ボルダリングワールドカップ 2009 KAZO大会 準決勝・決勝

 前回、加須で開かれたロープクライミングのワールドカップと比べるのもなんですが、あの時よりも絶対、歓声はとんでいた。「ガンバ」が当たり前のように聞こえた。「ボルダリングを応援する」という行為も浸透してきていると思う。

女子準決勝・課題2,3,4
中央右:女子準決勝・課題1
中央左:男子準決勝・課題1
男子準決勝・課題2,3,4
あと20分で準決勝が開始されます。

 準決勝は、前日、見定めていた椅子席の前のフリースペースで観戦。短い時間なら平気ですけど、準決勝終わりのころにはおしりが痛くなってくる。そういう場所だからしかたない。
 「左が男子で、右は女子」と予想し、これは当たりました。というか、こんなの当ててどうする。男子準決勝20名、女子準決勝21名。昨日、予選を通過したはずの尾川智子はどうしたのだろう。予選の時、腰を押さえていたけど、それなのだろうか。
9:15 準決勝開始
 準決勝は、女子と男子いっぺんに行われました。ひどい時は8人いっぺんに登っていて右で拍手、左で拍手、ということも。これが世界標準? 次回はもう少し腰を落ち着けて見たい。それとも、目当ての選手をきちっと見定めて観戦すれば良いのだろうか。でも、目当ての選手が同時にというのはやっぱりある。

準決勝男子、女子あっちこっち
9:50
男子準決勝・課題1
マントル課題
女子準決勝・課題1
女子準決勝・課題3
このヒールフックいいなあ
ゴール
女子準決勝・課題4

 大味なことしかかけてない、クライミングの技術という点で収穫はあったか? 行って楽しかったし、クライミングをしていてよかったとも思う。やる気も出てきた。今の自分にとって、特に向上すべき技術というものを吸収できなかった。事前の予習も足らなかった。写真を撮る、動画を撮るという点では収穫だった?

動画で初めて納得のいく内容かもしれません。
女子準決勝・課題2(ランジ課題)
10:45

 基本的に、登っている所の動画は撮りたくなかった、写真のみにしたいと。一観客でしかない自分が、動画なんてです。だけど、前日予選のランジを見ていて「ランジだけは写真では面白さは伝わらない、動画でなければ」と思った。動画を撮るのは最小限にした結果がこれです。

女子準決勝での
アンナ・シュテールのランジ
この時は最後で失敗していましたが、
その後無事完登していました。
11:10

11:50 準決勝終了
 準決勝を椅子席の前のフリースペースで見ていて、お尻が痛くなったので、後ろの方の空いている椅子に座る。

次は決勝、ということで
ホールドが付け替えられます

 今回、この大会を見に行った理由の一つに「ボルダリングは大きな大会でも楽しめるか?」というのがありました。こういうホールドにも近づけないような大きな大会よりも、小さいけど選手を間近で見れてどんなホールドかもきちんとわかるような方がよいのではないかと。答えは「大きな大会には大きな大会の良さがあるし、小さい大会にはアットホームな小さい大会の良さがある」というあたりまえのこと。ただ、大きな大会だとやはり、ホールドが見えないなんて、ことを考えて、会場の周囲をぶらぶらしていたら

購入した双眼鏡(3、000円)
オリンパス 8×21DPCI

双眼鏡が売られていました。「選手の表情まで良く見れるよ」とのことです。「これだ!」と思い、購入しました。肉眼では見えないような小さいホールドまで良く見えます。もっと早く買っておけば良かったが、逆にいえば「決勝に間に合った」でもあります。こちらから提案するとすれば、こういう大きな大会で「双眼鏡のレンタル」ってできないですか? この双眼鏡でレンタルなら、少なくとも800円まででしたらお財布からお金を出すかもしれません。でも、自分は双眼鏡を購入してしまったので、忘れない限りレンタルは必要ないですが
 女子では野口啓代、男子は村岡達也が決勝進出です。

ホールドが付け替えられました
女子決勝・課題2
女子決勝・課題4
女子決勝参加者6名
 前の人の頭にピントを合わせてどうする? 肝心の参加者がピンボケ。

14:30 女子決勝オブザべーション
 決勝では、それまでと違い、競技の前にオブザベーション(どう登るか観察)の時間が選手に与えられます。観察するだけでなく、実際に手を動かしてどう手足を動かすか考えます。各課題につき、2分オブザベーションの時間が与えられます。課題は4つ。
 自分なりに大雑把に考える、課題1は(見る分には)なんとかなりそう、課題2の最後、課題3の中間部、課題4の最後はどうやるのだろう。

女子決勝・課題1
 オブザベーション

14:40 女子決勝オブザベーション終了(5分後くらいに競技開始)
 小さなこと:実況するアナウンサーがかなり滑っていて、読み間違えとかもあったと思う。競技開始前のカウントダウンについては、多くの人がしらけていた。会場自体は盛り上がっていたんですけど
 競技時間は4分

女子決勝・課題1
 ガジャ(韓国語でがんばれ)
 キム・ジャイン
女子決勝・課題2
 啓代、ガンバ
女子決勝・課題3
 啓代、ガンバ
女子決勝・課題4
 ここまで来ると憧れるのみ
 双眼鏡で見ると右写真の女性の左手部分に小さなホールドがあることがわかる。
女子決勝・課題4
 さすが世界ランク1位

16:25 女子決勝終了
 双眼鏡があって良かった、ほんと小さいホールドまで良く見えました。
 野口啓代、優勝!

女子決勝終了
 満員御礼
再度、ホールドが付け替えられます
男子決勝参加者の面々
といっても、女子決勝と同じく
肝心の参加者がピンボケ

17:15 男子決勝オブザベーション
 自分なりに考える
 課題1:ゴール2−3手前はどう通過するのだろう
 課題2:ゴール1手前のスローパーはどう対処する
 課題3:一番右のホールドはどう使う?(注:課題1と課題3のゴールは同じ)(こんな疑問をするというのは、きちんとルートを読んでいない証拠である、オブザベーションという点では自分はド素人の域を出ていない)
 課題4:ゴールのホールドはとても小さい(自分のメモにこう記してあったが後から考えて意味不明)

男子決勝・課題1のオブザベーション

17:25 男子決勝オブザベーション終了
17:30 男子決勝開始

男子決勝・課題1
 一撃だったと思います。
男子決勝・課題2
 赤の大きなスローパーをどう処理するか見たかったけど、触れた人は一人もおらず、全員その手前で落ちて行った。
男子決勝・課題3
 ああそうやって使うのか
男子決勝・課題4 感心するしかない

19:10 男子決勝終了
 村岡達也がなんと2位、ここまで行くとは全く予想してませんでした。

椅子が片付けられて
どうもありがとうございました

 表彰式までいるか迷いましたが、見るべきものは見たので帰ります。
 大まかな感想として、(1)ロープクライミングに比べてボルダーは傾斜が強い傾向があるが、今回180度近くの壁はなかった。(2)クラックのジャミングとか、そういう技術が出てくるのかな?と思っていたが、そういう課題はなかった。他の誰もがつまづいている課題を、すっと登ってしまうと会場はとても盛り上がりました。

19:53 加須駅発→20:03 久喜駅着(夕食)
             20:24 久喜駅発→21:12 新宿駅着

戻る