと
　　そうでも無く、しっかりタイトル争いしてるんですよ。にも拘らず一人負けにならない
　　というのは不思議ですねぇ」
Ｒ「では今回は、各人、その一人勝ち、一人負けをどれくらいしているかという確率を
　　見てみましょうか」
Ｋ「順位予想から個人部門、○×、今までの全てを対象ですね」
Ｒ「これは回数と勝敗を算出したんですが、驚くべき結果が出ました」
Ｋ「３人固まるという事は、確率が高いという事ですから絶対に一人負けのが多くなり
　　ますよね」
Ｒ「基本はそうなんですが、まずは山Ｑさんが一人勝負のシチュエーションが１８回
　　で２番目に多く、勝敗は決着がついたのが１勝７敗。次いでＫ氏さんが１４回で
　　５勝６敗、モコさんが１１回で何と勝ち越しの５勝３敗」
Ｋ「それは素晴らしい。少し山Ｑさんが厳しい結果になってますが、でもこういう部分で
　　差がつきますから、堅い部門で無駄な勝負は避けたい物です」
Ｒ「問題がＧｏｈさんで、回数がダントツトップの３２回」
Ｋ「アホですか！」
Ｒ「勝敗は回数が多いなみに６勝１２敗です」
Ｋ「８年間だから１年平均３箇所で勝負する事になって、しかも確率的には常に１個ビ
　　ハインドする計算じゃないですか！」
Ｒ「今度会った時に夢は見過ぎない様にとお伝えください」
Ｋ「・・・そうします」

Ｒ「日本シリーズＭＶＰは予想元年からなので８年間。オールスターＭＶＰと交流戦優勝
　　は近４年間しかやってないのですが、流石に的中無しの人が多いだけに、Ｋ氏の交
　　流戦優勝とモコモコさんの日本シリーズＭＶＰが輝いています」
Ｋ「日本シリーズＭＶＰは全ての部門の中で一番難しい所ですからね」
Ｒ「この先も正解者はなかなか出ないかもしれませんね」
Ｋ「既にオールスター部門と共に、タイトルに書けなかった期待の選手を書こうと決めて
　　る人もいるぐらいですから、むしろどういう名前が挙がるかのが楽しみです」

Ｒ「○×問題が始まったのが３年目。１年目は全球団＋α の１３問だったのですが、
　　２年目からファン問題＋α の５問○×になり、そして２００８年から５問の数字当て
　　になりました」
Ｋ「これは勿論、それぞれ自分のファン担当の問題の正解率を見ないといけません。
　　５問になってから各自が問題を考えてるんで、２００５年から昨年まで５年間、
　　自分の作った問題でどれくらい正解しているのか見てみましょう」
Ｒ「Ｇｏｈさんが２問で４０％、Ｋ氏さんが４問で８０％、山Ｑさんが２問で４０％、そして
　　モコさんが１問で２０％。ちなみにモコさんの的中１問というのは初年度でオリック
　　スでは無く楽天の問題でした」
Ｋ「楽天元年でオリックスの好きだった選手が揃って楽天に行ったんでしたね」
Ｒ「楽天ファンになるかもしれないと言っていたのが、最終的にはオリックスファンで落
　　ち着いた様ですね」

Ｒ「そして優勝回数ですが、山Ｑさんが３回と単独トップ、以下２回でＫ氏さん、モコさん
　　と続き、Ｇｏｈさんが１回です」
Ｋ「Ｇｏｈさんの名誉の為に最下位回数は止めておきますか」
Ｒ「そういう訳にもいかないでしょう。最下位は５回でＧｏｈさんがダントツトップ。以下、
　　３回で山Ｑさん、２回でモコさんと続き、何とＫ氏さんは一度もありません」
Ｋ「覚悟した時は数回ありましたが、上手く免れてます」

Ｒ「最後に、今年のファン球団クイズを発表したいと思います」
Ｋ「横浜の問題は迷いました。Ｇｏｈさんから、佐伯の出場試合数はどうだ？とか、先
　　発に勝ちがつく試合がいくつあるか？と話があったんですが、どう考えても難しく、
　　出題者が有利にならなかったので、残念ながら却下させてもらいました」
Ｒ「ではその横浜の問題も含めて、全員のを発表したいと思います」

Ｒ「例によって私も１問考えさせていただきました」
Ｋ「雄星で来ましたか。勝利数じゃない所が嫌らしいですね」
Ｒ「流石に１年目で勝ち星は厳しいかと。開幕は２軍ですが、今年の注目には違いない
　　んで選ばせていただきました。夏ぐらいから出てくるか、また起用が先発か中継ぎか
　　で予想が分かれると見ました」
Ｋ「悪くない問題だと思います」
Ｒ「横浜はチーム内最多勝ですか」
Ｋ「これは自分が有利という訳では無いのですが、極端な数字を書いた人が勝ちという
　　問題を避けたかったんで、狭い範囲での予想合戦を楽しみたいと思います」
Ｒ「なるほど」
Ｋ「でも、どれも面白い問題だと思いますよ」
Ｒ「そうですね。皆さん、予想頑張ってください」


Ｒ「さて、いつもの戦力分析とは一風変わってお送りしてきましたが、これで全ての部門
　　も終わり、お別れの時間がやってまいりました」
Ｋ「昨年のゲストに比べるとネタ分が少なめで申し訳なかったですか。次の出番までには
　　何か考えておきますかね」
Ｒ「いえ、Ｋ氏さんはドカベン担当で充分です。さっきさりげなくヤマトの台詞入れてたし！」
Ｋ「今度はドカベンに出てきた台詞だけで全部通してみるか・・・」
Ｒ「やめてください！」
Ｋ「まぁ冗談はともかく、予想の〆切りは４月末日ですね？」
Ｒ「はい。それまでにＧｏｈさんの所へメールをよろしくお願いします。それでは皆さん、
　　予想を頑張ってください。では、次は遠く無いうちに、Ｇｏｈさんの予想発表でお会い
　　出来ると思います。本日のゲストは府中競馬場在住Ｋ氏さんでした。ありがとうござ
　　いました。連続最下位無し記録頑張ってください」
Ｋ「勝負は全て勝つか負けるかだ。俺の勝負に引き分けなどない」
Ｒ「またはじまった・・・やめとけ、文字が増えるやんけ！」