広沢寺(再び壁にぶち当たる編)

2006年10月15日
天気:曇り時々晴
 そういえば、1年前の小川山でも感じたことだったが、クライミングを始めたときのように、自分だけ登れないというのはなかった。連れて行ってもらうだけなら、もう入門者でなく、少なくとも初心者(中級者ではない)だ。しかし、共に行動するには、確保技術(ザイルワーク)が必要、それはまだ入門者の域を出ていない。前回9月のの光沢寺は以前なら、登れなかったところが「ガバ」のように見え、終了点まで始めて行けた。それが、ただただうれしかった。登るという技術は、一人でも練習できる、確保技術は一人では練習できないだろう。これからどうするかはまだ?だ。?ですけど、11月の上旬、日和田山に、登山教室で行く予定です。以前まるで(登ることできなかったんです)歯が立たなかった日和田山、日和田山に行けば何かが見えてくるのではないかと。

リーダー:Y野さん 参加者:鈴Kさん、山Mさん、村Kさん、T田T

7:31 新宿駅発→8:23 本厚木駅着
            8:30 本厚木駅発→8:55 光沢寺の駐車場
9:10 岩場到着

今回登った主要ルート(弁天岩)

バッチマン、ブルージックなどの説明
 ブルージックは、結び目をザイルに3回巻き、結び目を少しずらして、引っ張る。バックマンはカラビナにシュリンゲを通し、ザイルに沿って4−5回巻く、それをハーネスに連結(間違っていたらごめんなさい)

沢に入る前、岩に登る前の写真ってなんか好き

9:50 上の「今回上った主要ルート」の19(日本100岩場では5.7)を登る。
(1)トップロープ

山Mさん 村Kさん
鈴Kさん

 まず始めに、リーダーがリードで登り、その後、トップロープで登りました。この時は何事も問題もなく、ささっと終わったと記憶。
(2)ブルージックで登り、懸垂下降

リーダー(これはゴボウで登っているところ) 懸垂下降

 リーダーがゴボウで登り、支点を固定した後、鈴Kさんがブルージックで登って、支点のところで待機して、懸垂下降がうまくできるかcheckしてくれました。自分、登ることも、懸垂下降もとりあえずできましたが、(登りから懸垂に移るまでの)セルフビレイの作業でギクシャクしてしまいました。トップロープで登り、懸垂下降なら大丈夫だが、今回のようにブルージックで登り懸垂下降、とのように少しでも違ったことをすると理解の甘さが出てしまうのかもしれない。応用ができていないのだ。
11:00 弁天岩の右側で、自己脱出の練習
 続いて、先ほどの19のルートよりもさらに、右側の場所で、自己脱出の練習をしました。自己脱出、つまりは誤って落ちてしまったとき、ビレイヤーの力を借りずに、自力で脱出する方法です。今回は、エイト結びをした状態で登っているときに、滑って宙吊りになってしまったと仮定し、そこからブルージック(もしくはバックマン、バッチマンといっているように聞こえるのだが)結びで登り返す方法です。
 最初、ブルージックでやりました。エイト結びでハーネスに連結して、さらに結び目より上に手がかりのブルージック、結び目より下に足がかりのブルージックを作って登るのだが、ブルージックがきちんと利くことを確認せず、体重を預けたら、あれっと落ちる。たいした怪我もないが、とりあえず、交代、他の人がするのを見ていました。
 村Kさん、山Mさん、と進み、再度、自分がする番に、こんどはブルージックの代わりにバックマンで、やってみたんですけど、基本的に自分のみこみが悪くてダメでした。「体重をかける(ザイルに対して垂直に)、体重を預ける(下降するときのようにザイルに対して垂直になるように)は違う。自己脱出のときは体重をかけるのだ」ということを言われました。相変わらず、初物に弱い。

自己脱出の練習

12:05 昼食
12:40頃 上の「今回上った主要ルート」の17(18)(5.7)を登る。
 前回も登ったルートを、今度は5人で登ります。ザイルは4本使います。リーダーがまず、ザイルで2本で、リードで途中の支点まで(下の写真参照)登ります。その後、二番手がエイト結びでハーネスに連結だけでなく、ハーネスのギアラックにザイルをつけた状態(2本のザイルをつけて登る)で、ヌンチャクを回収しながら途中の支点まで登ります。次に、3番手が、2番手と同様、ハーネスにザイル2本をつけてヌンチャクを回収しながら登ります。3番手が到着したところで、リーダーがさらにルートの頂上まで行きます。リーダーが頂上に行った後、今度は4番手の人が2番手(もしくは3番手)の人にビレイをしてもらいながら、途中の支点まで登ります。その後、5番手の人が、ビレイをしてもらいながら途中の支点まで登ります。5番手の人が到着した後、2番手(もしくは3番手)の人が、リーダーにビレイをしてもらいながら、ルートの頂上まで向かいます。その後、3番手(もしくは2番手)が同様にしてルートの頂上まで登ります。図示したほうが絶対わかりやすい。わかりずらい文章ですいません。3番手の人が頂上に達した後、4番手、5番手の人が同様にして頂上に達します。下りるときは懸垂下降で下りました。

黄色の丸があるところが支点のある場所と記憶してます

14:35 上の「今回上った主要ルート」の14(5.7)を登る。
 続いて、ルート14です。登り方は先ほどの17(18)と同じです。14と17(18)を総括しますと、登ることで言えば、17(18)の支点より上の部分が一番難しかったです。でも、冷静になって周囲を見渡すと、案外ホールドはありました。課題はやっぱりザイルワーク、支点を作る場面で、頭が真っ白になって、「流動分散」という知識はあるのにうまく支点が作れない。
 最後にリーダーから
「女の子」登り:正体(岩に対して体軸が向き合う)でなく、ひねりながら登ることを「女の子」登りというそうだ。斜度のきつい斜面でも、「女の子」が簡単に登るときは、たいていこの登りをしているから。この登りは空身なら問題ないが、荷物を担ぐととたんに使えないそうだ。では、どうやって対処するかといえばカウンターバランスを使って登る。
ということを教わる。
16:00 練習終了
16:20 岩場出発
16:40 広沢寺の駐車場
17:10 本厚木駅

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