ネイチャースキー入門・戸隠高原(3月19日ー21日・木風舎)


はじめに:武尊(2004年2月21-22日)に行った後、テレマークスキーというものが、わからなくなっていた、「ここの登りは山スキーだとこうなるが、テレマークだとどうなるのだろう」と、山スキーヤーの中で滑るのもよいが、久しぶりにテレマーカーの中でアウトドアを滑ってみたかった。それだったら、原点回帰ということで、テレマークをすることを決心した木風舎に行ってみました。

参加者:  ツアーのガイド(木風舎代表・橋谷さん、その息子)、自分を含めてその他17名(その中で女性は5人だったか? 年齢層は基本的に中高年)
 テレマーク初心者(アルペン滑りはできるがテレマークターンできない)が全体の3分の1程度


木風舎さんからいただいた集合写真(今回の参加者)

3月19日
20:48 東京駅発(新幹線)→22:44 長野駅着
                  22:47程度 長野駅発(マイクロバス?)→23:50 タンネ荘着

3月20日
天気:曇り時々晴れ

7:30  朝食
 山は朝がすばらしいのだから、少なくとも自分は、朝食はもっと早くがいいです。朝こそ、太陽が森林の中に陽を差し込ませ、動物が行動し、ガス(霧)も少ないという、とってもおもしろい時間なのに。(今だに朝は好きです、ただ視野の狭い発言だったと思う。朝が遅いことをあまりにも、悪人扱いしすぎたと思う)
9:20  タンネ荘出発(マイクロバス?)
 
10:00  リフトに乗る
 ゲレンデにてテレマークスキー操作の確認
 雪質はがちがちでした。最初はターンに戸惑いましたが、少し立つと、ある程度勘を取り戻せました。
10:45  ツアー開始


      いよいよツアー開始                   

 リフト最終地点から、ちょっと登ったところにある瑪瑙山山頂から、ゲレンデのコースからはずれ、ツアーの開始です。滑り出しにしては結構な斜面で、さらに雪質が「がびがび」で滑りにくいというのもあり、木に鼻をぶつけて鼻血を出している人もいました。自分はといえば、テレマークターンはできず、アルペン滑りでなんとか処理しました。少し進むと、斜面は穏やかに。
11:46 シール登行
 前回の武尊では、車の中にシールを忘れるというミスをしたので、自分のシールを使うのは今季初めてですが、結構テンポよく登れました。

         シール登行

12:18−13:33 昼食  
 昼食は、雪を掘ることで、高さ30pくらいのテーブルを作り、それを台にして食事をしました。


       昼食のテーブルを作る                   中央にあるのがクマダナ

 昼食後は樹林帯の中を滑ります。ネイチャースキーというだけあって、ちょっと滑ったと思ったら、「これはきつねの足跡、きつねの足跡は非常に上品で4本足なのに一直線になるとか、これがダケカンバこれはミズナラ、これは熊がどんぐりを取るために作ったクマダナ」とのように、非常にこと細かく説明してくれます。

 ちなみに雪質はゲレンデよりも、林内のほうがよく、自分がもう少し上手なら、ばんばんテレマークターンを決めていたと思います。上手な人は、ほんとに短い間隔でもテレマークターンを決めていました。
15:50 戸隠キャンプ場(この日のツアー終了)
 希望者(7名ほど)はゲレンデスキーを、そうでない人はタンネ荘へ帰る。自分は回数券が余っていたので、もう少し滑ることにしました。

この日のツアー終了までのトラックログ(左側の旗印:昼食をとった場所、右側の旗印:シールをつけた場所)

16:20頃  ゲレンデに到着
 ゲレンデでは、まあまあ上手くテレマークターンができました。
17:00  最終リフトに乗る
17:45 タンネ荘着
 夕食は洋食(おフランス料理? ナイフとフォークでした)、「これは自分じゃない、これは自分じゃない」と思いつつも


3月21日
天気:晴れ時々曇り
7:30 朝食
9:00 出発
9:22 リフトに乗る
 ゲレンデを滑って、テレマーク操作の確認
 橋谷さんから、ターンの時、腕が上がりすぎる(腕でバランスをとってしまう)といわれました。テレマークターンがどういうものかは大まかに理解できたが、まだまだという感じです。

        高妻山と戸隠山                       
10:18 ツアー開始
 前日よりも雪質はよかったです。
10:57 シール登行
11:27-12:44 昼食

 前回の武尊では、クライミングサポート(登行支柱)を使わなかったため、斜面の急なところでは思うように進めませんでした。その後家に帰ってクライミングサポートを動かしてみると、まあまあの硬さでした。今回実際に使ってみたところ、
(1) もし、クライミングサポートが硬くて元に戻らなかったとしても、よっぽど急な斜面の下りでない限り、危険ではないこと、結構安定しています。
(2) 板をつけたままでは、クライミングサポートが降りないこと、板をはずさないと、硬くてクライミングサポートが元の位置に戻らない。
(3) 気持ちの問題もあるかもしれませんが、クライミングサポートを使うと、自分でも信じられないような斜面を直登できる。

のような結果が出ました。登りが連続するところでは遠慮なくクライミングサポートを使うべきでしょう。
13:29 高デッキ山着
 希望者のみ(7名ほど)、高デッキ山に登りました。
13:53 高デッキ山出発


 高デッキ山からの下りの斜面で、橋谷さんのビンディングのワイヤーが切れてしまいました。左の写真はスペアのワイヤーと交換しているところです。なんだかんだ言って、予備を持っているところは見習うべきです。
15:35 リフト乗り場出発
15:48 タンネ荘着

                この日のトラックログ


               この日の行程速度(縦軸:時速、横軸:時刻)

16:20 タンネ荘発(タクシー・4人)→16:55 長野駅着

結論:アウトドアでテレマークスキーを楽しむには、短い間隔でテレマークターンができること必要。
 他に、(3月以前の)雪山というものを満喫するには、個人でシャベルを持っていくこと必要。

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