山域 奥利根
コース 利根川 水長沢
〜 極上の沢に乾杯!〜
日程 平成17年9月3日〜5日
データ 地形図;奥利根湖、尾瀬ヶ原、平ケ岳

アプローチ
前日
上野19:30〜高崎21:02/21:20〜水上22:23/タクシーで民宿「やぐら」さんへ

コースタイム
1日目
八木沢ダム6:30(渡船)〜水長沢出合7:00
出合発7:30〜魚止ゴルジュ巻き始め10:20〜(文神沢)出合12:37〜井戸沢手前13:50(B.P.)
2日目
B.P.6:45〜井戸沢出合6:55〜銅ノ沢出合8:22〜二俣9:41〜平ヶ岳13:21〜台倉清水15:50
3日目
台倉清水6:25〜平ヶ岳登山口(バス停)9:20/バス10:00くらい(バス遅延のためで本当の時刻は9:48発)〜10:10船10:20〜奥只見ダム船着場11:00


「水長沢」船でのアプローチに始まり、船で帰る(我々のように車でない場合)浪漫溢れる谷。
この沢も夏休み第一弾の中津川、第2弾の以東沢同様、何年も前から計画をしていてようやく本年第三弾として実現にこぎつけることになった。
心配なのは天気だ。1週間前までは晴れが約束されていたのに台風14号のせいで前線が活動を始めてしまい、我々の行く先を待ち伏せするかのように移動している。
直前まで天気予報を睨んで、核心部となる一日目の土曜日はなんとかもちそうで2日目は前半も何とかなりそうだ。ということで奥利根に向って出発することにした。



当初は、水上駅で駅寝をする予定であったが、初日にできるだけ進めるようゆっくり体を休めたい、渡船の予約をしたときに夜遅く到着してからの素泊まりができるということだったので、最後の夏休みのイベントだし思い切って宿に泊ることにした。
いつもなら高崎まで新幹線を使って時間をお金で買っているのだが、今回は青春18切符が使えるので普通列車で行くことにする。
 民宿には予定通りに到着。お風呂にも入らせてもらえるらしい。
お風呂はとても気持ちがいい露天風呂で、半分は手作りなのだそうだ。今度は食事付きでゆっくり泊りたいと思った。


一日目


できるだけ早く出発したいというこちらの希望に応えてくれ、朝6:00に宿の主人の車に乗り出発。
宿の車は大きく、なんでも船を引いて走ったりするからなのだそうだ。
ダム湖へ行くにはゲートが2か所あり、最初のゲートが開くのが6:00、さらにダム湖へ降りる(ボートを下ろすための)道のゲートは6:30にならないと開かないらしい。夜は湖側のゲートの閉鎖は6:00でダムへのゲートは6:30に閉まるそうだ。

ダムには既にたくさんの人が準備をしていた。みな釣りが目的らしい。もうすぐ禁漁期(9/23〜)になるので最後の釣りシーズンを楽しむのだろう。
湖のゲートのところで下ろしてもらい、ご主人から船を回してくるから下へ降りて待っているように言われる。
その間、マイボートを持つ人たちが次々とボートを下ろしに来る。皆うまく降ろすものだと感心していると我々を運んでくれるボートがやってきた。
ボートに乗り込み早速出発。

ご主人にとっては、奥利根湖はもう庭みたいなもので確実にしかも最短のコースとりで快調に進む。
途中、割沢や小穂口沢などの入り口を説明してもらった。
ダムの水はほぼ満水に近く、水長沢出合いまで歩いて5分ほどのところまで入ってくれた。
ボートから降りるときにメジロアブがたかってきて「今年はアブが多い。」と宿のご主人が漏らしていた。
防虫ネットを持ってこなかったことを後悔したが、出発の準備をしているうちにアブはほとんど居なくなってしまった。助かった。

モコモコさんの音頭で準備体操をした後、利根川本流を渡渉して水長沢へ入る。
最初は思ったよりも小さな沢だなという感じだが、すぐに開けてしばらくは穏やかな川原歩き。
渡渉も簡単で楽チン。のんびり歩いていくと背後から物凄い勢いで追いついてくる人がいた。釣り人だ。
挨拶をすると「釣りをしますか?」と聞かれる。釣りはしないことを伝えると「それでは先に行かせてもらいます」とあっという間に姿が見えなくなってしまった。
のんびりモードの我々は、景色を眺めたり、水長沢新道の名残を発見して喜んだり(ガイドに書いてあるのを確認しただけ)、水に溺れているクワガタちゃん(メス)を救助したりと遊びながら進む。
旧魚止め滝の先にある大きな崩壊地を過ぎると谷が深くなってくる。
すぐに深い渕が現れ、ここは簡単に巻けそうだが折角なので泳いで対岸に渡り突破した。流れが緩やかなので泳力のないモコモコさんも順調に突破してきた。
魚止沢を合わせてまもなく魚止め滝群の入り口に着く。
ここを巻く前に腹ごしらえをする。

巻き始めは泥ルンゼを上がる。傾斜が結構あるので念のためザイルを出す。20mほど登ると棚状のところにでる。ここからトラバースをする。このトラバースも念のためザイルを出す。トラバースする距離は結構あるが、適当なところで足場があるのであまり疲れない。このあとは枝が豊富にでているのでザイルをしまう。ここでハプニング発生。ズルリと滑った拍子にザックのトップに入れていたビールの缶に穴が開いてしまい中身がほとんどもれてしまったのだ。かなしー。モコモコさんにそれを伝えると「どうりで途中なんだかウイスキーのような麦系のお酒の臭いがしたはずだ。」と言われる。ワイン(ペットボトル)でなかったのが不幸中の幸いか。
さらにトラバースしやすいところを選んでいくと残置スリングがあった。
ここから降りるのが一番よさそうなので、5mほどの懸垂下降で沢に下りる。


このボートが奥利根湖の最奥まで運んでくれるのだ 利根川本流を水長沢に向って渡渉する
泳ぐモコモコ 魚止め滝群の入り口


魚止め滝群の先にでてくる2m〜3mほどの小滝が2、3個続くところに着くと雨が降ってきた。
こんなところでやだなと思いながら最初の小滝を泳いで越えようとするが、水に入ってすぐに無理だと判断し左の岩をへつって越える。次の小滝も釜をもっており、最初モコモコさんが挑戦してみるが、滝のとりつきまであと数mというところで流れの抵抗が大きいらしく、なかなか突破できず力尽きた。山人が交代して挑戦してみる。やはり同じところで流れに戻されそうになる。気合をいれてなんとか滝にとりつくことができた。モコモコさんを引っ張って滝にとりついてもらう。
ここを過ぎるとしばらく谷は滑状の小滝が続くが、すぐに川原になる。雨はたいしたことなく止んでくれたので休憩を取る。

黒鉛沢出合をすぎてまもなくで、1:1の水量で入る文殊沢(文神沢)出合。さらにすぐで大丈沢出合のところにかかる7m滝が現れる。滝の右が登れそうだったが、簡単に巻けるので大丈沢に入って少し登ってから滝頭へトラバースする。
途中の小さな渕をへつるときに、我々に驚いたケロンパが渕に飛び込んで反対側の岩に這い上がろうとしていた。しかし、強い水流(ケロンパにとって)でたどりつけず戻ろうとしていたので、モコモコさんが救いの手を差し伸べると手に這い上がってきた。「驚かせてごめんよ」と謝り先に進む。
少しの川原歩きをすると2段12m2条滝がでてくる。ここは左壁を快適に登る。この頃から再び雨が降ってきてしかも雷まで鳴り始めた。左岸が大きく崩れているあたりになると雨も結構降ってきたので雨具を着て少しの間木の下で雨宿りをする。

雨宿りをしている間に今日は早めに行動を切り上げることをモコモコさんに提案する。
最初はいけるところまで進んでおきたいと言っていたモコモコさんも、なかなか止まない雨にさすがに山人の提案を受け入れることにしたらしい。
小雨になったのでビバークポイントを探しながら出発する。
出発してすぐに短いがゴルジュとなる。
ゴルジュにかかる小滝を越えていくが、1箇所だけ軽く泳いで岩を登ろうとすると、あと一歩がでない。そこで最初にモコモコさんに空身で登ってもらう。モコモコさんのザックをあげてから山人が取り付くが、最初の一歩がどうしても登れないので結局山人のザックも上げて空身で登る。
続く小滝を問題なく越えると再び谷が開ける。すぐに泊るのによさそうな場所を発見する。
時間はまだ13:50.。場所を確認したいが、現在地を見失ってしまった。というのもガイドにあった2mCS滝をのぼるのが大変であるようなことが書かれていたが、そんな感じのところを通った記憶がないのだ。
ここはどこ?ということになり空身で先を偵察する。
我々の思っているところが正しければちょっと先にいったところが井戸沢出合いのはず。
10分ほど遡行すると井戸沢出合いだった。
場所もわかり、ここまでくれば確実に明日中に平ヶ岳に着けるので、今日の行動を打ち切りにした。

整地をしてタープを張ったりした後、薪を集めにかかる。
焚き火をつけはじめたころから太陽が顔をだしてくるようになったので、濡れたものを広げて乾かすことにした。
焚き火が安定してきたので、まだ15:00だよといいながら早速乾杯!
こんなにのんびり焚き火に当たるのは久しぶりだ。
17:30には食事を済ませあとは宴会に突入。服を乾かしたりしているうちに日が暮れる。18:30頃になると雲行きがあやしくなってきて遠くで雷が鳴り始めた。
19:00頃に雨が降り始めたので一時宴会は中断。雨が止んだら再開するつもりだったが20:00近くになっても止まないので寝ることにする。

焚き火の遠赤外線効果で暑いくらいで、顔全部をシュラフカバーから出していたら虫に顔をぼこぼこにされてしまった。それを除けばなかなかいい寝心地だった。

2mナメ滝、この先数mがなかなかうまくいかない 大丈沢出合のところにかかる7m滝
2段12m2条滝 焚き火でパスタをゆでています


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