クライミング新年会(幕岩・城ガ崎)


2008年1月26-27日
リーダー:N村仁さん、参加者:K宮さん、M上さん、自分、骨折療養中のためクライミングはせずN村Yさん、27日の朝までO野夫妻

 今回、まる一日中登れる自信がなかったので、デジカメを2台持って行き、合間に写真やビデオを撮りました。そして、前回、YouTubeにUpされた画像が荒かったので、今回は試しに1台のデジカメの画質を落として録画してみたら、Upされた画質は落とした方がはるかに良かったです。考えてみれば、落とした方は、音声機能がそもそもついていなくて拡張子がmovに対し、もう1台のほうは音声機能が付いていて拡張子がaviなので、「画質を落とす→自分のマシンの動作環境ではきれいに送れる」の図式は完全に成り立たないかもしれませんが…。もう少し試行錯誤の余地はあります。

1月26日
天気:曇りときどき雪
7:01 新宿駅発→8:32 小田原駅着
            8:38 小田原駅発→8:55 湯河原駅着
9:10 湯河原駅出発
9:20 幕山公園・駐車場
 本日より、幕山公園は「梅の宴」駐車場が有料となります。実際なら入園料200円も取られるところですが、下の写真に示すように、一番咲いている梅でも、こんな程度なので入園料は取られませんでした。
 (注)幕岩はこの日の翌日、岩が落ちて、(エリアの一部が)登攀禁止となりました(2008年1月現在)。

幕岩公園 一番咲いている梅がこれくらい

9:40 桃源郷エリア
 到着したころから白いものが舞っていました。「何これ? カザハナ?」、と思っているうちにO野さんの動画でははっきりと見えるほどに雪が降り出しました。完全に予想外、「幕岩で雪とは…」です。結局、積りはしませんでしたが、岩場が多少登りづらくなる程度の降雪はありました。自分はこの時期に幕岩に来るのは初めてですが、「幕岩だってこのようなことはある」のようです。冬でも暖かいところだと思っていて、寒さ対策をほとんどしませんでしたが、幕岩でも寒い時は寒い、なのです。
 サンセット(5.10a)(トップロープ)登れそうなルートは先客がいたので、仕方ない、サンセットを登ります。下から見た時はそうでもなかったが、実際に登ってみると…。手をぱっぱと移動すればいいのですけど、わからなくて岩にしがみついていると、手がかじかんで仕方がなかったです。自分、途中で敗退です。ウォーミングアップは自分のレベルよりも二つ下の者から開始しよう。ヌンチャクを外すことすら忘れてしまった。
 Washing(5.7)、ということで気を取り直して、トップロープで挑戦です。これはさすがになんてことなかったのか、記憶にすら残っていません(残ってないだけで実は苦労していたりして)

桃源郷エリア 左のロープのルートがWashing、右がいんちきするな

 いんちきするな(5.8)(トップロープの後、リード)トップロープではなんてことなかったと思うけど、雪がたまにちらついてホールドが少しぬめっていましたので、一つ一つ慎重になります。このルートで久しぶりに、自分でヌンチャクを支点にかけ、終了点にクリップということをしました。かかっているヌンチャクにロープを掛けリードで登るということはしましたが、ヌンチャクから支点に掛けることを最近していなかったと思う。特に終了点処理は2年ぶりの、2回目か? 登る前に、リーダーからは終了点に着いたら、ヌンチャクでセルフビレイをし、ロープのエイト結びをほどき、輪にロープを通し下りてくるよう言われる。ところが、実際登ってみると終了点にヌンチャクがついていてエイト結びをほどくことはなかったです。終了点については自分はまだまだです。
 とりあえず登れて一安心、せっかくデジカメもって来たので、撮ってみよう、ということで登っていたO野さんを撮りました。

O野氏、ダイヤモンドヘッド(だと思います)を登る
(音声なし)(途中で録画止まる)(YouTube)

  アブラカタブラ(5.10a)(リード)自分、登れたというより、上まで行けた(だけ)という感じです。リード(ヌンチャクは支点にかかっていた状態で登る)で登れたのは良かったが、K宮さんがまっすぐ上に登っているのに対し、左へ右へ行きながらかろうじて登ったのです(しかも一か所テンションしました)。リーダーから、「ムーブがつながっていない」とのことです。自分の登りは、行き当たりばったりな登り方かもしれない。組み立てるというのができていない。

K宮さん、アブラカタブラを登る(YouTube)

13:00−14:00 昼食
 アボリジニ(5.10a)(トップロープ)2−3手行ったところだったろうか、足の置き場がない。一つ置き場が見えるが、そこまで足が上がらない。そうこうしているうちに足がつりそうになってきて、敗退です。
 サンセット(5.10a)(トップロープ)本日、一番最初に挑戦したサンセットを再び挑戦です。先程よりはルートが見えて上までは行けたが、右奥のフレークは使ってはいけないのでした。
15:40 桃源郷エリアを出る

もうすぐ梅の季節(1) もうすぐ梅の季節(2)

 1年前と比べて、室内壁では良い結果が出せている。しかし、それが今回のように外岩では活かせているとは思えない。室内壁でやったことが活かせていない。つまりは今のペースで室内壁に行き、かつ外岩に行ってもおそらくはたいした上達は見込めないということ。では、どうするか? とりあえずは室内壁は今のペースで月1回外岩! でやってみたい。それでダメだったら、それはまたその時考える。
16:00 幕岩公園・駐車場
 市街へ入ると路面が濡れた様子がありません。「幕岩は山間部だから雪が降ったのでは」ということです。
18:00 八幡野の民宿

1月27日
天気:曇りときどき晴れ

出発まで時間があるので宿の周囲を散策(1)
中央は大島(三原山)
出発まで時間があるので宿の周囲を散策(2) 出発まで時間があるので宿の周囲を散策(3)

 城ヶ崎は、クライミングを(本格的?に)し始めた頃から行きたい場所だった。フリークライミングは、基本的に風景という点では良い写真は撮れない。岩場を人が登っているところを撮るのが、フリークライミングでの良い写真だと思う。人の登っていない岩場だけ撮っても、たいていは何かに欠ける。
 それに対し、海はあるだけで絵になる。海を捨てて山を取ったはずなのに、こう思う。海が近くにあるだけで、行ってみたくなる。海岸でフリークライミングをするというのはどんな風景に出会えるのだろう。波が当たるところでクライミング、合間に海の生き物に会えるのかな。これで、伊豆の山(天城山)にも登ったし、伊豆で海にも潜ったし(詳しくはトップページから)、伊豆で岩にも登ったということになる。
9:00 八幡野の民宿を出発
9:15 城ガ崎・亀の手エリア

亀の手エリアへ
 いよいよ城ヶ崎の岩場です。
亀の手エリアへ
 なるほどこういうところなのか
打ち寄せる波、海に来た
この向こうにどんな風景が
さらに奥へと進みます。
演歌の似合いそうな?風景
さあ、クライミングだ!
クラックを登るということで、
テーピングをします。指に巻く方法もあるようですが
今回は手の甲(手のひらも)に巻く方法です。
細かい巻き方を教わったのですが、
忘れてしまいました。

 テーピングをしたところで、「あれ、さっきより水が来ていない?」 荷物を移動しよう、とした次の瞬間、波が来ました。自分のダメージが一番ひどく、膝から下が水をかぶり、ザックも水をかぶりました。防水用のデジカメは、水の中に沈んでいました(でも、防水用だから大丈夫)。特に問題だったのが携帯電話、使えなくなりました(2月2日機種変更しました)。他の方はそれほど影響を受けなかったようです。「再び波が来るから、潮が引くのをしばらく待とう」ということで、元来た場所に戻り、荷物を乾燥させます。自分は、口では「大丈夫」と言い、確かに怪我とかはどこもなかったのですが、波が来ることに対してほぼ無防備だったので、しばらくは何が何だか分からず、茫然としていました。
 ちなみにこの日の満潮・干潮時刻は、気象庁によると、満潮8:25、20:17、干潮1:57、14:27(静岡県内浦、内浦だと西伊豆だからあまり参考にならないか? いずれにしろ今度行く時は、満潮干潮の時刻を事前に調べておきたい)

最初来た場所に戻り、ぬれたものを乾燥

 前日も寒かったですが、本日も“城ヶ崎”にしては、寒い日です。最近は地球温暖化を恨んでいることが多いというのに…。日が当たると少しは暖かくなるのですが
 潮が引くまで、簡単なジャミングの講習ということで、順手と逆手のハンドジャム、フィンガージャム、フィストジャム(以上手のジャミング)それから、フットジャム(足)等を教わる。クラック自体はだいぶ前に小川山で経験したことがあった、でもその時はテーピングをしないでやったので思い切ってジャミングができず、レイバックで処理してしまって、わけがわからないまま終わった記憶がある。今回、テーピングをきちんとして初めて、おぼろげながらジャミングについてつかめた気がします。ジャミングというのは決まると、腕の力を使わなくてもいいのであり、腕の力を使わずにぶらさがれるのだ。

K宮さん 亀の手エリアの岩場を登る(YouTube)

 2ヶ所で、ジャミングの練習(トップロープで)をしました。右側の方は上まで行けましたが、K宮さんみたいに登れたのではなく蛇行しながら上まで行けただけです。左側の方がジャミングの練習になりました。

2ヶ所で練習 左側のルートを登るM上さん

 12時を過ぎたあたりから、もうそろそろ先程、波をかぶった場所でクライミングができるのでは? という話が出始めました。実際再び行ってみるとずいぶん潮は引いていました。リーダーにトップロープのセットをしていただいて(クラックは慣れてないので、怖くてトップロープでないと登れません)、さあ登るかというところで、「その前に腹ごしらえを」です。
13:30−14:00 昼食

7級ルート
 岩場のてっぺん部分にリーダーがいます。
 その下にある割れ目がルートです。
 登る前は自分のジャミング技術が
 通用するか不安でしたが、なんとかかんとか
 上まで行けました。最後、ゴールタッチ
 にこだわりすぎて上がらなくてもいいところを
 上がってしまい。ビレイをしていただいた
 K宮さん、どうもありがとうございました。
5級ルート
 出だしが一番難しいです。
 これも登れて、ほっとしました。

15:50 亀の手エリアを出発
15:55 伊豆高原駅着・解散
16:52 伊豆高原駅発→17:42 熱海駅着
               17:47 熱海駅発→18:35 平塚駅着
                           18:41 平塚駅発→19:45 新宿駅着

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