ぎふメディアコスモス         
             
遅々として進まぬ
               
欠陥工事の補修
             
損害賠償請求せよ!!
        
                       No.287

平成27年7月に岐阜市司町にオープンした「ぎふメディアコスモス」

完成当初から、雨漏り、屋根の水溜り、鋼材の錆など、次々と不具合(欠陥工事)が発覚し、杜撰な工事が問題になっている。

3年半経過した9月25日現在、これらの欠陥個所の補修工事は行われていない。

雨漏りは、今までに31回も発生し、屋上の水たまりも10数箇所あり、その面積は当初より拡大している。鉄骨の錆も、屋根の下に入ることが出来ないので、ファイバースコープで業者が確認しているが、調査個所はごく一部である。全体を調査する必要があるが、屋根をめくらないと出来ない構造になっており、調査は行われていない。設計上も問題の多い建物である。おそらく、鉄骨の錆は相当拡大しているであろう。

このように、重大な瑕疵のある「ぎふメディアコスモス」の建設工事。

岐阜市も業者と度々話し合いを進めているが、補修工事を具体的にどのように行うのか、スケジュールも決まっていない。

このまま、徒らに時間が経過すると、工事の瑕疵担保期間4年の期限(平成31年2月)が近づいているので、大変なことになりかねない。

総工事費 約60億円の公共工事。早急に工事瑕疵の補修をして、施設が安心・安全に使用出来るようにすることは当然であり、請負業者の責務である。

膠着して、進展しない瑕疵工事の補償について、請負業者と岐阜市の交渉を後押しするためには、岐阜市議会としても全力で支援することが重要である。

ちなみに、私はこの問題について、平成27年6月に屋根の水溜り箇所を発見以来、岐阜市議会本会議で、7度に亘り質問をした。他に多くの議員もこの問題について何度も質問をしている。

しかしながら、この工事を請け負った設計業者の伊東豊雄事務所や、建設業者の戸田建設などの動きは鈍い。

そこで、私共、市議会無所属クラブは、6月議会に、この問題について特別に調査研究して問題解決を後押しする為の「特別委員会」の設置を求める陳情書を岐阜市議会に提出した。

しかし、自民・公明・市民クラブなどの各派は、その必要はない。「所轄委員会で事務調査をすればよい」などと言って、特別委員会の設置について反対した。

この為、9月20日、私が所属する文教委員会で、ぎふメディアコスモス瑕疵工事の問題を協議するよう要望した。これについて、鷲見委員長が日程協議を図って、各委員の意見を聞いたところ、公明党の山口力也委員は「必要ない」旨の発言をした。意見が分かれたので採決を行うことになり、自民・公明・和田直也委員が「必要なし」という立場で反対し、文教委員会での所轄事務調査は行わないことになった。

では一体、議会はどこで議論をすればよいのか。役所の担当部署に任せて、報告を受けるだけでいいのか。

私は、暗礁に乗り上げたこの問題を解決するには、議会側としても一致団結して、役所とスクラムを組んで一緒になり、業者側と対峙して取り組むべきだと考えるが、「その必要なし」という議員との問題意識に対する認識のズレを痛感する。

この問題は、従来手法の安易な話し合いでの解決は難しい。

もはや、業者に対して、「損害補償請求」の訴訟を起こす段階に来ている。ずるずる、時間が経過することは許されない。早急な対応をすべし。


                                            2018.9.25


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