小川山(7月17−19日)

 小川山といえば、最近フリークライミングのメッカとして知られていますが(フリークライミングが行われているのは山頂よりも廻り目平近く)、この山は「廻り目平」からのルートを除いて、道がはっきりしない薮山でもあります。今回はその小川山に、「廻り目平」からのルートに行かずに、現地情報も全くない「信州峠→小川山」のルートと、登山道ではあるが、薮も倒木も多いという「小川山→大日岩→富士見平小屋」のルートの計画に参加してきました。

リーダーN川さん、K山さん、自分

7月17日
天気:曇り時々晴れ

8:40 韮崎駅出発(タクシー)
9:25 信州峠
 さあ、出発、GPSに電源を入れて、コンパスで現在地を確認しながら進まなくてはと思い、コンパスを取り出すと、コンパスの磁石のところに空気が入って、コンパスが参考程度のものにしか、なくなっている。こんなことは初めてだが、もう2度と起こらないように、新しく買ったもののチェックだけでなく、山行前には以前買ったもののチェックもきちんとしなくては。まあ、いざとなったら、GPSを使おう。



 気を取り直して、さあ出発。薮はどの程度なのだろうか、「信州峠→小川山」は長野県と山梨県の県境なので県境の印ぐらいはあるのではないか、などの内容が頭にわいてきます。行ってみると、確かに薮山ですが、踏み跡はまあまあ、ありますし、赤テープも20mおき位にあります。うれしい反面ちょっとがっかり。

11:55 フシノソリ
 1657.5mの小ピークです。三角点があります。道はたまに見失いますが、方向さえあっていれば、じきにふたたび道に出会えます。さらに先へ進み、送電線を越えた後、本日のテン場に着きました。
13:05 林道との合流点にて、本日の行程終了
 水場がないと聞いていた自分は、これは大変だ、3リットルではとても足りない、と思い、ゴリポリ(5リットルポリタン)とふつうのポリタン、総量7リットルをしょっていきました。しかし、リーダーの話によると、ひょっとして、このテン場の近くに水場があるかもしれないとのこと。汲みに行ったリーダーは20分ほどで戻ってきて、「水場があった」。まあ、備えあれば憂いなしです。水場なんてものはあまりあてにしてはいけないし、あればラッキーなのかもしれません。


 ちょっと時間があったので、翌日行くコースを下見に行きました。20分ほどで戻りましたが、そこから先は植物相がちょっと変わって、背の高いシャクナゲが多くなります。


7月18日
天気:朝のみ雨、のち曇り

 さあ出発、という時、もう雨は止んでいた。しかし、草木がぬれている薮の中をかきわけて通るので、カッパを着ていくこととなる。
5:00 出発

 道も、上左の写真のように、赤テープはありますが、薮が茂っていて道がはっきりしないものや、上右の写真のように、苔むした原生林の中を地図をたよりにまっすぐ進むという場合もあります。マツネッコの手前に岩場がありますが、てこずる程度で危険ではないです。マツネッコ(マツネッコの手前まで行きましたが、マツネッコは巻きました)を過ぎた後、赤テープも県境の標識もパタッとなくなりました。踏み跡もたまにある程度です。小川山の手前では、かなり薮がきつく、傾斜もあり、「薮山」という感じです。小川山の山頂手前に、完全に自分はつくまではピークだと思ったニセピークがあります。それを過ぎて5分くらいのところが山頂でした。
11:10 小川山着
 山頂は眺めも全くなく、たたみ4畳ぐらいの広さですが、到着できたうれしさでそんなことは小さいことです。ぬれてしまった衣類などを乾かしながら休憩しました。信州峠から小川山まで、当然といえば当然ですが、一人の人間にも会いませんでしたが、山頂では2人組みの学生?に会いました。

             ピーク写真
11:46 小川山発
 99年(古いかも)のエアリアからすると、この道は一般道でなく、難路なのですが、今まで来た道に比べたら、すいすいです。
 林は、基本的に、山の上のほうはシラビソ・コメツガ(のどっちか、おそらく)林で、下のほうはミズナラと針葉樹の何かの混交林です。
13:30 八丁平
 最初の予定だと、ここに泊まる予定でした。しかし、時間がだいぶあるし、大日小屋には水場もあるので、大日小屋まで行くことになりました。そして、大日小屋へ、指導標通りの道を進みました(と記憶)。


 さて、八丁平から大日小屋に向かう道は、午前中のように薮です。難路だからこういうところもあるのだろう、と考えていました。話の内容を少し整理しましょう。地図のルートからすると、八丁平から大日小屋に向かうには大日岩を通過していくしかないのです。そして、そのルートをとっているつもりでした。しかし、予定では大日岩に着く頃になっても、大日岩に着きません。さらに、リーダーは「登らなければならないのに、下ってしまっている、おかしい」と言います。しかし、赤テープのある道を下ってきましたし、方向的にも正反対ということはないです。「どういうことだ」と議論していると、下から人の声がします。
 どうやら、新しく、八丁平から、大日岩に行かずにそのまま大日小屋に行くルートができたらしく、そこを下ってしまったようで、下から聞こえた人の声は、大日小屋で休憩している人の声でした。なにはともあれ、本日の行程終了です。
14:15 大日小屋

 この日の歩行スピード(縦軸:スピード(上限の線が10km/h)、横軸:時刻)

7月19日
天気:朝のみ雨、のち曇り

5:30 出発
 前日同様、朝は雨でしたが、出発する頃はもう止んでいました。その代わりといっては何ですが、虫がひどく、刺したりはないからまだ良かったものの、非常にうっとうしいの一言に尽きます。
6:07 富士見平小屋
 何年ぶりかに、ここに来て懐かしかったです。
6:45 瑞牆山荘
 バスが出るのが9:05であり、それまで時間があるので、増富温泉まで歩きます。
9:20 増富温泉着(入浴料金700円)
 開くのは10:00からだというのに、もう20人ぐらいの人が開くのを待っていました。浴場は大きくて、バラエティに富んでます。


11:40 増富温泉発(バス)
12:35 韮崎駅着
 

今回の山行のトラックログ(1日目赤、2日目緑、3日目黄色(富士見平小屋まで))


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