第５回　雑談企画「途中経過」

Ｒ「オールスターも終わり、今年も途中経過の時期がやってまいりました。今年は大盛況の
　　交流戦が行われ、普段戦わないチームとの対戦が続き、新鮮なシーズンとなっています。
　　それでは、今年も部門毎に振り返ってまいりましょう。解説を入れてくれるのは、この方、
　　お馴染みのＧさんです。」
Ｇ「ども。いや〜、交流戦は面白かったですね。」
Ｒ「交流戦メッタメタだった中日ファンのＧさんでも、交流戦は良かったですか。」
Ｇ「そりゃ面白かったですよ。僕は中日ファンと同時に野球ファンでもありますからね。」
Ｒ「なるほど。では早速、途中経過にまいりましょう。」

Ｒ「セリーグは阪神が首位を独走してますが、快調に首位を走っていた中日が、交流戦で調子
　　を落としてしまいました。」
Ｇ「中日は調子を上げてきた途端にまたオールスターで休みですからね。タイミングが悪いです
　　ね。もっとも、阪神は投手陣が好調で大崩しない事を考えれば、５ゲーム差はギリギリのラ
　　インかも知れません。」
Ｒ「３位以下のチームはどうでしょう？」
Ｇ「横浜は元々セリーグで一・二を争う程の打撃陣を持ってましたからね。佐々木が離脱した中、
　　抑えのクルーンが安定してますし、中継ぎも頑張ってますからＡクラスは不思議じゃないでし
　　ょう。怖いのは終盤で調子を上げてくるヤクルトです。もしも、早々に中日が追いついて、２
　　チームの混戦になった時、５ゲーム差ぐらいでヤクルトが着けてると怖いですよ。」
Ｒ「一方のパリーグですが、ロッテの快進撃があった物の、ダイエーが大連勝をして、気が付け
　　ばいつもの定位置に座ってたという、こちらは完全に２強の様相を呈してきました。」
Ｇ「序盤のロッテは強かったですねぇ。現在、４．５ゲーム差ですが、パリーグはプレーオフなん
　　ですよね。普通なら５ゲーム差以内なら２位でも問題無しになるんでしょうが、優勝決定戦を
　　千葉で出来るのは魅力ですし、無茶してもＡクラス落ちは無いという事で、もしかしたら大逆
　　転もあるかも知れませんよ。その変わり、大きく開く事もあるでしょうが。」
Ｒ「問題の３位争いですが、合併球団オリックスが暫定で３位です。」
Ｇ「先日、ｔｕｎｄｏｒａ氏と話してたんですが、対ソフトバンク戦がまだ今シーズン１勝。昨年から計
　　算したらとんでも無い成績になってるんですよね。これを何とかしないとＡクラスはちょっと。」
Ｒ「ソフトバンクの対オリックス戦チーム打率が３割６分ですか。１番から９番まで、イチローを相
　　手にしてるのと同じ事ですよね。」
Ｇ「とにかく投手が打たれすぎです。他は、楽天はしょうがないとしても、西武、日本ハム、両チ
　　ームともに全然チャンスはあるでしょう。」

Ｒ「セリーグの個人成績です。まずは打撃陣からお願いします。」
Ｇ「では解りやすい所から。盗塁王は怪我しない限り、赤星で決まりです。」
Ｒ「磐石ですね。その対抗馬でもある、ヤクルトの若手、青木が何と首位打者で折り返しました。」
Ｇ「交流戦で打ちまくりましたからね。大した物です。ちょっと三振が多いのは気になりますが、
　　足が速いのはやはり武器ですね。積極的に打っているのも好印象です。」
Ｒ「対抗馬としてはどうでしょう。」
Ｇ「面白いのがですね。青木以下、阿部、赤星、金本、前田、福留、金城と７位までが左打者な
　　んですよ。」
Ｒ「本当だ、まあ金城は両打ちですが、確かに珍しいですね。これは？」
Ｇ「防御率のランキングを見てください。１位の藤井以外、１０位までが右投手です。右対左の
　　相性が一つ。それと、やはりこれまた左右の相性なんですが、今年頑張ってる左投手は、藤
　　井を始め、石川、山本昌、高橋尚、工藤と、みんな右打者に強い。むしろ左打者に弱点抱え
　　てる投手が多いという所です。絶対的に左に強いのは、井川と土居くらいですからね。」
Ｒ「本塁打ですが、ウッズ、多村が出場試合数が少なく、伸び悩んでいる所もありますが、広島
　　の新井が頑張っています。」
Ｇ「ローズと違って、チーム状況は面白いですよね。下位に沈んでても、エース級をぶつけられる
　　巨人と違い、広島は裏ローテが回ってきますから。一年間持てば面白いかも知れません。」
Ｒ「投手陣ですが、先程、主だった先発の話が出てきたので、中継ぎ抑えにいきましょう。」
Ｇ「これは、今後のチーム状況でしょうね。特に、中継ぎ抑えは、上位チームのが稼ぎやすいで
　　すから。抑えは、岩瀬、久保田、中継ぎは、藤川、岡本、の争いになると思います。」
Ｒ「みなさんの予想と見比べて見て、どうでしょう。」
Ｇ「いや、Ｋ氏は見事ですね。赤星・岩瀬はともかく、藤井、ローズ以外、誰も当ててませんよ。
　　青木といい、新井といい、ちょっと予想出来ないですよね。まさか一年間活躍するとは思い
　　ませんもん。」

Ｒ「では、パリーグに行きたいと思います。」

Ｒ「昨年の三冠王松中が怪我を抱えながら今年も元気です。」
Ｇ「怪我の影響を考えて予想からはずした人が多かったみたいですし、これはしょうがないですよ
　　ね。それよりも首位打者で折り返した石井義人ですよ。横浜時代は恵まれない選手でしたが、
　　完全に開花しましたね。２位に着けてる宮地といい、これで最後まで行ったら、本当に大した
　　物です。」
Ｒ「二人とも苦労人ですからね。今年一年間活躍出来れば、かなりの自信になりますよね。」
Ｇ「皆の予想が外人に固まった本塁打部門ですが、ズレータ、カブレラが２･３位でまだ解りませ
　　ん。本当は日本人も頑張って欲しいんですがね。」
Ｒ「打点王は、松中が少し抜けましたね。」
Ｇ「ソフトバンクは得点数が違いますからね。しょうがない所でしょう。にしても、ガルシアを使い
　　続けていれば、今頃面白かったのに・・・」
Ｒ「はいはい、それは年末にでも悔やんで下さい。盗塁は、皆の予想が被っているんで、西岡、
　　大村のマッチレースという事だけで、投手陣に行きたいと思います。」
Ｇ「渡辺俊が途中怪我で抜けましたからね。裏ローテで楽天、オリックスに当たる杉内が順調
　　に勝ち星を延ばした物の、それにしても防御率１点台は物凄い。」
Ｒ「このままシーズン終わると、元近鉄、赤堀以来の１点台になります。」
Ｇ「しかし、松坂は報われませんねぇ。この防御率で１０敗ですか。相変わらず、素晴らしいくら
　　いの負け運ですね。Ｋ氏予想の帆足が、防御率３点後半で１０勝。松坂と勝ち負けがほぼ逆
　　ですから、Ｋ氏も目の付け所は良かったんですが、防御率と勝利が逆でしたね。それでも、
　　杉内を予想に入れてる所は大した物ですが。」
Ｒ「セーブですが、他の３人が三瀬の中、Ｇさん一人予想の小林雅がトップです。」
Ｇ「三瀬は、昨年、ちょっと使われ過ぎでしたよね。そこを不安視して今回はずしたんですが、普
　　通は書きますわな。にしても、山Ｑさんがロッテを優勝予想にして小林雅にしてないのもちょっ
　　と不思議ですが。何だかんだ言って、まだ４差ですからね。まだ解りませんよ。」
Ｒ「後は、滅多に当たらない中継ぎを、Ｋ氏とモコさんが的中してます。」
Ｇ「これは凄いですよね。しかもそこまで実績の無い吉武でしょ。これは素晴らしい。」
Ｒ「パリーグは皆さんの予想と見比べながらやってきましたが、何かございますか。」
Ｇ「もう少し、ロッテ、ソフトバンク以外から欲しい所ですが、結果がコレですから、余り言えませ
　　んか。まぁ、今年の結果もそうですが、来年以降の事もふまえ、若手の活躍に期待しましょう。」

Ｒ「日本シリーズＭＶＰはさておきまして、結果の出た○×が２問あります。」
Ｇ「交流戦、思いの外、打撃戦でしたね。まさか、あっさり１０本超えるとは。」
Ｒ「いや〜、問題設定した立場として、まさかこんな事になるとは。」
Ｇ「まぁ、結果はどうあれ、予想が二つに分かれたんだから、良い問題設定だとは思うけどね。」
Ｒ「ありがとうございます。しかし、問題作成って難しいですね。」
Ｇ「そりゃ、そんな結果が解りきってる問題作ってもしょうがないからねぇ。」
Ｒ「もう一つ、結果が出てるんですよ。実はオールスター直前でロッテの盗塁数が６０超えまし
　　た。」
Ｇ「西岡で半分やってるからなぁ。彼が怪我しても小坂がいるし、まぁ、全員正解だったから丸く
　　収まったという事で良いんじゃないでしょうか。」
Ｒ「そうですね。ここの正解数は響きますからね。」
Ｇ「来年は、山Ｑさんも難しい問題を作ってくれるでしょう。今回も目の付け所は良かった事だし。」

Ｒ「さて、振り返ってまいりましたが、どうですか、ここまでのプロ野球は。」
Ｇ「いや、例年通り楽しく見てますよ。自分の予想と照らし合わせないようにして。」
Ｒ「何ですかそれは。知ってますか、Ｇさん、何気に暫定１０個正解で２位に着けてるんですよ。」
Ｇ「えっ？そうなの？個人部門殆ど正解してないから最下位かと思ってたけど。」
Ｒ「まあ、順位予想が的中率高いんですけどね。だから、当然、上積みは無くて、一気に下が
　　る可能性が高いですが。」
Ｇ「ま、そんなもんだよな。ほぼ正解が固まってるような所は、みんな同じ答えだしね。はぁ、４
　　年連続最下位は脱出したい物よ。」

Ｒ「早速ドラフトのやり方が変わった今シーズン。恐らくシーズン終盤には、まだまだいろんな
　　出来事が起きると予想されます。しかし、予想で戦ってる４人のファンチームが、現在全部
　　Ａクラスにいるという、珍しい現象が起きている今！」
Ｇ「あっ、本当だ！」
Ｒ「あの、せっかく締めのセリフを考えて来たんですから、途中で入って来ないで下さい。」
Ｇ「ゴメンゴメン、先続けて。」
Ｒ「せっかく盛り上げようかと思ってたのに、もういいです。それでは、今回の解説役、ゲストは
　　Ｇさんでした。ありがとうございました。」
Ｇ「失礼しました。」
Ｒ「次回は、シーズン終了時、もしくは全ての結果が出てからお会いしましょう。さようなら。」