救助訓練(多峰主山・とうのすやまと読む)

2006年10月28日
 天気:曇り時々晴れ

 参加者:W林さん、Y野さん、I井夫妻、山Mさん、自分

 救助訓練です。今回はいわゆるクライミングは、なしです(クライミングシューズも使いませんでした)。ブルージック結びに掛けた荷重をメインザイルに徐々に移すことによって、様々な事ができました。正直、ブルージックを見直しました。片手で、操作ができることの可能性。きちんと使い方を理解すれば、それなりに答えてくれる「結び方」である(当然か?)。

7:40 国分寺駅発→7:51 東村山駅着
              7:54 東村山駅発→7:57 所沢駅着
                           8:03 所沢駅発→8:23 飯能駅着
8:52 飯能駅発→9:00 本郷(バス停)
9:15 多峰主山の岩場着
 この岩場は、神社の下にある小さな岩場です。今回、他に訪れるクライマーは特にいませんでした。主に岩場の左側で訓練をしました。

多峰主山の岩場

 まず、始めに岩場の上に行き、ザイルのセットです。チラッと横を見ると、支点のすぐ近くに箒が、わたぐもの関係者の方がこの岩場を掃除してくださっているそうです。ありがとうございます。ザイルをセットし終え、懸垂下降で下まで降ります。

 救助訓練

ブルージックによる登降(手振れ) 救助訓練の様子

(1)ブルージックによる宙吊りからの自己脱出
 次に、前回広沢寺でもした、ブルージックを2本使用した登降です。まず、普通に登るようにブルージック結びをセットします。さらに、その下に足がかりとしてもう一本ブルージックをセットします。上のブルージックに重心をかけて、足を下のブルージックに掛ける。掛けたら今度は足の方に体重を掛ける。足の方に体重を掛けたら、上のブルージックを上に上げる。今度は上げた上のブルージックに体重を掛ける、そうしたら次に足場のブルージックを上げる。これを繰り返して上がって行きます。前回は手も足も出ませんでしたが、今回は前回の体験を生かし、ぎこちなかったにせよ、少し指の皮をむきながらも岩場の上まで登り切りました、万歳。しかし、自分が登るのにだいぶ時間がかかってしまいました。救助訓練が、計画通り進まなかったのは、ここで自分がもたついたというのが理由の一つです。「登るのに時間がかかってしまった、けど一枚くらい写真を撮りたい」とシャッターを切ったら、思いっきり手振れした写真になってしまいました。
(2)懸垂下降の仮固定
 ブルージック(2本)による登降で、3−4m登った後、懸垂下降に移行します。懸垂下降の仮固定は2年前、自分は経験していました。しかし、それは懸垂下降で下りてくる途中、髪の毛がザイルに引っかかったなど仮定して、仮固定を行う方法でした。今回はそれより難しいです。
 ブルージック2本で3−4m登り(これくらい登らないと、上手にできたか確認できない)、上ののブルージックに重心がかかっている状態で、懸垂の準備をし、仮固定。仮固定は、エイト管の小さい輪の方にザイルを2回ほど巻き、大きい輪の上に結んでカラビナで止めます。次に足のブルージックに重心をかけます→上のブルージックを下に下げる→これで懸垂のザイルに重心を移動します。最後に、仮固定を外して懸垂下降です。
 仮固定を外して、懸垂下降に行くところで、2回しか巻いていないのにどうもどれがメインザイルに直結しているかあせるととまどう、平らなところでやればうまく行くと思うが、平らなところの懸垂下降などありえない。登りから、下降に移るとき重心の移動をしなければいけないため、ただ単に下降中に仮固定をするよりも難しい。
12:25 昼食
12:50 訓練再開
 流動分散について、 シートベンドでロープを連結する方法、もう一度仮固定のおさらい
(3)確保体勢からの脱出

この写真も手振れ 確保体勢からの脱出

 「ビレイをしている最中人が落ちてしまいました。しかし、この状態では手を離せない。手助けにいけない」ということで、確保体勢からの脱出です。まず、落ちた人のザイルにブルージック結びをして別の支点にマリナーズノットで掛けます。これで、手が離せる状態になりました。しかし、ブルージックですから完全には信頼できません。ですから、懸垂下降のときと同様確保器に仮固定をします。仮固定が終わったら、ブルージックを徐々に緩めてメインザイルに加重します。
14:50
(4)人の荷揚げ
 ブルージックを使った動滑車を使うことによって、荷揚げする力を三分の一にする方法です。Aの支点でビレイをしているとき、人の荷揚げをしなければならなくなったと仮定します。Cの位置にブルージック結びをして、Bの支点に掛けます(人の荷揚げ(1))。C点よりもさらに遠くにブルージック結びをし、E点にカラビナで掛けます。さらにD点にカラビナを掛ければ動滑車の出来上がり(のはず)です。ここの部分は自信ないです。ブルージック結びを利用して動滑車ができ、三分の一の力ですむということです。細かな方法は信用しないように。

人の荷揚げ(1) 人の荷揚げ(2)

(5)人を背負っての懸垂
 人を背負うときは、シュリンゲで、下降器の位置を高くしたほうが良いことを教わり、それは実際にやってみました。
15:50 訓練終了
 もうすく11月になるというのに蚊が非常に多かったです。油断しました。
16:00 岩場出発
16:18 本郷→16:25 飯能駅着
          16:33 飯能駅発→17:00 所沢駅着

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