福島原発事故
つくられた安全神話&壊
No.179
東日本大震災と、これによる福島原発の事故は未曾有の大被害となった。 原発の災害について東京電力などの関係者は、口を揃えて「想定外の災害であった」と弁解している。しかし、想定外ということは責任逃れの弁解用語でしかない。 原子力発電所の事故はないという安全神話≠ヘあり得ない。これを関係者の都合で安全であるとことさら強調し、国民を安心させることに腐心し、危険性を隠し続けていたことが問題である。 原発の事故は天災ではなく、人災である。この種の危険施設の建設はあらゆることを想定して安全対策を講じないと、計り知れない被害を被ることになる。 「事故は必ず起こる」という想定の下に防災計画と安全対策を考えなければいけない。 岐阜市には岐阜地域防災計画(691ページ)という立派な冊子がある。しかし、この度の東日本大震災の教訓から、計画内容について多くの不備が見受けられる。 例えば、岐阜市から80キロ圏内の福井県に原発があるが、原発の事故を想定した対応について何ら記載がない。原発事故を想定した(否、原発事故の不安をなくすためのエネルギー政策の転換を図るなど)抜本的な見直しをする必要がある。 この際、あらゆる災害に備えて、迅速に対応できる具体的な提言をしていきたい。 2011.6.22 |
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