三ツ峠岩登り講習会(風の谷)10/23-24

ガイド:Ya田氏、Hoさん、Moさん、T田T
 今回の講習内容(マルチピッチ)

10月23日
天気:曇りのち雨

7:46 高尾発
 河口湖駅の手前で富士山が見えました。三ツ峠でも富士山が見えるといいな。

          中央に富士山
9:25 河口湖駅着
9:35 河口湖駅発(ガイドさんの車)
10:15 裏登山口(バス停三ツ峠登山口近く)
 出発です、自分は共同装備として、コッヘルとザイルを持ちました。紅葉が見ごろです。


    この写真はたいして紅葉していませんが

11:35 四季楽園着
 天気予報だと晴れだと聞いていたのに、天気がそれほどよくなく、富士山も見えません。それでも雨さえ降らなければ、まあいいです。四季楽園を上がったところにあるテン場にテントを設営して、昼食をとって、さあ出発。
11:55 四季楽園近くのテン場出発

                            屏風岩
12:05 屏風岩の岩場
 岩場は、先日の台風の影響か所々、まだぬれています。
12:20 講習開始
 (右・フェイス・リーダーピッチ、中央フェイス・階段上II〜III)
 ガイドさん以外の他の二人は風の谷の常連だそうで、初心者は自分だけです。まず、Yaガイド氏がリードで登り、その後講習生3人が続くといった形をとります。まずはじめに、右フェイスのリーダーピッチ(IV+)です。なんだか緊張してへっぴり腰になりホールドもよく見えず、半分くらい行った所で腕の力がもたなくなり、仕方なく下に降ろしてもらう。

登れなかった理由として、  (1)岩にしがみついてしまっている、体を岩から離す
 (2)足の置き方が良くない、岩に正対すべき
 (3)次に移動する対角線(右足を移動したいと思ったら左手をしっかりと、右手を動かす時は左足をしっかりと保つ))の重心移動をきちんと
 (4)次に自分が移動するところを予測して、闇雲に動かない

 うーん、初耳という内容はない。知識はあるけどばらばらか、そういえば本にそんなこと書いてあったな、と思う。
 他の二人が完登し、ザイル回収。ガイド氏もここではこの初心者を扱えないと思ったのか、簡単そうな斜面(中央フェイス・階段上II〜III)に移動。そこで懸垂下降の講習(3点ほど)
(1)懸垂下降の前にしていたセルフビレイを完全に離すのではなく、岩の支点にとっていたセルフビレイの端を、(懸垂下降の体勢でエイト管をセットしたザイルのエイト管と自分の間ではなく)、エイト管と支点との間側のザイルにつけておく、そうすれば懸垂下降が終わった時、それをエイト管にくっつければエイト管を落とすようなことはない。
(2)(止まらなければならない時・途中固定):これはガイドさんが見せただけだったので、あまりよくわからなかった。しかし、こういうふうにすれば助かるのかと始めて理解できた。
(3)(登り返さねばならない時):プルージックの変形のような結びを手側に一本、足側に一本つくり、それをたぐり寄せながら登っていく。これは自分もやってみたが、まだこれを使わなければならないような状況は経験していないので、あまりぴんと来なかった。しかし、本で読む知識よりは現場でじかに見た知識のほうがはるかに理解できる。

 これは翌日の写真(登っているのはガイド氏)(この時はとてもカメラでパシャパシャという雰囲気でなかったので)
15:00 いざ山頂へ
 右フェイスに戻り、山頂へアタックすることになりました。今までは、下でビレイをしてもらうか、上でビレイをしてもらうかという二人一組でした。今度は、全員がロープでつながって登ります(これがマルチピッチなのだろう)。ちなみに一本でなく、2本のロープです。ガイドさんが2本のロープをリードで登っていきます。そしてそのうちの1本がガイドさんとHoさん、Moさんを結び、もう一本が自分とMoさんを結んでいます。ガイドさんがまずリードで登り、その後、Hoさんが続き、Moさんが続き、最後に自分です。2、3度足を踏み外すことはありましたが、上できちんとビレイをしてくれたので、すぐに体勢を整えることができ、無事第一バンドの上に出れました。ザイルってすばらしい。
 セルフビレイをとると、さらにガイドさんは上へ登り、その後をHoさん、Moさんが続く。今度は先ほどよりさらに難度が高く、自分は2―3m進んだところで身体きわまってしまいました。自分が進めなくなったので、山頂アタック中止、どうしていいかわからないので、ガイドさんに詫びを入れる。第一バンドから下へは懸垂下降で降りました。あたりはもう暗くなっていました。
17:00 講習終了
17:25 四季楽園近くのテン場
 四季楽園に着くと小雨がぱらぱらと降り始めました。
17:55 地震(新潟中越)

10月24日
天気:曇り時々晴れ

5:00 起床
 自分は昨日第一バンドの上に登れず他のメンバーに迷惑をかけてしまったので、起きてから気合の撤収。ちんたらしていたら、いいルートを取られてしまう。
6:25 四季楽園近くのテン場出発
6:35 屏風岩の岩場(右フェイス)・再度山頂にアタック
 リーダーピッチ→T字クラック(V−)→No15クラック(IV+)→No14クラック(IV+)→No20クラック
 朝なので、岩はまだ冷たいです。昨日山頂にアタックしたように、全員をロープでつなぎ、同じ順番で行きます。まず、はじめに昨日失敗したリーダーピッチ、昨日の経験が活かせて、ヌンチャク回収に手間取ったり、途中で息を整えるのに時間がかかったりもしましたが、一度も踏み外すことなく、第一バンドの上に出ました。その次のT字クラック、No15クラック、No14クラックは特に問題なくいけました。次のルートに移動するため、第3バンドを水平に移動します、。そして、最後のNo20クラック(III+)、最後のツメのみが他のようにホールドがなく、登るのに苦労します。ここは技術の問題というよりは、どれだけ自分を信じれるかということだと思います。ひょっとして、ルートの名を間違えているかもしれませんが、屏風岩を登りきりました。
9:45 天狗の踊り場(岩場の一番上)
 登りきった後、自分の平衡感覚がおかしくなったのか、地面が微妙に揺れているように感じました。昨日地震があったので、その微動かと思いましたが、他の人はそのようなことはなかったとのことです。屏風岩を登りきったのでガイドさんにとっても、自分にとってもお話しができた?。

 登っているのはガイド氏で時間ももう少し後の写真ですが、文字ばっかりだと飽きてくるので入れました。
 天狗の踊り場から、もう一度各自をザイルでつないで、ふつうの登山道のような道を歩くこと、10分程度で三ツ峠の山頂に着きました。ちなみに、ザイルは山頂の手前ではずしました。
 今度は山頂から、岩場まで、クライミングシューズで下ります。前回の三ツ峠で、クライミングシューズがきつかった(サイズ9 1/2)ので、今回新しく一回り大き目のスリッパタイプのクライミングシューズ(サイズ10 1/2)を買いました。これなら大丈夫なはずで、確かにずっと履いていられましたが、下りは痛くてしょうがなく、カニのように横に歩かなくては下りは進めませんでした。他の3人はどんどん下っていきましたが…
10:45 四季楽園(山頂を経由して)
11:00 屏風岩の岩場・軽めの昼食
11:10 講習再開
 右フェイス・一般ルート左、東面フェイス・草溝ルート

               登るガイド氏とビレイするHoさん(おそらく)
 講習再開です。右フェイスの一般ルート左(IV+)を登ります。3人目として登ったのですが、ここさえ通過できればというところが通過できずに、ギブアップでした。ガイドさんにはこのとき、ビレイをしながら上まで来て登るルートを教えてもらうなどいろいろお世話になりました。この時には、
(1)考える時間は5秒以下にする、同じ場所にずっといても疲れるだけ
(2)足で立ちこむ、手で5秒以上は無理
ということを言われました。その後、この前買った自分のATCをはじめて使いました。11mmのザイルだと、ロープを引く時いちいち体重をあずけて沈み込まなければ、ザイルを引けないようです。太さがそれ以下のザイルでは普通に操作できました。
 この日は基本的に曇りでしたが、この頃はたまに陽が射すようになりました。しかし、風も強くなってきました。ガイドさんから、登らない間は靴を履き替えていていいよと言われ、なんだか自分の中では、今回は登れないこともあったが、屏風岩を上までいけたからお話になるし、いい意味で課題がわかったという感じです。といった、「旅の終わりモード」に入っていましたが、東面フェイスの草溝ルートにザイルをガイドさんがセットしてくれて、「もう一度登るか」と気を入れなおしました。

                     懸垂下降するガイド氏

 何とかしようとしたのですが、どうも、無意識に岩にしがみついているようで、うまく登れず、ガイドさんも手伝ってくれましたが、腕が言うことを聞きませんでした。どうも、たいしたところでないルートは足で登ろうとしますが、少しでもきつくなるととたんに腕で何とかしようとし、ドツボにはまるようです。ガイドさんに「足は大丈夫だけど、腕がもうだめ」と伝える。本日の講習終了。
13:30 講習終了
14:15 四季楽園近くのテン場着
14:40 四季楽園近くのテン場発

        おうちへ帰ろう〜♪
15:15 裏登山口着
15:20 裏登山口発→16:05 河口湖駅着
             16:18 河口湖駅発→17:16 大月駅着
                           17:31 大月駅発→18:40 三鷹駅着

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