第５回　「途中経過」


レポーター（以下Ｒ）「ジャイアンツの独走と思われたセリーグも、まさかの失速、セパ共に
　　大混戦となっている今年のプロ野球。皆さん楽しんでますでしょうか？毎年恒例、オール
　　スタータイミングでの途中経過がやってまいりました。本日のゲスト、まずはこちらも恒例
　　のＧさんです。」
Ｇｏｈ（以下Ｇ）「恒例で悪かったな！あっどうもＧです。」
Ｒ「そして、もうひと方。キレのある予想には定評がある。この４年間で最下位が一度も無いと
　　いう、府中競馬場在住Ｋ氏さんです。」
府中競馬場在住Ｋ氏（以下Ｋ）「どうもですにゃ。」
Ｒ「にゃってまたあなたその口調ですか。普通にしゃべってください。」
Ｋ「まいいでしょう。ところで最下位になってないと言えば、モコさんも最下位は一度も無いで
　　すが、今日は呼ばれてないんですか？」
Ｒ「実は出演交渉はしたんですが、何かチェックのエプロンが・・・あのスカートが・・・とか言い
　　ながら神戸屋方面に走り去ってしまって・・・」
Ｇ「・・・ほっといてあげましょう。」
Ｒ「私には、どうする事も出来ませんでした。」
Ｋ「賢明ですにゃ。」

Ｒ「それにしても怪我人が多い今年のプロ野球。セリーグは交流戦を乗り切ったＧさんの中日
　　が首位に立っています。」
Ｇ「前半戦の巨人を見たらどうなるかと思いましたけど、自滅してくれましたねぇ。」
Ｋ「交流戦で１０個も借金作ってしまいましたからなぁ。」
Ｒ「怪我人続出とは言われてますが、横浜の多村、中日の荒木・福留など、他のチームも怪
　　我人が多いんですよね。なのに巨人だけがこんなに沈んだ原因はどこにあるんでしょう？」
Ｇ「主力に怪我人が出たら当然若手が穴を埋めなきゃいけない。それが選手層となるんです
　　が、巨人は毎年の様に４番やエースをトレードで獲得してたんで、若手が育たなかった。
　　これは今年だけの問題じゃないんで、どうしようも無いですねぇ。いい若手はいるんですが、
　　調子が良いうちはのびのび出来ても一度歯車が狂うと立て直せない。経験不足が出てし
　　まいましたね。」
Ｒ「皆の予想を見渡しますと、毎年セリーグの予想が悪いんですが、それにしても今年は悪い。
　　パリーグの確定２チームを除くと・・・Ｋさん頑張ってください。」
Ｋ「いや、確かに私は１個も当たっていませんが、むしろ危険なのはＧさんの方です。」
Ｇ「そうなんだよなぁ。セリーグでこれ以上の上積みが見込めない中、パリーグが他の３人の
　　予想がまるっきり同じなんだよなぁ。どっか１箇所予想があった瞬間に一人負け確定。
　　結構ヒヤヒヤもんよ。」
Ｋ「それにですね。この戦いが４人になってから、過去３年のデータによると、順位予想におい
　　ては、いずれも途中経過でＧさんがＴｏｐなんです。最も、昨年以外はいずれも最下位まで
　　沈んでるんですが・・・」
Ｇ「聞こえない聞こえない。」
Ｋ「それを考えるとデータ的にもＧさんが不利かなと。」
Ｇ「過去に囚われちゃいけませんよ。人間前も向いて歩かないと！」
Ｒ「そういうセリフは目を逸らさないで言った方がいいですよ。」

Ｒ「セリーグの個人部門です。結果的には順当な成績で落ち着いているんですが、皆の予想が
　　春先好調な選手に集まった中、調子を維持しているのは横浜の村田だけ。その村田を、見
　　事Ｋさんが予想しています。」
Ｋ「横浜の楽しみはもう村田しかいないんで・・・」
Ｇ「涙無くしては語れませんね・・・」
Ｒ「え〜と、予想を見渡しますと、現在正解している村田・川上・岩瀬以外、惜しい位置に付け
　　ている選手がいないんですよ。」
Ｇ「という事は現状で３箇所あってるＫ氏が一番有利！？」
Ｒ「という事になるんですが。」
Ｋ「ただ、ここ２年連続で、途中経過より年末の正解数が少なくなってるんですよね。このまま行
　　けば川上・岩瀬は安定だと思いますが、差を付ける為にはやっぱり村田ですよ。」
Ｒ「打点の対抗はラミレス・ウッズ・李ですか。」
Ｇ「実績と調子を考えれば李なんでしょうが、今の巨人じゃ稼げないんですよね。他の二人はチャ
　　ンスが多い変わりに優勝争いでエースクラスとの対戦が多くなる。変わりに村田は、エースと
　　の対戦が少ない物の、徹底的にマークされる。それぞれ条件が違うから面白い争いになると
　　思いますよ。」
Ｒ「では後半戦の打点王争いには注目という事ですね。」

Ｒ「一方パリーグですが、現在の状況をどうみてますか？」
Ｇ「盗塁が一人負け状態で、ここがほぼ確定だからなぁ。こっちは逆転がおこりそうな箇所がい
　　くつかあるから、フェルナンデスには頑張ってもらわないと。」
Ｋ「確かに打撃部門では打率以外全員にチャンスが。投手部門も可能性のある選手が多いで
　　すね。こっちはズレータの大爆発を願ってますよ。」
Ｒ「それにしても正解数が低いように思うんですが？」
Ｇ「まぁ、ここら辺はセと違って紙一重ですから、まだまだですよ。個人的にはロースコアの戦い
　　じゃないと勝ち目が無いんですがね。」
Ｒ「そういえばＧさん、春の対談の時の会話を憶えてます？」
Ｇ「何か言いましたっけ？」
Ｒ「今年のコンセプトは順位や○×では無く、個人部門で勝ちに行く！と。」
Ｇ「全く記憶にございません。全て秘書がやった事で・・・」
Ｋ「どこのインチキ政治家にゃ！」

Ｒ「新庄がいろいろ魅せてくれた物の、ＭＶＰは獲れなくてオールスターは全滅。しかし、交流戦
　　で、ヤクルトとの壮絶な首位争いを制し、見事Ｋさん予想のロッテが優勝しました。」
Ｋ「やっぱり戦い方を知ってるチームが短期決戦では強いですな。」
Ｇ「ですねぇ。ヤクルトも後一歩だったんだけどなぁ。個人的には中日が昨年の様に大沈みしな
　　くてほっとしてますが。」
Ｒ「昨年は中日、今年は巨人。やはり交流戦がシーズンに与える影響というのは大きそうです
　　ね。」
Ｇ「そこなんですが、普通に考えるとオールスター前。たまたま２年こういう現象が続いただけで、
　　直接対決が無いからゲーム差が一気に動かない。本来ならそこまで影響があるはずが無い
　　んですよねぇ。」
Ｋ「強いて言えば、連戦が続くから投手力が無いと絶対に勝ち越せないという所でしょうか。」
Ｇ「ああ、そういう意味だと、強いチームが勝つんじゃなく、弱いチームが“ふるい”に落とされる
　　という事は言えるかも知れませんね。」

Ｒ「〆切前に確定したスペランカーに続き、ロッテが６連敗しました。」
Ｋ「スペランカー言うな！」
Ｇ「まだＫ氏の中では出場が続いてるんですか・・・」
Ｋ「ここまで出場２２試合、欠場５２試合。たったの借金３０です！きっと楽天の借金に比べ
　　れば！」
Ｒ「それが楽天は６月好調だったんで借金は２７でおさまってるんです。」
Ｋ「・・・・・スペランカ〜！かむば〜っく！！！」
Ｇ「まだプレー中の怪我だったのが救いだな。」


Ｒ「さて、ここまで見てきたんですが、全体的に正解率が低い。」
Ｇ「順位予想が全員ずれまくってるのが一番大きな原因かと。」
Ｋ「全員にＴｏｐから最下位までの可能性があって面白い所です。」
Ｒ「後半戦の楽しみ方として注目はどこになりますかね？」
Ｇ「個人部門は正解に限界があるんで、やっぱり順位予想ですかねぇ。」
Ｋ「特にパリーグですね。」
Ｒ「パリーグと言えば、王監督の休養という大ニュースがありました。」
Ｇ「とりあえず早期発見の手術成功。勿論早い回復を願う所ですが、その間のソフトバンク
　　がどうなるか？そこが注目なんですよ。」
Ｒ「全員ソフトバンクの優勝予想ですしね。」
Ｇ「勿論、王さんの事を考えるとソフトバンクには頑張ってもらいたいんですが・・・」
Ｋ「随分と含みのある言い方と思えば、なるほど。確かにＧさんにとっては苦しい所です。」
Ｇ「そう。ソフトバンクが優勝となると、間違って西武が２位になろうもんなら・・・」
Ｒ「一人負けですね。」
Ｇ「低レベル僅差での勝利になるか、全員に一発逆転されて最下位になるか・・・」
Ｒ「いろいろ思惑がある訳ですね。後半戦も楽しめそうです。それでは、次回は例年通りに
　　日本シリーズ終了後にお会いしましょうという事で。今回はゲストにＧさんとＫさんをお
　　招きしてお送りしました。お二方ありがとうございました。」
Ｇ「お邪魔しました。」
Ｋ「村田頑張るにゃ！」
Ｒ「・・・では、失礼いたします。」