2411 中ノ岐沢 小淵沢

11月3−4日
L:F川さん、メンバー:S林さん、I永さん、自分

 初めての11月沢登り:沢を始めたころは、盛夏にするのが沢登りであって、10月、11月に沢登りをするという発想はなかった。ところが、山の会に入って、盛夏だけでなく、春も(ただし個人的に春は沢より山スキー)、秋も、場所を選べば、冬でもできることを聞く。そして、10月の沢登りは、本格的に沢登りをするようになってからそれほど経たずに経験したが、11月は会の岩トレと重なることから、わざわざ手を出す気にはならなかった。

 当初この小淵沢は、10月中旬に計画されたものでしたが、天候悪化により中止になった。そして、再度、11月の3連休に行う計画が再提出され、10月中旬時点では、今回、会の岩トレをするか不明瞭で、それなら11月の沢に行ってみるか、という気になり、参加してみました。

 復帰したF川さんの山行なので、極力参加してみたかったというのも、あります。あと、やはり泊りの沢に行きたかった。今回の沢である小淵沢は、通常、日帰りの沢として紹介されていますが、途中に泊まることも可能な沢でした。リハビリ後のゆっくり目の泊り山行です。

今回の山行の大まかな位置図
 赤:登り、黄:下り
今回の山行のさらに大まかな位置図(赤丸付近)

11月3日
天気:晴れ
【コースタイム】11:55 練馬IC−14:00 沼田IC−15:10/15:30 大清水−16:25 小淵沢林道−17:00 1510m付近の堰堤上の平地(C1)

15:33 出発


16:02 渓谷と紅葉


16:04 標高1270mオモジロ沢との出合


16:08


16:18 小淵沢林道への合流点 小淵沢橋(この橋は、今回通りません)

 左の写真(16:18)で、左が小淵沢林道、右が奥鬼怒林道で、小淵沢橋は奥鬼怒林道です。左を行きました。

16:27

17:00 1510m付近の堰堤上の平地

 到着時は日が暮れて、闇の中。ヘッドランプを付ければ、作業はできる。まずは、薪集め。薪は、豊富とまではいきませんでしたが、少なくはなく、問題なく焚火ができました。

11月3日のトラックログ
A→B→C
A:大清水(駐車場)、B:小淵沢林道と奥鬼怒林道の合流点、C:1510m付近の堰堤上の平地


11月3日の「速度/時刻グラフ」
(縦軸:速度、横軸:時刻)


17:42 焚火

 焚火の火もあり、火の近くにいる間は寒くはありませんでした。しかし焚火の周りで、既に不安定な場所しか残っておらず、自分といえば、整地し、エアマットを尻の下にひくなど工夫すれば良かったものの、久しぶりの焚火で舞い上がっていたのか、浮足立ったまま、つまみに手を出して、つまみばかり食べて夕食が出る頃にはかなり食べてしまっていた。それでも夕食は残さなかったが、食べ過ぎて微妙に調子が悪くなり、テントに逃げ込んでしまった。話したいことはいろいろあったのに、いざ焚火の前になると、話が出てこない小心者である。事前の準備も足りなかった。

18:24

 夜(テント内)は、全ての衣類を着込んでちょっと寒いくらいでした(3シーズンシュラフ、シュラフカバー、エアマット、テントシート、防寒着(フリースとタイツ)、アプローチ用靴下)。
 暗くなってから設営したので、テント内がちょっと斜めだったというのはあるけど、それはそういうものだと思う。少なくとも、寝る前にテントを修正し、使用という気が自分には起こらなかった、ので、やっぱり仕方がない。


11月4日
天気:晴れ
【コースタイム】7:55 C1(荷物デポ)−8:02 橋(1535m)より入渓−11:35/11:50 小淵沢左岸尾根1850m付近の登山道−13:07/13:23 C1(荷物回収)−13:50 奥鬼怒林道−14:40/15:10 大清水−16:20 沼田IC−19:25 練馬IC

 6:05 設営したテント  


6:14


6:25


6:41 幕営した地点は堰堤上の平地


7:58 出発


8:02 入渓した橋にて


8:05

 水量は、少なくはなかった。しかし、水を浴びるほどの水量はなかった。
 もっと濡れない山行かと思っていたら、かなり水流の中(3/4・自分の記憶)に入る山行でした。何ヵ所か、ひざ下くらいはあったと記憶している。しかし、あるにはあったが一瞬でひざ下は終わり、長続きすることはなかった。
 もっと冷たいかと思ったが、ずっと水流の中にいるわけでもなく、「冷たい」程度で終わり、それ以上「冷たさ」が増すことはなかった。
 夜は通常の沢より着込みましたが、行動中は、普段の沢装備に、雨具(上)を追加で、問題なく行けました(自分の場合)。

8:11


 8:18  I永さんよりいただいた写真、ありがとうございます。以下(I)

 I永さんからいただいた写真の方がきれいでした、自分もスマホで写真を撮れば良かったか?

8:26 2×3m 右を登りました


 8:30 3m幅広、遠景(I)  8:32 3m幅広

 自分がトップで、左を登りました。ロープをFixして、2番手:S林さん、3番手:I永さん、ラスト:ビレイをしてF川さん、以降もロープが出た時には、この順番でした。

8:36 3m幅広を登る自分(I) 8:38 3m幅広を登る自分(I)

 F川さんより、ロープをアップしてから、ビレイの準備をするようにと、下から言っていたようですが、滝の音がじゃまして聞こえませんでした。確かにその通りです。その後は、ロープアップを先にしました。

8:42 3m幅広を登るS林さん(I) 8:42 3m幅広を登るS林さん


8:46 3m幅広を登るI永さん


8:50 3m幅広を登るF川さん(I)


 8:54 ナメの小滝の連続  8:55 近づいて


8:57 右を登りました


9:00 右を登りました(I)


9:13 3mスダレ状と、6mスダレ状 9:14 (I)


9:15 6mスダレ状上部 9:17 (I)

9:21 登る自分(I)


9:25 登るS林さん


9:29 登るI永さん


9:47 1635mの支沢


9:51 15mスダレ状

9:53 登ろうとする自分(I)


10:00 登るS林さん 10:02 登るI永さん


10:20


10:22 2段10mスダレ状遠景 10:23 2段10mスダレ状


10:30 登るS林さん 10:32 登るI永さん

 上部がぬめっていて、軽く滑った記憶があります。でも、傾斜も小さかったので、すぐリカバリーできました。

10:45 3条10m直滝遠景 10:47 3条10m直滝

 登るには難しく、右を巻きました、5m程巻いた辺りがややこしく、右、左を迷いましたが、左に行ったら明瞭な踏み跡があり、簡単に巻けました。

10:58 1770m二俣

 左へ行きました。

11:14 インゼロ? 1810m二俣?

 確かこの辺りでインゼロがあり、1810m二俣ではない気がした。

11:22 1810m二俣?

 1810m二俣から右に向かいます、赤テープがあり、赤テープのある地点で右側に入って沢からそれたものの、踏み跡をたどっていったら、再び沢に入った記憶があります。

11:28 赤テープ


11:36 登山道に出る手前 11:36 登山道に合流

 ガイド本には小淵沢田代から赤安山への登山道である1850mの地点、下の図でE’に上がると書いてあるのですが、今回の計画書を改めて読み返すと、「小淵沢左岸尾根1850m付近の登山道」とあり、それはE’の1850mではなく、下の図でEの1850mでした。自然保護の観点から、極力、(湿原のある)小淵沢田代に近づかないほうが良いので、ガイド本にはE’と書いてあるものの、小淵沢田代よりさらに東のEに行くのが正しいと思います。
 Eにたどり着くのに、特に藪漕ぎもなく、沢のツメにしては傾斜もなく、すんなりと登山道に合流できました。

「小淵沢左岸尾根1850m付近の登山道」はE’でなく、Eで登山道に合流

 同じ1850mなので、現場を出発するまで気がつかなかった。E’にいると思っていたので、下山する方向が西なはずなのに、南西を下っている。しかも、他の方たちは早々に出発してしまった。さらに、目的地が上にくる形でコンパスをセットすべきなのに、慌てたのか北が上にくる形でセットしてしまい、混乱。さらに慌ててサワーサンダルを沢靴にセットするのに(サワーワンダルの)テープを一番手前にセットしてしまい、さらに遅れる。
 1850mを出発してから30分経ったくらいで、ようやく他の方に追いつく。ここの区間の登山道は、獣道以上、登山道未満といった形で、一人の人にも会わず、初心者が入るには難しいと思う。

13:07 C1に戻り、デポした荷物を回収


13:50 奥鬼怒林道に合流、落葉松の紅葉


14:40 大清水駐車場に到着

 広い駐車場でしたが、停まっていたのは自分らと定期バスだけだったと記憶。

11月4日のトラックログ
C→D→E→D→C→B→A
C:1510m付近の堰堤上の平地、D:入渓した橋(1535m)、E:小淵沢左岸尾根1850m地点
A:大清水(駐車場)、B:小淵沢林道への合流点、

 11月の沢も場所を選べば、楽しめるものでした。

4日の「速度/時刻グラフ」
(区間1:登り、区間2:下り)(縦軸:速度、横軸:時刻)


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