今年読んだ本(2010)
最近、映画とか行きつらいので楽しみの大きな部分になってます。
でも最近はゲームのため停滞中...
肩の荷」をおろして生きる/上田 紀行 (著)/PHP新書
NEW
台湾てんこもり 台湾有意思 Taiwan通 7/小道
迷子/漫画・文 渡辺豊沢/監修・文
NEW
台湾 好本子 ニイハオノート 台湾の人と仲よくなれる
かもしれないガイドブック/青木由香/著/JTBパブリッシング
NEW
セレブ妻になれる人、なれない人 ― 年収1000万円以上の
男性と結婚できる人の小さな習慣 /白河 桃子 (著)/プレジデント社
NEW
日本は世界5位の農業大国−大嘘だらけの食料自給率/
著者名 浅川芳裕〔著〕/講談社+α新書
NEW
趣味は何ですか?/高橋秀実/著/角川書店
NEW
一億総ガキ社会 「成熟拒否」という病/片田 珠美/光
文社新書
NEW
消費社会から格差社会へ 1980年代からの変容
/三浦展/著 上野千鶴子/著/ちくま文庫
日本のコリアをゆく
康煕奉/著/TOKIMEKIパブリッシング
オッサンになる人、ならない人/富増 章成/PHP新書
バルザックと小さな中国のお針子 /
ダイ・シージエ (著), Dai Sijie (原著), 新島 進 (翻訳)/ハヤカワepi文庫
野球小僧remix プロ野球〈80年代〉大事典
白夜ムック/白夜書房
私は、なぜ日本国民となったのか/金美齢/WAC
BUNKO
女子エコ日記 366days おしゃれとエコって、両立する
の? /
ヴァネッサ・ファーカーソン (著), 枝廣 淳子 (翻訳), 長澤 あかね (翻訳)/
講談社
未来のイヴ/ヴィリエ・ド・リラダン/著 斎藤磯雄/訳/東
京創元社
台湾人と日本精神(リップンチェンシン) 日本人よ胸
を張りなさい/蔡焜燦/著/小学館
真・女神転生STRANGE JOURNEYシュバルツ
バース回顧録/ATLUS×ファミ通/責任編集/エンターブレイン
街道をゆく 40 台湾紀行/司馬遼太郎/著/
朝日文芸文庫
バカ親、バカ教師にもほどがある 子ども化する大人たち
/藤原和博/著 川端裕人/聞き手/PHP研究所
レコード・バイヤーズ・ダイアリー レコード・バイヤー
内門洋の華麗なる海外買い付け日記
内門洋/著 ミズモトアキラ/著/リットーミュージック
さかしま/J.K.ユイスマンス/〔著〕 渋沢龍彦/
訳/河出文庫
主婦パート最大の非正規雇用/本田一成/著/
集英社新書
儒教と負け犬/酒井順子/著/講談社
日本「半導体」敗戦 イノベーションのジレンマ なぜ
日本の基幹産業は壊滅したのか?/湯之上隆/著/Kobunsha
Paperbacks
男おひとりさま道/上野千鶴子/著/法研
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恋愛だけではだめ。でもたぶん宗教だけでもだめなのが今の日本では。
パワースポットやパワーストーンが流行る状況が見えた気がしたが、
なんとなくこの筆者はこれを否定しているようで、この手が苦手な自分は
そのあたりはダメでした。
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台湾ガイド本その2。前の本よりはマニア度は低いかなあ。でもわかりやすいかも。
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台湾で暮らしていて、台湾でも「奇怪ねー」という日本人から見た台湾論が
ベストセラーになった著者の日本人向けの一応ガイドブック。
著者の目線でいろいろとふわふわゆるゆるした台湾が書かれていて
それなりに楽しめるが、もう一歩ディープなものを期待してしまう。
ただ、数ページあった、白地にピンクの字は大変読みにくいので勘弁して欲しい。
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「婚活」で有名になった白河桃子の最新刊。
Amazonでとっても評判がいいのですが、よくわかりません。↓の本よりは読みや
すいことは確かですが、「それで?」という感じです。結論として「セレブ妻も
セレブでないとできない」ということが気に食わないのかもしれませんが。(苦
笑)私的には買わずに図書館で借りて正解の本。
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日本の食糧自給率の低さを政府は主張していろいろな策をたてているが
その自給率というものの計算式はカロリー計算で実際と違っていて、
ではなんでそんなことをしているのかというとそういうことにしておかないと
農林水産省自分達の仕事がなくなるからというのが筆者の主張。
ちょっと、強引すぎる感もないが、この本が売れているという事実からも
やはり、一般の人の日本の農業に対する懸念は多いのだなと知らされた。
後半はほぼ飛ばし読みになってしまったが、そういうことがあるかもという
ことに気がつかせてくれた意味ではこの本はいいのでは。結構「目から鱗」感を
味わえました。
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趣味がないらしい筆者が趣味という言葉は明治くらいに誕生したようだが当時は
意味合いとしてhobbyではなくtasteだったようだ。
そんな筆者がいろいろな趣味の現場に向かって行くがいまいち面白くないんだよ
ね。この本。理由を考えてみたが、本人は素直に書いているつもりの趣味人への
目線というか表現が常に、「気持ち悪いもの」として書かれているように思える
のだ。何故かここに出てくる趣味人はみんな「この趣味凄く楽しい!!」という人
ではなく「なんか、これやっちゃってるんだよね。」という感じに描かれている
のが気分が悪いのだ。趣味がない人には趣味はわからないと思える。
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思っていた内容と少し違っていて、今現在起きている現象
「ひきこもり、モンスターベアレント、依存症」= 一億総ガキ社会
が起きている背景を精神科医師の筆者が解析し、その結果原因としては
「対象喪失を受容できない。」からではないかということらしい。
では、何故、今増えているのか?
いろいろ原因はあるが近代化が一つの回答か。医療が進みなかなか死ななく
なってしまい、死が遠ざかっている。
解決策としては「若いうちに転んでおいた方がいい」ということだが、
今の時代がなかなかそうできない(させない)んだよね....。
最後ちょっと説教臭かったのが残念。
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私の今年の読書量は少ない。こういうときは何かというとゲームである。
あと、今何故か英検を受けることになっているのもひっかかっている。
さて、本作は「下流社会」で一躍有名になった三浦氏とこちらも
「おひとりさまの老後」で一般人にも知られるようになった上野千鶴子の
2007年の対談。自ら団塊の世代の上野が団塊の世代と団塊ジュニアを中心に語っ
ている。
どこかで読んだ内容が多いような気がするが、まあそこそこ読めたかな?
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勝手にトンボの本のような絵の多い本を想像していたらしっかりとした
ハードカバーでちよっとびっくりしたが、内容は興味深く読める内容と
なっている。そもそも興味を持ったのは表紙が高麗駅前の赤い柱だったからだ。
ほとんどが、700年くらいの高句麗・新羅・百済の三国の争いで日本に来た
朝鮮人の遺跡を追っているが、中には新大久保や山形のような最近の街も
扱っている。新大久保に韓国人が増えたのはロッテ工場も間接的には
関係あると思っているんですが、如何でしょうか?
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最近、会社の同年輩の女性の独り言と鼻歌が気になり、考えてみると
自分もどうやらやっているようなので気になって読んでみました。
哲学をやっている人が書いているので、どんな話も最後は無理やりでも
哲学的解釈してますが、ちょっと苦しいというか、だからどーよと言いたく
なってしまいます。(^^;;
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表紙のイラストと何故かハヤカワだったということで購入しましたが、
思いの外いいお話でした。文革の中国が舞台の青春ものです。
映画もあのリュウ・イェが出ているようなので見てみたいです。
でも、当然、本国では出ていないそうですね。残念。
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80年代のプロ野球について、記録などまじめなことから、テレビ番組など
様々な視点でのコラムを集結させた本。あの時代を知る人(しか読まないと思う
が(^^;;)が読むと超懐かしい。これ、全部書き下ろしらしくて、なかなか凄いと
思う。ある意味、プロ野球が輝いていた時代だったんだなあと思う。
自分はこの当時、近鉄大好きで川崎通いしてました。(^^;;
同人誌のあの世界も「月光」の読者欄の記事でしかも題材はプロ野球から
知りました。真弓×若菜、佐々木×村上など.....。
そういう時代だったんですねぇ.....
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大田総理などのコメンテーターでお茶の間でも知られる金美齢の自叙伝に近いもの。
彼女があれだけこだわっていた台湾国籍を捨てたと聞いたとき「なんで?」と思った
がこの本で納得がいきました。彼女は対中国の舞台は日本だということで
こういうものを読むと、我々戦後生まれは「平和ボケ」という言葉では
足りないくらい実にノンポリで生きてきてしまっていて、特に戦前の台湾人
から見るとこの現状は非常に物足りないと思います。
余談ですが、今もお綺麗だと思いますが、若いころはかなりの美人さんで
モテたのでは?と思いました。(^^)
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ともかく、エコが苦手な私に(エコは悪いとは思っていないけど、宗教的な胡散
臭さに辟易)とって苦手ジャンルだけど、まあ読める。
でも、どうして、海外邦訳ものって乗りが似てきてしまうのだろう?
ブリジット・ジョーンズの日記とほぼ同じ乗りである。
筆者はポップカルチャー中毒らしいので出てくるミュージシャンには
ちょっとにやっとはできる。(新しい彼氏の不満点はJoy Divisionを知らないこ
となど。)
しかし、やはり書いているのが、イギリス系カナダ人だけあって、
やっていることがもともと「???」な部分も多く、それを正すだけでも
エコになるんではないかい?と言いたくもなりました。(^^;;
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「さかしま」からの引用で購入。古典SFだとは認識していましたが、
日本語化が旧かなづかいとは....。まあ、趣があっていいんでせうが。
エジソン(モデルは実際のエジソン)がアンドロイドの美女を作成して、
人間の美女に大失恋した若い友人に与えるのであるが、なんていうか、
恋愛観とか、ちぃのような対コンピュータと人間と何が違うのか?など
現在まで続くテーマで興味深い。ちなみに、アンドロイドという言葉が
最初につかはれた本らしい。成程。(ああ、旧かなは難しい...)
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この本と司馬遼の「台湾紀行」とよしりんの「台湾記」合わせて三部作のような
作品。日本語世代の台湾人がその世代の日本に対する思い、憂いを日本語で書い
ている。ここに書かれているような日本人は今はかなり減ってきていて申し訳な
い思いになってしまう。
台湾は何故、親日なのか?このことを多くの日本人が知らないと思うが
映画「台湾人生」を見たこともあり、多くの人に知ってもらいたいことで
はあると思う。NHKのプロジェクトJapanで「あまりにも反日」な編集に台湾の人
々が抗議したのも納得。多分、多くの若い人はこの事実を知らない。
改めて、隣国の日本感とどうしてそうなったのかについても確認・考察したく
なってきた。
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メガテンSJの回顧録。やりこんだ人ならば復習になり、かつ「ふふっ」と笑える
スタッフによる数々のコメントがよい。マニア向けだが、メガテンやってる時点
で既にマニアックだから致し方ないか。(^^;;
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このシリーズは初めて読むが、街道についての本かと思ったら、歴史や、風土、
文化についての考察エッセーだった。...と思っていたら、この台湾編は
シリーズ中でも異色らしくて、最後には李登輝との対談も載っていてかなり政治
的な内容だ。よしりん(小林よしのり)の「台湾論」の元ネタはこれだったのねと
今更気がつくくらいよく似ている。(よしりんが)
いつもの脱線しつつ、台湾にのみ残っている日本人魂(訪ねたのは1993くらい)に
素直に感心、感動している。韓国シリーズも出ているようなので、司馬遼の隣国
感を是非知りたいと思った。(噂によるとこのシリーズで政治的なのは台湾だけ
らしいので期待の内容ではないかもしれないが。)
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今話題のモンスターペアレントやダメ教師について書かれたというより
そういう事例に対して、例のリクルート出身の杉並の中学の校長(当時)が回答し
ている内容。
確かに、昔に比べて親の学歴が上がったため、教師は聖職ではなくなり、
コミュニケーションの変化からいろいろなことが起っているが当然のような気が
する。
PTAに対する記述は最もで、働く親が増えた今、まさに変革期に来ていると感じるが
今後はどうなっていくのだろうか....。
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当時は30代後半の元ミュージャンで現在DJと吉祥寺で中古CD店を
いとなむ店主の海外での買い付け日誌。
この手の趣味の人だったら大変興味深い内容で読んでいて楽しい。
しかし、この状況が手に取るようにわかるとは...自分の環境は恐ろしい。(^^;;
本職じゃないのでここまで大量購入はしないが、状況は見えます。
Glassの初期やHaircut100を押しているのは年代からか。
Modern Romanceも押して欲しいっす。
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ストーリーはほぼなくて、主人公の破滅していく様とその趣味を各章毎に
ジャンル分けして述べられている。読む人をかなり選ぶ小説でつまらないと
感じる人も大勢いると思うが、ここに書かれていることを全て知っている
必要はないと思うし、一つでもひっかかるところがあればOKなのでは?と思う。
まあ、まったくわからない人はご縁がなかったということで....
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日本の雇用の特徴でもある主婦パートについて客観的にまとめた本。雇用の問題
では昨今、派遣社員やアルバイトといった人々に注目が集まるが、みんなが知っ
ている(?)主婦パートについての突っ込んだ議論は逆に珍しいかもしれない。
日本は男女平等といってもまだまだ昔の保守的な考えの人が多くて、
結婚したら又は子供ができたら女性は会社を辞めて、その後は時間と場所に
自由がきく主婦パートというのはかなり普通のコースのようだ。
しかし、ここに問題があり、この層の崩壊を恐れる筆者がいる。
時間と場所は自由と言ったが、逆に言うと主婦パートは「自宅の側」で
「子供のいない短時間」というしばりがあるのだ。このしばりのために
主婦パートの多くは劣悪な条件で働いている。仕事はできるのに給与は
上がらないし、しかも配偶者控除の制限で130万までしか働かないのだ。
企業にとっては「低賃金」「保険料支払いなし」「仕事はできる」と
いいことづくめなのだが、この主婦パートが疲弊してきているという。
日本の労働の問題点の一点を示していると思った。
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負け犬が発生している日本・韓国・中国から儒教の影響を感じた筆者の三都市の
旅とその考察。確かに儒教的倫理観はかなり我々の中に色濃く残っていて
それについての調査・考察は興味深く読めた。ただ、前作
を読んだときにも感じたが日本ではもっと地味な負け犬も多いように思うが....。
対処法は「男性も女性ももう少し仲良くしたら」というのも筆者のような
勝ち犬の人の論理で、もっと他に救いを求めていく人も多くいそうだなと思った。
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元半導体メーカーにいた著者による半導体が何故今このような状態になったのか
を検証した本。携帯電話に代表されるように出来てしまうが故に過剰品質で
コスト高なものを作ってしまう日本の産業についての分析は最もだと思う。
但し、逆にいえばこのようなことは日本にしかできないのでありそのあたりを
上手く使い革新的なことができるのではないか...と思ってしまうのがやはり
日本人なのだろうか。そのあたり、「儲け」と「開発」と上手くバランスを
取っていけるといいのだが....。この本で気になったことは英語の挿入。
ex.凋落declineの一途をたどった。
台頭riseしてきた。
このような書き方は必要なのだろうか.....。
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「おひとりさまの老後」で離別、死別、元からシングルの女性の老後について
書いて話題となった著者の男性版。フェミニストの著者によると前作の後文では
「男性?しらん!」となっていたが(笑)リクエストが多かったらしい。全体とし
ては男だけでなく、全てのおひとりさまの老後について前作より、より具体的に
書かれていると思う。「家族より、ゆるい友人」など、簡単そうに見えて
結構実践し辛いものもあるのは筆者故か。「ぴんぴんころり」は本人はいいかも
しれないが、残されたものにとっては辛いなど死に方(行き方)についても触れら
れている。全ての人が実践できそうもないのは前作同様だが、
全ての人が自分の老後を考えてみるきっかけになったことはいいことだと思う。