第3回 雑談企画 「ザ・戦力分析2」

R「セパ供に開幕から数試合、早くも好不調のチームがはっきり現れてきました。
  本日は前回のセ戦力分析に続き、例年に無く何かと話題のパリーグに触れて
  みたいと思います。今回もゲストはこの方、Gさんです。」
G「どうも〜。」
R「さて、開幕がセより1週間早く、各チームローテーションが一順したパリーグで
  すが。ここまでどんな感想をお持ちですか。」
G「いや、感想って言われてもまだ始まったばかりですし。今好調でも夏までもた
  せる選手は少ないですから、結構冷静に見てますよ。」

R「以外ですね。今年は新庄フィーバーを初め、各チーム話題が豊富ですから世
  間と同じで盛り上ってると思ったんですが。」
G「いや、注目はしてますよ。まあ、各報道機関もネタに困ってないらしく、情報だ
  けは沢山流れてますからね。ただ、しょうが無い事ですが、短期的な報道が多
  いんで、各チーム1年間という長い視点で僕なりに纏めてみようかと思います。」

R「なるほど、ではパも昨年の上位順にみていきたいと思います。」

福岡ダイエーホークス

R「まずは昨年優勝のダイエーです。さっそくですが、小久保、村松の抜けた穴は
  大きくないですか。」
G「それは大きいに決まってるじゃないですか。怪我で昨年の優勝には貢献して
  ないとはいえ、長年の中心選手ですよ。ただでさえフロントと現場の確執があ
  るチームですから、リーダー的役割の選手が抜けるのは痛くないはずありま
  せん。調子良いうちはいいですが、ひょっとすると大連敗があるかもしれませ
  んよ。」

R「では次に、優勝候補の筆頭と上げる人が多いダイエーですが、そこまで評価が
  高い原因はどの辺りでしょう。」
G「全体的な投手力、打撃力、走力、どれをとってもリーグ1なのは誰もが認める
  所ですが、一番大きいのは、計算できる左投手の人数じゃないでしょうか。
  ここ数年、パリーグは左投手が異常と言っていいぐらい少ないですから。それに
  伴う必然というか、左打者に好打者が多いですしね。若手投手が去年で自信
  を付けたろうし、大崩れしないのは強いですよ。」

R「なるほど。皆、若いですしね。この先5年は優勝争いの中心になりそうですね。」
G「ま、先の事は置いといても、今年は間違いなく中心です。」
R「他には何かありますか?」
G「川崎とか篠原とか細かい事はいくつかあるんですが、ま、シーズンも始まって
  る事だし、ダイエーは強いという事でいいんじゃないですか。不安要素はあっ
  ても弱いという人はいないでしょうしね。」

西武ライオンズ

R「昨年2位のライオンズですが。」
G「昨年までのポイントはダイエーとの直接対決だったんですが、伊東、松井稼が
  抜けた今年は新たなチーム作りが焦点になります。」

R「その中、早速カブレラが怪我で戦線離脱。マクレーンが復帰するという話です
  ね。」
G「痛いですねぇ、和田、ロッテから新加入のフェルナンデスを含めた計算できる
  大砲がいてこその若手育成ですからね。ショートで使い続ける予定の中島、
  松坂世代の一人、後藤武。捕手争い野田、細川、絶対にミスはするんです。
  そこを打線と豊富な中継ぎ陣でカバーの予定が狂いましたから。」

R「開幕からの西武をみていると、ミスばかり目立って、なかなか流れに乗れてい
  ないように見えるんですが。」
G「確かに負け方はミスで負けてますが、勝った試合はしっかりパターンで勝って
  ますよ。強いとは言いませんが、この、らしい勝ち方を若手が憶えていくと安定
  してくると思います。」

R「らしい勝ち方というのは当然投手陣の踏ん張りという事ですが、今年の投手陣
  はどうなんでしょう。」
G「後ろは豊田がいますからね。全く問題ないです。中継ぎもなんだかんだ言って
  粒が揃ってますから。問題は先発の駒が少し足りない事ですか。松坂は問題
  無いとして、三井、張、後藤、もともと力を持っている選手の奮起がないと、厳
  しいかもしれません。」

R「名前だけ聞くと、皆二桁勝てる投手に聞こえますね。」
G「まあ、全員活躍したら間違いなく優勝しちゃいますけどね。」
R「今年から伊東新監督になりました。」
G「試合の中で流れのツボという物を重視する選手でしたからね。相手が気を抜く
  瞬間などそれを絶対に見逃さない。それを監督として発揮できるのか、選手が
  それを理解できるか、正直監督評価は全く解りません。」

R「ではシーズン中、どの辺りでそれを見極めていけばよいのでしょう。」
G「毎試合見るならともかく、数字に表れないので結果だけでは難しいですね。
  例えば、走者一塁の時、ワンヒットで1、3塁の形に出来るのか、エンドランの
  タイミング、ディレードスティールなど、新聞じゃ解らないんですよ。」

R「では見る側は難しいですね。」
G「正直無理だと思います。ま、僕の予想を言わせてもらえば、1年目からは難しい
  かなと、こんな所です。」


近鉄バッファローズ

R「まずは……」
G「解ってます。ローズが移籍しました。吉岡の今季絶望と合わせて致命的なぐらい
  痛いです。これで良いですか。」

R「はい、それです。え〜と、どうやって穴を埋めましょう。」
G「埋まらないと思いますよ。普通ならそこで機動力とか方向転換するんですが、
  それが見えないんですよね。今年は苦しいシーズンになると思いますよ。」

R「という事は、投手力でカバーですか。」
G「岩隈、バーン、悲しい事に先発で計算できるのがここまでなんですよね。新外
  人、川尻、後は調子の良い投手のやりくりで1年間持つと思いますか?後ろが
  しっかりしてればまだしも、ひたすら苦しいと思います。」

R「やはり打ち勝つしかないと。」
G「中村紀には怪我を忘れて打ちまくってもらうとして、川口、磯部、北川、大村、
  この4人が20本ずつ打つしか道はありませんね。」


千葉ロッテマリーンズ

R「何かと話題の多いロッテです。」
G「どこからいきましょうか?」
R「では、9年ぶり復帰のバレンタイン監督からお願いします。」
G「まずは、ムードを大事にする監督であるという事。選手を誉めて自信を付けさせる。
  そして、一番の特徴は優勝争いの経験が豊富であるという事。日本に合う事は
  証明されてるんで、良い監督だと思います。ついでに付け加えるであれば、昔か
  ら堀が大のお気に入りなので、今年の堀は活躍しますよ。」

R「確かに。ロッテで一番良い選手だ。大リーグに連れて帰りたいと交渉してました
  からね。監督との相性といえば、小宮山、黒木も良いと思うのですが。」
G「個人的に二人とも凄い好きなんで、頑張って欲しいんですが、小宮山はともかく、
  黒木は真っ直ぐの力が全然戻ってない。早くて夏過ぎですかねぇ。集中力を切ら
  さないために、たまに一軍にあげると思いますが、このままだと今年も無理でしょう。
  ただ面倒見は良いですからね、2軍選手の良い刺激になるんじゃないですか。」

R「後は、なんと言っても、アジア本塁打記録男、李の加入が大きいですね。」
G「ロッテ待望の4番打者です。繋げる選手は揃ってますからね。4番固定は強みで
  すよ。福浦、堀の打順を離せるのが一番大きいですかね。」

R「ダイエーに劣らない投手力も魅力だと思いますが。」
G「先発は完投できる駒が揃ってるし、中継ぎ抑えはしっかりしている。唯一の問題は、
  先発の中に左がいない事ですか。その分ダイエーより落ちるとは思いますが、それ
  にしても良い投手が揃ってます。」

R「という事は、ロッテも優勝の有力候補ですね。」
G「間違いなく、それだけの力はあります。 ただ一つ問題があるとすれば、バレンタイン
  監督がプレーオフ狙いにいくと言ってる事です。」

R「しかし初めから3位狙いに行く訳ではないから問題ないのでは?」
G「いえいえ、ここが外人監督のシビアな所で、シーズン中盤から終盤にかけて、負け
  試合を作るんですよ。」

R「といいますと?」
G「何の競技でもそうですが、常勝チームでは無い場合。目標がプレーオフだと、上位
  チームに対しては負けとして計算するんです。目標が、下位から取りこぼしをしない
  に変わる訳です。野球で言えば、先発ローテの組み方が変わってくるんですね。」

R「なるほど。昨年までも終盤でAクラス争いをしてるチームは必ず使う戦術ですね。」
G「特に今年は戦力が拮抗してますから、どのチームも戦術は大事にしてると思いま
  すよ。」

R「その辺りも踏まえて、順位予想をしなければならないという事ですね。」

北海道日本ハムファイターズ

R「新庄フィーバーで新本拠地札幌が賑わっている日本ハムです。」
G「注目度が上がる、観客動員数が増えるというのは選手のやる気が変わりますか
  らね。毎年、シーズン中盤から集中力が切れるチームですが、今年は侮れませ
  んよ。」

R「では具体的に。注目は坪井、新庄の1、2番コンビですが。」
G「外人監督で送りバントがないですからいいんじゃないですか。問題は新庄の出塁率
  と三振の多さですが、木元、阿久根など2番候補はいくらでもいるし、いける所まで
  ぐらいな気持ちだと思いますよ。」

R「それにしても木元が成長しましたね。」
G「いやぁ良いバッターになりました。もともと広角に長打が打てる打者だったんですが、
  荒っぽさはそのままに、確実性が増しましたね。近年、大化けの可能性大ですよ。」

R「小笠原、エチェバリアと中軸もしっかりしてます。打線は良いんじゃないですか?」
G「若干内野の選手層が薄い気もしますが、悪くはないですよ。まあ、足の速い選手
  が多い割には皆盗塁が下手というのがご愛嬌という事で。」

R「投手陣が良ければ、上位進出の可能性ありますね。」
G「あくまでも良ければですがね。抑えで建山の確実性アップ、金村の復帰と材料は
  揃ってるんですが、先発の3番手以降と中継ぎが崩壊してるんですよね。ヒーロー
  が出てこないと厳しいですね。」

R「ヒーローですか。その言い方ですと、誰か目を付けてる選手がいそうですね。」
G「ええ、二人います。一人は中継ぎで、開幕早々2年半ぶり勝利を上げた立石です。」
R「立石というと、一昨年、始めてやった賭けで、Gさんが最多勝に上げたあの立石
  ですか?」
G「そうです。僕が予想して以降、中継ぎで投げてはいたんですが1勝も上げられま
  せんでした。去年は40試合投げているし、今年は期待です。」

R「で、もう一人は。」
G「左の先発候補、ルーキー須永です。オープン戦の時に見たんですが、久々にキレの
  ある良い投手を見たと思いました。今年中にも活躍すると期待しています。」

R「なるほど。どちらにしろ、計算外の選手が活躍してくれないと苦しいという事ですね。」
G「そうなりますね。」

オリックスブルーウェーブ

R「最後に、2年連続最下位のオリックスです。まずは監督が変わりました。」
G「伊原監督ですからね、さすがに20点差負けという試合はなくなるでしょう。それど
  ころか、優勝はともかく、Aクラス争いでよもやがあるかも知れませんよ。」

R「伊原監督という事で、どの辺りが変わるんでしょう。」
G「昨年崩壊してた守備意識も変わりますが、一番変わるのは走塁面でしょう。盗塁も
  そうですが、一つでも次の塁に。この意識を徹底させますからね。リードオフマンで
  村松も加入した事だし、足で点を取る野球が加われば、打線は去年から良かった
  ですからね。面白いですよ。」

R「やはり昨年崩壊していた投手陣ですが。」
G「他のチームに比べると、2枚も3枚も落ちるとは思います。ただ昨年に比べれば、
  先発で具、小倉、抑え山口の復帰。掛け値なしで当社比200%ぐらいはあります
  よ。」

R「Aクラス争いをするポイントというのはどの辺りでしょう、やはり走塁ですか?」
G「いや、それは基礎段階みたいな物で、一番重要なのは、ダイエーへの負け癖を無く
  すという事ですかね。弱いチームっていうのは、試合以外の所で戦ってるんですよ。
  俗に言う、のまれるって奴なんですが、これを消さない事にはどうしようもありません。
  その為に走塁意識など、違う部分に意識を持っていかせてる訳ですね。」

R「という事は、4月で苦手チームを作ってしまうとそれ所ではなくなりますね。」
G「だから、オリックスの4月の戦いは滅茶苦茶重要ですよ。他のチームと違って、上手く
  行けばずっと波に乗れる、下手な事をすれば1年間引きずるかもしれません。」


R「さて、とりあえずGさんに12球団触れていただきましたが、振り返ってみてどう
  ですか?」
G「もうシーズン始まってますからね。4月いっぱいある訳だし、情報量は確実に増える
  んで、それからですかね。個人的には、どこも走らない、混戦なシーズンになる事を
  願うのみです。シーズン終盤までハラハラドキドキしたいなと。」

R「そういう意味では、プレーオフというのは良いかも知れませんね。」
G「シーズン優勝の特典が無いのはどうかと思いますがね。」
R「では、セもパも面白いシーズンになる事を期待して、本日はお疲れ様でした。」
G「ありがとうございました。」

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