「”アスベスト”ってどこに使われているの?」 2005.07.19
現在,社会問題となっているアスベスト(石綿)による健康被害は,アスベスト関連企業に働いていた人たちだけでなく, 周辺の一般住民の人たちの間にも発生していたことが明らかとなった。更に,これからアスベスト製品を使用した建物が続々と立替・解体を迎える時期に入っており,解体・運搬時の飛散により一般住民にも健康被害を及ぼす恐れが急速に高まっている。
そこで,アスベストってどんなものなのか? どこに使われているのか?(建材用に限って) 個人としてどんな対応をしたらいいのか? などなど調べてみた。
アスベストって何者?
「アスベスト」は,天然に産する蛇紋岩系および角せん石系の繊維状鉱物のことで「石綿(いしわた,せきめん)」とも呼ばれる。 単一の鉱物ではなく6種類のアスベストが知られている。 |
どこに使われているか?
建設用材料として,どんな場所に何のために使われているか調べてみよう。
建築用材としてどこに使われているかをまとめると下表の如くである。
身近な所にいろいろ使われていますね~ いまから20年以上前の建築物に不燃材として使用されている建材の殆んどは,アスベスト含有と考えて差し支えないと思う。 また,わたしの単なる推量で確証はないのだが,簡易耐火住宅の外壁に多用されているモルタル壁にも,もしかしたらアスベストが混和材として使用されている可能性が大と見ている。(これ 壊すときには物凄い粉塵を近隣に撒き散らすよ!) アスベストを使用した建材の写真のいくつかを示す。 |
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P1,P2,P6は,『中皮腫・じん肺・アスベストセンターシンポジュウム第2回(2004.8.9)「中小規模物件での使用と対策の実例」(高井史雄:全建総連東京都連安全対策委員)』から借用。 |
被害から身を守るためにわたしたちにできる事は?
ところが、こんなに便利なアスベスト製品も,製造時や施工時,修理・解体作業時に,粉塵状となった繊維を肺に吸い込むと大変なことになる! 30年から50年後に”がん”になるおそれがある,というより極めて多くの発症・死亡例が出ている。
こんな消極的なことしか出来ないなんて哀しいことだ。 |
厚生省石綿情報 http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/sekimen/ 東京都環境局「建築物の解体等に係るアスベスト飛散防止対策マニュアル」 http://www2.kankyo.metro.tokyo.jp/kaizen/kisei/taiki/asbest/index.htm アスベストについて考えるホームページ http://park3.wakwak.com/~hepafil/ アスベスト根絶ネットワーク http://www.jca.apc.org/asnet/ 中皮腫・じん肺・アスベスト センター http://www.asbestos-center.jp/ 石綿対策全国連絡会議 http://park3.wakwak.com/~banjan |
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