地図読み上級(椿丸)(浅瀬―椿丸―浅瀬)

ようこそ地形図1年生 上級コースAに参加してきました。

 地図読みの初級コースに今年の9月30日に参加した。「こうすればいいのかと、目から鱗が落ちる」思いでした。そのあと同じコースをもう一度、今度は自分一人で行ってみました。さすがに、ガイドについていくのと自分一人で行くのと、訳が違う。再度、第3者に自分の地図読みを見てもらいたいと、中級コースに申し込むがそれは雨天で中止。今年はもう中級コースはないので、ちょっと背伸びして上級コースAに申し込みました。この上級コースを初見で一人で行く力はまだないですが、ガイドについて行ってお話になる力は、自分にありました。

ガイド:平塚さん、参加者:自分を含めて7名

天気:曇り時々晴れ

6:41 新宿駅発→7:48 秦野駅着

小田急・秦野駅前に集合 丹沢湖

8:00 秦野駅発(レンタカー)→8:40 丹沢湖
 コンパスの使い方を確認
 まず、車から降りた状態で地形図を渡され、予備知識なしに現在地を当てる試験。まずは整置(磁石の針(北)と磁北線を合わせる)。そうして、近くにある特徴的なものを探す。

特に特別なコンパスは必要ではなく
何の変哲もないシルバコンパスで十分のようです

コンパスの使い方
(1)地図の現在地を下、目標地点が上にくるように持つ。
(2)コンパスの左辺を「地図の現在地と目標地点のライン」に合わせる(この時、ラインの左側を折っておくと地図とコンパスの位置関係がずれにくい)。
(3)コンパスの回転盤の中の矢印を、地図の磁北線の北に合わせる
(4)地図をコンパスから離す
(5)地図を押さえた手の位置は動かさずに、コンパスを持った手に体をもって行き、コンパスの板の矢印(回転盤ではなく)を体の向きと一致させる。胸にコンパスが当たるように。
(6)コンパスの磁針(北)と回転盤の北を一致させる
(7)顔を上げると、目標物が正面に見える。見えないようでは、現在地が間違っているか、コンパスの使い方が間違っている。また、コンパスの磁針を狂わせるようなものにはなるたけ近寄らないようにする。
・尾根と沢の説明
ピークを探してから、尾根と沢を探す、ピークから膨らんでいるのが尾根、ピークに向かっているのが沢(ピーク無しに尾根と沢を考えることは無意味)
9:15 丹沢湖発(レンタカー)→9:25 浅瀬着
9:30 浅瀬発

紅葉がきれいだ(1) 紅葉がきれいだ(2)

 正直言って、今回の目的は地図読みができているかの確認でした。しかし、ここ西丹沢の標高の低い場所はとても紅葉がきれいでうっかりすると本来の目的を忘れそうになることが何度かありました。この時期、とっくのとうに終わっていると思った紅葉、場所を選べば残っているものなのだな。
 さてさて、浅瀬からずっと沢沿いの林道コースです。林道といってもこのコースは限りなく登山道に近い林道で、いわゆる林道ではないです、車も人も通りません。沢沿いのルートということで地図読みは
(過程)本流はどっちに曲がる?
(地点)支沢はどっちから入る?
     本流はどっちに曲がる?(ガイドさんからいただいた資料より)
です。そして支沢に着目といっても、着目するのは対岸に流れ込んでくる支沢ではなく(沢登りではともかく登山道では判別できないことが多い)、歩いている登山道に流れ込んでくる支沢です。

チエックポイント5番目の支沢だと思います チエックポイント6番目の支沢だと思います チエックポイント7番目の支沢だと思います

 次に、一口に支沢といっても、様々な形大きさがあります。地図を見て、「これ位、こんな形の支沢」と予想できるようになることが地図読みの技術です(今回は自分、そこまではできませんでした)。地図には水線が示されていなくても、水が流れていることはありますし、地図のままに水が流れていないこともあります。そこまで地図は詳しくはないです。「支沢がある→沢の地形がある」です。
 チエックポイント11を、自分は沢道の近くにあったので支沢の流入かと思ったら尾根を横切る場所でした。言われてみると、沢であるはずがなく尾根なのですが…
12:11 沢を渡る
12:30頃 林道終点、尾根に乗る。

ススキ野原もまた良し(1) ススキ野原もまた良し(2)

 沢から外れて少し経つと、林道も終点になりました。その後は、道なき道を歩くのではなく、登山道として地図には載っておらず指導票もないのですが、踏み跡は最後まではっきりしていて(落ち葉などで見えずらい個所あり)、赤テープは所々にある道を歩きました。そして、林道を外れた後も、登山者には会いませんでした。ガイドさんが地図にひいてくれた線をたよりに進みます。
12:55 椿丸

丹沢主脈 椿丸山頂 山頂を示すのはこれのみ

 椿丸山頂はとても地味です、右の写真が示しているもの以外にありません。静かな静かな山です、こういう山もあってほしいです。
 椿丸を出発して最初のチエックポイントである、チエックポイント14からガイドさんでなく講習生が先頭に立ち、地図読みをします。ラッセルのようにある距離を過ぎたところでトップが交代しトップは最後尾に回ります。自分はチエックポイント15-16の地点をまず担当、「40m下って、10m登ります、傾斜は緩やか。16は小ピーク、本尾根は右、支尾根は左」です。とのように答えたと記憶していますが、正解は「30m下って10m登って、20m下って、10m登る」でした。小さいピークを見落としてしまいました。
 ガイドさんから聞いた、尾根と傾斜の関係
・支尾根が合流するところから傾斜が緩くなる
・支尾根が出てくるところは基本的にピークもしくは小ピークであるが、本尾根が急だと支尾根が出ててもピークにならない所がある。

こんな紅葉に会えるなんて(1) こんな紅葉に会えるなんて(2)

 地図読みもだいたいできるようになってきましたが、まだ自分の中に「地図読みの回路」ができていないようで、すぐ何を読むべきだったか、忘れてしまい、地図を見直して再確認ということが自分には多いです。最初のころはうまくいくけど途中で集中力がもたなくなるというのもあります。ただ、前回と違うのはコンパスが使えるようになっていたこと、今回は問題なく使えました。
 標高の低い所に再び下りてきて、「繊細な紅葉」と言ったらいいんでしょうか? 「今年は紅葉を味わうことなく終わるのか」と思っていただけに、会えてうれしかったです。再度、自分に地図読みの順番が回ってきました、チックポイント29から標高519mまでです。「130mの下りで、最初急でその後緩やかになります。519mは小ピークではないかと思われます。左右に支尾根、正面に本尾根です。」とのようなことを言ったと思います。
 最後の下りが急です、ガイドさんから「地図とコンパスをしまうよう」言われる。
15:57 林道
16:10 浅瀬着・発

参考のために、今回の山行のトラックログ(登り:赤、下り:黄)
講習ではGPSは使いません、個人的に持って行ってずっとザックの中です

16:20 ぶなの湯着
17:20 ぶなの湯発→18:00 新松田駅着
解散

戻る