第２回　「戦力分析　セリーグ編」


レポーター（以下Ｒ）「では、引き続きセリーグの戦力分析に参りたいと思います。
　　ゲストは前回から引き続き、二人と一匹です」
Ｇｏｈ（以下Ｇ）「何だよその紹介は」
Ｒ「だって、Ｇｏｈさんは殆どオープン戦チェックしてないし、ゆうすずみさんは野球を知
　　らない。後は猫じゃないですか！」
Ｇ「いや、確かにそれはその通りなんだが」
Ｒ「という訳で、無駄な時間を使ってる余裕は無いんです。早速各球団見て行きたいと
　　思います」


読売ジャイアンツ

Ｒ「エース上原がメジャー挑戦で抜けるも、大型補強はしないという例年に無いコンセ
　　プトで世間の好感度が高まったジャイアンツです」
Ｇ「事実そうだけど、さり気に酷い事言ってるよな」
Ｒ「ところで、原監督以下、現役コーチが二人もＷＢＣで殆どオープン戦を見られなかっ
　　たという影響はどうでしょう？」
Ｇ「それは大きいさ。ただここは伊原、尾花の両コーチが一級品だからなぁ。投手陣に
　　関してはプロフェッショナルだから問題ない。あるとしたら野手だね。今の巨人は
　　若手の見極めが重要だから、起用に関する勘を戻すのが大変かな」
Ｒ「その野手ですが、高橋由が１２年目にして初の２軍スタートです」
Ｇ「いいんじゃない？万全ならともかく、今の巨人で怪我抱えてると出番無いし」
Ｒ「そういう意味で谷の残留と、鈴木が間に合ったのは大きいですね」
Ｇ「鈴木はチームの走力と守備力を一手に引き受けてるからなぁ。２軍スタートになった
　　けど、日ハムから加入の工藤も優秀だし外野は問題ない」
Ｒ「内野陣ですが、今年はサード小笠原、ファースト李の様です。それと、テスト入団の
　　アルフォンゾがオープン戦で頑張りました」
Ｇ「アルフォンゾはメッツ時代知ってるけど、凄い打者だったからね。確か腰痛抱えてた
　　はずだけど、それ次第によっては物凄い活躍をするかもよ」
Ｒ「一方の投手陣ですが、大きな加入はセットアップ予定のＭ・中村ぐらいで、先発は
　　補強しませんでした」
Ｇ「何を言ってるかね。歌藤を忘れちゃいかん」
Ｒ「同じく日本ハムからの移籍ですが、２軍スタートみたいですよ？」
「にゃ〜」
ゆ「ただＧｏｈさんがファンなだけだから気にするなだそうです」
Ｒ「今泣いたのは、届いたキナコ餅に反応しただけでしょ！」
Ｇ「まぁそれはともかく、中継ぎ以降は駒が余ってるぐらい万全。先発は競争激しくなっ
　　ていいんじゃないかな。今までみたくベテラン優先というのも無いし、昔も言ったけど、
　　原監督の若手にチャンスを与えるという利点がやっと実ったから今の巨人は怖いよ」
Ｒ「今年も優勝候補という事で間違いは無いんですね」


阪神タイガース

Ｒ「真弓新監督となり、オープン戦で苦しんだタイガースです。開幕から矢野、そして
　　ＷＢＣに選ばれた岩田が離脱しました」
Ｇ「主力の調子があがってこないし、新外国人メンチが全く振れてない。早くもスクラン
　　ブルだね」
「にゃ〜」
ゆ「そんな中、急遽ロッテから獲得の久保にメドがたったのは大きいにゃと言ってます」
Ｇ「お前がにゃ言うな」
ゆ「失礼しました」
Ｒ「・・・注目にも挙げられましたが、野口を放出した途端に矢野の離脱。苦しい所です」
Ｇ「元々１年間持たないから休ませながら使うしか無かったんだけど、いざ怪我してみる
　　と、今まで岡田さんが殆ど若手を使わなかったツケというのは出てくるね」
Ｒ「そういう意味では確かに真弓新監督がどういう選手起用をするか気になります」
Ｇ「解りやすい所だと、メンチをどこまで使ってどこで見切りつけるか。特に外野は赤星、
　　金本と埋まってるから、メンチに拘る様だと若手の出番が限りなく少なくなる」
Ｒ「一見、若手にチャンスな様で実はそうでもないと」
Ｇ「事実、出番の多い投手陣は若手でいいのが出てきて底上げされてる。野手は１打
　　席、また代走・守備だけでもいいからたくさんの選手を使えるか。そこがポイントだ
　　ろうね」
Ｒ「なるほど。後は国際球に苦しんだ藤川ですが、どうでしょう」
Ｇ「ボールの問題はそこまで気にしてないけど、むしろ登板機会が少なかった事で、調
　　整面での不足というのが不安かな。それと新人の蕭一傑（しょういっけつ）」
Ｒ「注目のドラフト１位ですね」
Ｇ「実際に見た事ないからどんなボール投げるのか知らないけど格好いい名前よね」
Ｒ「早くから日本に来ている台湾出身で、本来の発音はシャオ・イージェですが、本人の
　　希望もあって登録は日本語読みの（しょう・いっけつ）だそうです」
Ｇ「まるで男塾に出てきそうな名前だからネタになりそうだし頑張って欲しいね」
Ｒ「全てはネタの為なんですね・・・」


中日ドラゴンズ

Ｒ「川上、ウッズ、中村紀とチームの主軸を３人放出も、大きな補強をしなかったドラゴ
　　ンズです」
Ｇ「いや〜ブランコにメドが立たなかったら谷繁が５番と思ってたんでヒヤヒヤしたね」
Ｒ「オープン戦では藤井が最後ギリギリまで三冠王と大ブレイクでした」
Ｇ「元々、守備固めと代走の選手がスイッチに転向した事により右打席の長打力もアッ
　　プ。これって僕もまさにそれと同じ事をやったから良く解る」
Ｒ「そういう事もあるんですねぇ」
「にゃ〜」
Ｇ「その通り。良く打席入る前で逆打ちで素振りするのと同じで、バランスが良くなるん
　　だね」
「にゃ〜」
ゆ「プロゴルファーにもそういう練習方法があるそうです」
Ｒ「詳しいですね。ところでファンのＧｏｈさんからして今年の戦力ダウンはどう見てるん
　　ですか？」
Ｇ「実のところ、順位はあまり気にしてない。Ｂクラスでもいいまでは言わないけど、選
　　手起用には定評ある落合さんだから、今年は投手・野手共に控え選手が一杯出て
　　きて面白い野球が見られそうよ。一つ問題があるとすれば李。いい加減結果でな
　　ければ見切りつけないと、藤井・小池・野本と外野は使ってみたい選手が揃ってる
　　し、森野をレフトにして、デラロサとか谷、西川と、そっちも見たいね」
Ｒ「それと今年はポジションを入れ替えると言っていた荒木・井端が、怪我の影響もあり、
　　直前で元の二遊間に戻りました」
Ｇ「個人的には安心出来る所だけど、二人とも怪我を抱えてるから、試合の途中から
　　若手とかの起用もあると思うよ」
Ｒ「それから注目に清水昭を挙げられました。浅尾、吉見が先発にまわる事により、今
　　年はセットアップを任されるとの事ですが」
Ｇ「代表格で清水を挙げたけど、新加入のパヤノも含めて、ここは誰がやっても１年間は
　　無いし、そもそも勝ち試合でさえ３人も４人も中継ぎが出てくると思うんだ。先発から
　　の配置転換もあるだろうし相乗効果が起きれば面白いね」
Ｒ「１・２軍の入れ替えも激しそうですね」
Ｇ「あ〜あともう一つだけ。松坂とバッテリーを組んでいたで話題になった、中日のブル
　　ペン捕手だった小山良男。現役引退後は日本一のブルペン捕手になるを合言葉に
　　頑張ってたんだけど、今回のＷＢＣでブルペン捕手として大活躍だったね。シャンパ
　　ンファイトの時にイチロー・松坂・稲葉・城島・岩隈に続いて胴上げされた時には、涙
　　流しそうになったよ」
Ｒ「日本一どころか、世界一のブルペン捕手になった訳ですね」


広島東洋カープ

Ｒ「今年から新球場となった広島ですが、何かデーゲームは外野フライがサングラスか
　　けても見えないとか問題になってますね」
Ｇ「流石にそれを計算してない訳が無いから春先だけだと思うよ。今の時期が一番見
　　辛いからね」
Ｒ「注目にもあります先発投手ですが、ルイスに続く計算出来る投手がいません」
Ｇ「ドーマンの加入もあって近年稀に見るぐらい中継ぎ以降が整備されたんで、先発さ
　　えしっかりすればかなり面白い存在になるんだけどね」
Ｒ「なるほど。球場が広くなったというのは投手に対して良い影響が出るでしょうか？」
Ｇ「それは間違いないね。外角に真っ直ぐでいいからストライクとれればホームランが
　　無いから、そこのコントロールだけでいい。特に永川とか思い切って真っ直ぐ投げ
　　込めるかもよ」
Ｒ「逆に本塁打が難しくなった野手陣ですが、栗原の前後の打者と挙げられました」
Ｇ「残念ながら僕の好きな前田智は怪我で開幕外れちゃったけど、そうすると３・５番が
　　見えないのよねぇ」
「にゃ〜」
ゆ「３番は天谷、梵、５番は嶋、シーボルあたりになるんじゃないかとの事です」
Ｒ「・・・確か、昨年の対談の時に、Ｇｏｈさんがシーボルを褒めてましたね」
Ｇ「うん、去年は結果出なかったけど、今でも打率残せる日本向きの選手だと思ってる
　　よ。良く残留してくれたと思う」
Ｒ「横浜から２千本安打の石井琢が加入しましたが、その点ではどうでしょう？」
Ｇ「本人が成績残すには難しいかもしれないけど、８０試合ぐらいは出るだろうし、若手
　　に与える影響ってのは間違い無くあると思う。とくにポジショニングとかは見習って
　　欲しいね」
Ｒ「ブラウン監督がオプションつきの単年契約で、本人は続ける気がありますし、そうい
　　う意味だとＡクラスに拘った戦いをしてくるかもしれませんね」


東京ヤクルトスワローズ