旅行記、タシュケントの概要


                                { 写真はすべて私のカメラで撮影したプライベート写真です } 河野 善福

             乾燥果実                                    香辛料
  
 
  【旅 行 記】

 8月30日、 成田を13時30分出発、乗り換えのため韓国仁川空港に行く、仁川空港はワールドカップのために新たに作ら
れた大型空港で、とにかく広い、新しい、きれいな空港。 出発時間になったのに二階の待合室には約10名しか居なかっ
たので、乗客は少ないのかなと思っていたが、機に乗ってみると約300席がほぼ満席、我々トランジット者以外は1階から
先に乗ったものらしい。 不思議だったのは、韓国で合流した案内人の崔氏が最初から二階に来たことと、飛行機の中の
座席が我々と一緒であった。
 乗客は中東人が7割、韓国人2割位、韓国でそんなに多くの中東人を見た覚えがなかったので不思議であったが、乗客
は中年女性が多く、聞いてみると彼女たちは昔日本にもいた「かつぎ屋さん」で、安い中東の品を韓国に運び、韓国から高
級品を持ち帰るらしい。
 25分遅れの17時55分出発、高度9.600m、時速690Km/h、外部気温マイナス34度、1時25分でタシュケントに到着
(現地時間21時25分)。 機の下に待機している一般バスとは別に10人乗り位のマイクロバスが二台停まっており、その
うちの1台にこれからお世話になる宿舎の李 聖熈氏(Tashkent Lakeside Golf Club社長)が待っておられた。 崔氏の
案内で我々5人がその小型バスに乗り込むと、バスは空港建物の端の方の入り口に着いた。小さい通路から入ると日本
語でトイレ、パスポート、両替、税関の文字が見えた。入関で6人分のパスポートをまとめて渡し、係員の前を通って室内に
入り、部屋のイスに座って待っていたら手続きを終えたパスポートを係官が持ってきてくれた。その間、係官とは顔も合わさ
なかった。
  この部屋の隅に、宝くじ売りボックス位の箱が有り「両替」との記載があった。窓のところの表示板に 1\=9.50SYM(約
100円が1,000シム) 1$=1,150SYMと表示があった。 その部屋を出るときまで気がつかなかったが、電気を消したその
小さい箱の中に女性が声も出さずに座っていた。
 国内ではsym(発音はスムと言うよりシムと聞こえた)以外のお金は使用禁止だと聞いた。 Symは一部のホテルや銀行で
ドルとのみ交換できる。と聞いていたが、ここだけはまだ円との交換も出来たのだろう。 実際には国内のほとんどの店でド
ルが使用出来た。出国に際しsymをドルや円への再交換はしてくれないし、余ったsymの国外持ち出しは禁止されていたの
で、必要な額だけの両替をしたいが、都市部を離れると両替できるところは無かった。 カードはホテルやデパートでvisaを
受けつけると聞いたが、商店やゴルフ場ではだめだった。

乾燥果実                                    香辛料
   

 我々六人だけが案内された税関で、係官が集まってなにか協議をしていた。 タバコは一人の持ち込み制限があるらしく、
グループのなかに一人で6箱のタバコを持っていた人がいて問題にしていたようであった。 出迎えに来て下さった李社長
が2〜3話をしてくださって事無くそのまま通過できた。
 外の気温は20〜22度くらいでさわやかな夜風が吹いていた。9月下旬から1ヶ月ちょっとの雨季を除き年中過ごしやすい
国だそうで、冬は雪が降るが寒さは厳しくないとの事、夏は最高50度にもなるが湿度が少なく、直射日光にあたらなければ
過ごしやすい夏だという。雨季は一日中細い雨が降ったり止んだりで1ヶ月ほど続くという。
 空港の駐車場料金は200sym(約20円)だった。ベンツ二台に分乗して約30分走った。車は右側通行、片側3車線である
が日本の車幅で言えば5車線位の、ほとんど信号のない道を走ってタシケント・レークサイド・ゴルフクラブのロッジに10時
55分に到着(日本時間午前2時55分)した。ロッジは1年ほど前に新築したばかりで、一部屋は20畳位。壁は板張りで、二
人1室の造りであるが我々は一部屋に一人ずつ入った。 バス、トイレ付きで高い天井の真中に大型の四枚羽根扇風機が
あり、部屋の隅の壁にエアコンがあったがどちらも最後まで一度も使わなかった。 一ヶ所のガラス窓のほかは壁だけで、
絵画も飾りも何もなく、隣の部屋の音がいびきもトイレも聞こえる部屋だった。 木製ベットに畳のように硬い布団がくっ付い
ており、その上に直接寝るが、上布団は5cm位の重い布団が一枚で夏というのにシーツも毛布もなかった。 部屋には机
もタンスも戸棚もなく、腕時計やメガネの置き場がなくて困った。テレビは応接室にはあったが部屋にはなく、電話は事務室
にあるのみで、日本に電話を掛けたかったが借りに行けなかった。 洗面所にはタオルと石鹸だけがあった。これは市内の
高級ホテルでも同じだと聞いた。
 1階には大きい浴室があった。男女別室で入ると左手に脱衣の棚があり、その前に鉄パイプ製のベットが10台あった。そ
の先に10人入れるくらいの浴槽、さらに一番奥にサウナ室があった。ベットで男性がスポーツマッサージ(10ドル)をしてくれ
ると言う事だった。
       
               旅行記、唐辛子視察 にリンク
戻る
戻る