四谷見附から中野坂上へ |
JR四谷駅は橋の上にある感じで、その下を中央線が走っている。昔お堀だったところを電車が走っているわけだ。 駅ビルの奥に昔の橋が残っていて、角には四谷見附跡の石垣があるのだけれど、植木鉢のようでそこだけ妙に浮いている。四谷見附だという表示は何もない。 外濠公園対岸のお堀端の並木は葉がなくても枝振りが見事でディズニーの映画のように今にも踊り出しそうだ。 上智大学と聖イグナチオ教会のあたりはすっかりきれいに生まれ変わってしまい、別世界のようだ。 新宿通りは昔は甲州街道だったわけだけれど、このあたりには立派な街灯が並んでいて一見するとヨーロッパのようだ。 |
地下鉄丸の内線は橋を渡るように中央線の上を通過する。地下鉄のくせに奇妙なことになっている。当時はお堀の下を通せなかったためか。 昔の車両はいちごのイメージだった。赤地に白い並々の縞模様の帯がついていておしゃれだった。今の車両はきれいだが洒落っけはゼロ。日本人のそういうものへの気配りはどこかへ行ってしまったのか。 ところで大江戸線の各駅はいろいろとデザインを工夫していて努力の痕が窺える。中野坂上駅にはダミーの本棚があって猫のオブジェがある。公共広告機構の駅看はいかにもデザイナーの作品という感じだが、結構目に焼き付いている。 |