郡岳(こおりだけ)〜遠目山(とおめやま)岩屋越(いわやごえ)
 一人で登る  2004.1.4
岩屋越〜経ヶ岳はこちら2004.03.13(岩屋越〜経ヶ岳)
場所 長崎県大村市 地形図はここをクリック
断面図,概念図はここをクリック
標高 郡岳826m
遠目山849m
歩く標高差 約500m
(累積約930m)
歩行距離 約13Km
所要時間 大人
7時間(今回)
郡岳西登山口〜20分〜鉄塔〜30分〜坊岩〜10分〜郡岳頂上〜この後,膝痛のためあまり参考になりません〜80分〜遠目山〜40分〜春日越〜60分〜岩屋越〜100分〜岩屋〜90分〜八丁林道駐車場
駐車場 今回は,八丁林道に車を停め,郡岳西登山口に送ってもらった。
データ  
 さあ,今日で正月休みも終わり。

 昨年の暮れに痛めた膝横のスジも調子がいいので,郡岳から経ヶ岳を目指していけるところまで行くことにした。八丁林道駐車場に車を停め,郡岳西登山口まで妻に車で送ってもらった。昨日帰省したばかりで,早起きできずに,西登山口到着が10時前。ちょっと経ヶ岳は無理かなあ。
 
 
久々の郡岳。ゆっくりと膝に負担をかけないように登る。登山道はイノシシが掘った後が延々とある。そういえば一年前,猟師のおっちゃんに聞いたイノシシの話を思い出す。
 
  
去年の猟師のおっちゃんの話はこちら→ ほんまか?猟師のおっちゃんの話
 
 
音を鳴らすものを持たないので,気合いの声を出しながら登る。確か去年は「よいしょ!,よいしょ!」だった。今年は「はいはいっ!」だ。去年は山の中なのに声を出すのがひどく恥ずかしかった。今年は厄年を迎えたからか,なんも恥ずかしげもない。(笑)
 
 
登りは快調。膝は大丈夫。ぐんぐん登って,坊岩に着く。それまでの展望がないために,ここでの眺めは最高だ。がけっぷちを覗いてみる。「こわぁ〜」と思いながら,この瞬間,後ろにイノシシが来たら,どうしようもないなとどうしようもないことを考えていた。
 
 
坊岩から,10分ほどで郡岳山頂だ。山頂からの眺めもいい。ここまで誰も会わなかった。さあ,膝はどうだ。うん,いける。遠目山に向かって歩き出す。地形図で確認しながら進む。道にはテープがはってあり,わかりやすい道だった。木漏れ日の中の気持ちよい雑木林が続く。落ち葉を踏みしめながら,なんともいい気分に浸っていると・・・30m先で黒い大きな物体が道をかけおりていった。イノシシだあ。やっぱ目にするとびびる。一段と声を上げて進むことにした。
 
 
遠目山に向かっていると,ありゃありゃ,やっぱり膝横が痛い。ここなら,まだ,郡岳に引き返せる。しかし,いけるところまで行くか。今回はエスケープルートもある。
 
 
遠目山まで,予想以上に時間がかかった。その頃は膝横の痛みも増してきた。この道は小さなアップダウンの繰り返しであり,ずっと下りよりはまだ膝はましだ。遠目山を過ぎ,「はいっ。はいっ。」と大きな声を出して,進んでいると,この日初めて,登山者とあった。このときばかりは,心臓が止まるくらい驚いた。思わず,「わぁ!」と叫んでしまった。叫んだのは向こうも同じ。この方は,ツゲ尾から歩いてこられたとのこと。いろいろ話をして,イノシシに気をつけましょうと誓い合い,それぞれの道を進む。春日越に来ると,下りではかなり膝横は痛い。ダムへのエスケープルートもあるが,岩屋越からのルートの方が,下りの距離としては短そうなので,もう少し歩くことにした。
 
 
岩屋越までは,岩を登ったり,降りたりと変化がある道が続いて,なかなか楽しいはずだが,膝横に堪える。膝を曲げると痛くて,立ち止まる。この頃には登りでも痛くなっていた。「やべぇ・・・」 また,遭難の文字が頭をよぎる。しかし,はってでも降りればいいと覚悟を決める。
 
 
やっとのことで岩屋越に着いた。さあ,後は黒木に向かって下るだけだ。標識を見ると,岩屋まで2.5km。
この膝で2.5km下るのか・・・ しかし,やるしかない。棒きれを杖にし,必死に下る。左足は伸ばした状態でないと痛いので,左足をつっぷした形で降りていく。長い。まだか。まだか。なんどかこけそうになりながら,少しずつ進む。誰にも会わないからよかったが,その下る姿はさながら,怪我をして山に逃げ込んだ逃亡者のようだったろう。んっ,車の音がしてきた。下界は近いぞ。道路が見えたときには,うれしくて,叫んでしまった。岩屋に着き,舗装路を進む。ゆるやかな舗装路はまだ歩ける。ここで,妻に迎えをとも思ったが,足をひきづってでも,やっぱり自分の山登りを完結させたい思いがあり,八丁林道まで歩くことにした。
 
 
八丁林道駐車場に着くと,さすがにもう誰もいなかった。時間は午後5時。ぎりぎりの到着だ。自宅に着き,家族の顔を見ると,ああ生きててよかったと思う。(なんちゅう山登りだ)
 
 この郡岳から経ヶ岳への縦走路は,岩屋越の後,岩を登ったりと楽しい道が続くらしい。岩屋越までも,とても気持ちよい楽しい道だった。体調さえよければ,是非経ヶ岳まで行ってみたい。今回はエスケープルートを持つことの大切さを学んだ。
 
 
岩屋越からのエスケープルートは,長崎のjimnyさんのHPにのっていて,活用させてもらった。さまざまな山の情報をいつも活用させていただいている。ことに多良山系の関しては必見です。この場を借りて,感謝申し上げます。jimnyさんのHPはこちら→「長崎発! jimnyの山登りレポート」
 
 必ずリベンジしたくなる素敵な山道だった。山好きにはたまらないいいルートだ。
 

 (なんか,最近,遭難寸前日記化している。よい子は真似しないようにしてください。)
 




郡岳西登山口。静かな道を進む。
 
 
坊岩に到着。ここはどうしても下をのぞき込みたくなってしまう。
 
 
 
郡岳山頂。誰もいない。ここからの眺めは格別。
 
 
 
遠目山に向かう。雑木林の中のとても気持ちよい道。
 
 
地形図を見ながら,テープを追いつつ進む。
木漏れ日の道は映画を見てるような美しさ。
 
 
ちょっとびびる看板を過ぎ,遠目山に到着。結構時間がかかった。

 
 
縦走路で唯一の眺め。あの経ヶ岳までは今日は無理かなあ。
春日越に到着。
 
 
ちょっとした岩場も今日は堪える。やっと岩屋越に着いた。
 
 
長い長い道のり。途中にあった大きいクスノキ。

 
おおっ,車が走る道が見えたあ。
 
 
どうにか岩屋にたどり着く。八丁林道駐車場へ。 
 
 
 
午後5時。さすがに最後の一台になってしまった。

この縦走路。また来たい。 
眺めはないけど,道にほれぼれする。
膝を治して,また来るぞ。
 
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