2024 川苔谷 逆川

 当初は、東黒沢に1泊2日で行く予定で、天気もなんとかなりそうでした。しかし、直前になって天気予報が変わり、白毛門の天気はほぼ雨になり、東黒沢中止。日曜の奥多摩、奥秩父はなんとか天気が良さそうということで、その地域の沢で絞り込み、I永さんより、川苔谷 逆川が良いのではとの意見があり、初級の沢で、自分も、鈴蘭に入る前に行ったことがあり、問題なさそうなので、川苔谷 逆川に急遽決定。

 15日夕方の天気予報が悪かったうえ、I永さんの調子もそれほど良くないこと、逆川は下降点付近にお手頃な駐車場がないことから、アプローチの交通手段を、奥多摩駅始発の6:30バスで行くことにする。

今回の山行の大まかな位置図
 赤:登り、黄:下り
今回の山行のさらに大まかな位置図(赤丸)

 I永さんと細かいことについて確認しようと電話したら、「もう奥多摩駅に向かって出発した」とのこと。始発のバスに間に合うには、自分の場合、当日朝早起きし、マイカーで向かえば行けないこともないが、前日は土曜日なので時間に余裕もあり、奥多摩駅で合流して打合せ等したかったので、前日のうちに集合としました。
 奥多摩駅でI永さんと合流後、時間もあったので、ネットでは駐車場可能との情報もあったトラウトカントリーに駐車できないか、マイカーで行ってみました。確かに、駐車できないことはなかったですが、「営業時間内に駐車しないといけない」の掲示もあり、当初の予定通り、奥多摩駅のコインパーキングに車を停めて、始発のバスで行くことになりました。

9月15日(日)
L:自分、メンバー:I永さん
天気:晴れ
【コースタイム】6:30 奥多摩駅−6:45/6:50 川乗橋(バス停)−7:25/7:42 川苔谷下降点−7:55 川苔谷との二俣−10:27 700m二俣−12:00 770m二俣−12:10 800mオオダワ沢との二俣−13:50/14:15 ウスバ林道に合流−14:45 オオダワ−15:50 大根ノ山ノ神−16:40 鳩ノ巣駅

 朝、起きると、パラパラと小雨、予報と違うのでちょっと不安になるも、改めて天気予報を確認すると、大きな問題なし。予定通り、決行。

6:20 奥多摩駅

 バスの中から、川苔谷を見て、「水量多いかも…」。
 バスの乗客は、ほぼ満員で、この時間帯にしては多いと思いました。

6:47 川苔林道へのゲート(川乗橋・バス停)


7:11 1本目の橋 7:13 2本目の橋
  林道歩きは、目的地までダラダラ歩きがちですが
 橋を目印にすると、現在地がわかりやすいです。
 左地図で1が1本目の橋で、2が2本目の橋 


 7:23 下降点の目印となるカーブミラー  7:24 ここを下ります

 ガイド本によれば、「聖滝を過ぎ、林道が左に曲がるところにあるカーブミラーが下降点の目印となる」とあるように、下降点の目印はカーブミラー(この前にも林道を歩いている途中にカーブミラー自体はありました)。ガイド本の遡行図からすると、カーブミラーの手前に下降点があるはずなのですが、実際は、カーブミラーを過ぎたところが下降点でした。「おかしい、遡行図と違う」なんてことを自分がやっている間に、I永さんはどんどん下降。(I永さんはカーブミラーよりも聖滝を目印にしていたよう)。ちなみに、家に帰ってから古いガイド本を確認すると、古いガイド本はカーブミラーを過ぎた所に下降点がなっていました。
 念のため、GPSで現在地を確認しようと、携帯アプリを開いたら、地図のダウンロードをしてなかったせいか、現在地は示されるものの画面が不鮮明で細かい現在地は確認できませんでした(当然)。

7:44 入渓


7:55 川苔谷との二俣 7:58 二俣を振り返る

 右を行きました。

8:04 3m いきなり胸くらいまで

 水量が多いようで、いきなり胸くらいまでつかる。正直言って、I永さんの体調のことばかり考えていて、大雨の直後でもなかったし、増水のことは現場に来るまでほとんど頭になかった。水量の多い沢という予備知識はあったものの、前回、水量が多かったイメージがなかったため、泳ぎ対策も、泳ぎ用の長袖にしたくらいで、防水対策も甘かった。

8:08 7m

 左を巻きました。すぐ後の3mCSもついでに巻いていました。

9:29 小滝


9:33

遡行図に載っていない、増水していなければ、ただのゴーロだと。

9:51


10:21

沢の中では、2パーティー(3人と、2人)に会いました。

10:23


 10:28  10:29 700m二俣とI永さん

 700m二俣は、右を行きました。

10:30 大釜を持つ2m滝


10:34 4m滝  10:42

想定外の水量

【1回目】先行者を見ていると、泳いでとりつき、なかなか難しそうだ。I永さんから、「自分が登り、I永さんがショルダーで越えよう」と言われる。自分が取りつきに向かうと、辛うじて足が立ち、なんとかホールドに手が届き、そのまま登れないこともなかったが、I永さんがショルダーの体勢になったので、肩の上に足を乗せると、肩が沈んだ。
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 なんでショルダーが沈む? その時はわけがわからなかったが、水量があり過ぎてI永さん、足が立てないので、ショルダーをしても沈んでしまうのでした。
 I永さんから、「沈むけど、足を(肩に)乗せて良いから」と言われるが、その時は「何を言っているか」わからなくて一旦引き返す。陸地に戻って、I永さんと相談、「ショルダー止めましょう」

【2回目】再度、登るのが難しそうなので、I永さんから「空身で」の提案、自分もなるほどと思い挑戦。ところが、先ほどのように腕を伸ばそうとすると、今度は足が立たず、頭まで水を被る。先ほどはザックの浮力があったので、ある程度は沈まず、その間にホールドに手が届いたのでした。なんとか下の方のホールドに手が届くも、今度は足場がつるつるで、先ほどのようにザックの浮力がないので、上がれず。そんなこんなをしているうちに、体が冷えてきて、登るのをあきらめました。

最近、雨が降っていませんでしたが、以前の降水が未だに残っていて、通常よりも多い水量だったのです。左(右岸)を巻きました。念のため、巻きにロープを出し、登るI永さんをビレイしたのですが、その間も体の震えが止まらなかったです。連日、猛暑が続く中、泳ぎの長袖で来たので、「暑いかな」と思っていましたが、出発時刻も早く、沢の水量も多く、この場所以外では震え上がることはありませんでしたが、最後までうだるような暑さはありませんでした。

12:00 770m二俣

この二俣は、左を行きました

12:04


12:06


12:09 大ダワ沢との二俣(標高800m)

 左を行きました

12:21 2条3m


12:45 トイ状3段10m


12:52 大釜をもった4m滝

 右を巻きました。左も巻けそうでしたが、5m程、右(左岸)を巻いてしまったI永さんより、右の方が楽だと。とはいえ、途中のトラバースは、そこそこ難しかったです。ほんのわずかですがロープも出しました。

13:40 ウスバ林道下の10m滝 13:48 巻きが終了した地点より

 登れないこともなさそうでしたが、I永さんより、巻きましょうとの意見、すぐ上に林道があり、ここでミスしてもと思い、左を巻きました。

13:51 合流地点にかかる橋 ウスバ林道との、合流地点より上流

 これより上を登る方もいますが、多くの人がここで終了のようです。自分も、今更ですが、シーズン初めの沢程度でしたので、当初より、このウスバ林道で終了の予定。午後天気が悪い予報でしたので、とりあえず、林道に到着して、よし!

14:25 踏み跡はあるも、所々で崩壊

 ウスバ林道は、危険と言うほどではなかったですが、所々で崩壊していました。

14:35 作業場?

 進路が南から西に変わる辺りに、作業場のような人工物がありました。

14:41 林道終了、登山道に合流(大ダワ) 登山道に合流した所で、振り返る
登山道ではありません
14:41 鳩ノ巣駅まで4.4km


サワーサンダル ラバー
 ようやく使用

 購入してから、使い方を間違えたりしてなかなか使えなかったサワーサンダル ラバー。骨折した側の柔軟性が未だ戻らず、骨折した側の締めが甘く、微妙にサンダルがズレて、再度締めたら、今度は締めすぎたようで締めた側の足に痺れ。休憩時に再度調整。問題なく、使えました。念のため、アプローチシューズを持参したが、使用せず。フェルト沢靴はザックの中に入れると重くなるので、沢下降をしなければ、このサワーサンダルを使いたい。

15:32 760m分岐

 ここが大根ノ山ノ神と勘違いして、I永さんより、注意を受ける。大根ノ山ノ神は標高差100m下の分岐

15:47 車道が見えた、大根ノ山ノ神はもうすぐ

 大ダワで登山道に合流したにもかかわらず、人がほとんどいませんでしたが、この大根ノ山ノ神から登山者が一気に増えました。

15:49 大根ノ山ノ神(660m分岐)

 当初、下山予定時刻を16時と計算。I永さんの調子が思わしくないこともあり、時間を多めにとったはずだが、
  (ガイド本のコースタイムは 川乗橋(30分)入渓点(4時間5分)ウスバ林道(1時間40分)鳩ノ巣駅、総計 6時間15分)
 自分のコースタイム予想は  川乗橋(45分)入渓点(5時間)ウスバ林道(2時間)、総計 7時間45分)
 自分らのコースタイムは、  川乗橋(35分)入渓点(6時間25分)ウスバ林道(2時間50分)鳩ノ巣駅、総計 9時間50分
 増水で時間をくってしまったか、予定時間に間に合わなかった。それでも、明るいうちに帰れたし、怪我もなく帰れたので、計算が外れたにせよ、最低限のことはしたと思う。再度、次回は、理由付けのきちんとしたコースタイム予想に再挑戦です。
 普段ラインを使っている携帯を、軽量化のために車内に置いてきてしまった。あるのは、山での使用しか考えていない携帯。そのため、ラインでの下山報告できず、I井さん、下山連絡担当、ありがとうございました。

16:26 人家が見えてきた 16:28


16:38 鳩ノ巣駅

 この後、奥多摩駅に車回収のために戻る。
 天気悪化により急遽決まったとはいえ、ちぐはぐな山行でした。

今回の山行のトラックログ(登り:赤、下り:黄)
A→B→C→D→E→F→G→H→I→J
A:川乗橋(バス停)、B:川苔谷下降点、C:川苔谷との二俣、D:700m二俣、E:770m二俣、F:800mオオダワ沢との二俣、G:ウスバ林道に合流
H:大ダワ、I:大根ノ山ノ神、J:鳩ノ巣駅

 GPS携帯アプリの沢での使用は、自分にとって初めて。ずっと左足のポケットに、防水ケースに入れて使用。地図の事前ダウンロードをしそびれたので、GPSによる現在地の確認にはまだまだでしたが、自分が一番したかった記録としてのGPS携帯アプリの使用は問題なく行えました。

今回の山行の「速度/時刻グラフ」
(区間1:登り、区間2:下り)(縦軸:速度、横軸:時刻)


防寒具は、黄色の防水袋に入れて、さらに青い防水袋に入れたのに、家に帰ったら、ずぶ濡れだった。他の装備は問題なかった。

ここまで増水しているとは思わず、防水対策が甘かった。


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