巻機山(未踏)(2005年4月17日)(前夜発)
参加者 L:O山さん、Y本さん(写真*ありがとうございます)、M上さん、T田T

4月16日
20:00 霞ヶ関駅発→20:40 上里SA→21:50 湯沢のLマンション

4月17日
天気:晴れのち曇り
5:15 Lマンション発→5:45 清水・集落着
              6:00 清水・集落発
6:23 シールを着け出発

       これから、巻機山へ                           出発です

井戸ノ壁:巻機山に井戸ノ壁という急斜面があるということは知っていたが、どうもそこでも詰めが甘かったようで、具体的なイメージとして捉えられておらず、他のたいていの山ヤはツボ足で登っていたのに、「ツボ足で登る」→「雪が少ないところ」程度にしか考えておらず、よくよく思い返せば

(1) ザックの脇にスキーの板をつけるときには、大きなザックのほうが良かった
(2) それでも小さなザックに付けるときには、ザックのポケットに板を突っ込まない。小さなザックの場合、どうしても重心が高くなってしまう。
(3) テレマークブーツは、キックステップにあまり向かないのでは。靴のつま先の部分が長いので、どうも蹴りこんでも、重心が置けているような気がしなかった。「他の山ヤは、どうやって、登っているのだろう」と思い、たまたま、通った人を見たら、スキーブーツにアイゼンを付けて登っていた。アイゼンも持ってくれば良かった。ことごとく、詰めの甘さを披露 テレマークブーツでキックステップをすることについての認識不足
(4) 簡単なところから、板をザックにつけ、ツボ足で登ればよかったのだが、どうにもならなくなった急斜面からツボ足で登ろうとしたので、慌ててしまった。

(1)(2)(3)(4)が重なり、すっかり怖気づき、何度も蹴りこまないと重心が置けるような気がせず、しかも重心が高いため、バランスは不安定となり、他のメンバーから遅れをとってしまう。


     まだ大丈夫と思っていた頃の自分(*)
井戸ノ壁を通過した所から見た巻機山とL(9:16)

調子が戻らない:これで半分は超えたとの言葉に、「期待と不安」が混じる。もうあれほどの急斜面はないのだ、しかし、まだ半分でもある。自分でも、まだバテてはいないと思った。しかし、他の3人が速かった。バテていないはず、疲労感もないが、心臓を打つ音が激しい。何がなんだかわからない。全然ペースが戻らない。空はなんて青いのだろう。こんなに青い空は久しぶりだ。井戸ノ壁ほどではないが登りにてこずる。
11:10 ニセ巻機山着
 ニセ巻機山に着くと、それほど急なルートでもないが、まだだいぶ巻機山まで距離がある。やっぱり、ここで、「巻機山はあきらめよう」と言われる。ちょっと気落ち。

  空の青さと、自分の中途半端さと(*)(笑)

11:40 ニセ巻機山発
 さあ、気を取りなおして「これからは滑降だ」のはずが、下りも何か調子が違う。後で気がついたのですが、クライミングサポートが上がったまま滑っていました。案外、上がっていても滑れたものです.。調子がつかめないので、テレマークターンはあきらめ、アルペンターンで処理する。今日は、「足を引っ張る日」。下りでも遅れをとる。しばらく降りたところで、休憩を取ってくれたLに感謝。
 下りの井戸ノ壁は、斜滑降+キックターンで何とか処理できました。しかし、登りのときより、キックターンが上手くいけたように感じたのはクライミングサポートが上がっていた為でしょうか。怪我の功名かもしれません。
13:20 清水・集落着
13:35 清水・集落発→14:10 Lマンション着


今回のツアーのトラックログ(登り:赤、下り:黄)


今回のツアーの速度の図(縦軸:速度、横軸:時間)(登り:区間1、下り:区間2)

最後に:それでも、ニセ巻機山までいけたから、次につながることはしたと思う。天気の状態が同じなら、もう一回アタックして行けないことはない。とはいえ、今回一緒に行ってくれた方々、遅れてしまい、すいませんでした。自分の技術が初級の山スキーでは通用しましたが、中級では通用しなかった(それでも怪我なしに帰ってきましたが…)ということでしょう。2年前の越後駒で、打ちのめされるように通用しなかった。あれで良い意味で課題が見えた。あの越後駒はあれで行って良かったと思う。今回も、2年後、3年後に行ってよかったといえるようになりたい、いや、なります。


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