2403 十石山

3月31日(日)前夜発
L:F川さん、メンバー:自分、Uさん(リーダーの山仲間)

 当初は阿寺山の予定でしたが、31日の阿寺山の天気が悪いことから、十石山が提案され、その後F川さんより14日の山行報告より、十石山の雪質は『イマイチ』との連絡を受けましたが、自分の感覚としては、「今シーズン、雪がなくて難儀してきたので、『イマイチ』程度なら十石山で問題ない」でした。山行が終わって、思うのは、「山行が成立して良かったです。行っただけのことはしました。でも、確かに、『イマイチ』といえば、イマイチだったか、しかし、イマイチで問題ないと言ったのは、自分です。仕方がありません。」です。
 十石山は、二度目で、前回は15年前です。前回は、アイスバーンと自分のシールトラブルにより、山頂手前で自分のみ敗退でした。今回は、前回よりも、ましになったことを示すために、山頂に行きたい。

今回の山行の大まかな位置図
 赤:登り、黄:下り
今回の山行のさらに大まかな位置図(赤丸)

3月31日(日)
天気:曇り時々晴れ
【コースタイム】6:45/7:10 白骨温泉−7:30 十石山登山口−12:17/12:40 十石山山頂−14:55/15:10 白骨温泉

Uさんの山行報告を見ると、
6:59スタート地点、7:26/7:39 十石山登山口、7:49 スーパー林道方面道標、10:52/10:53 十石東尾根、12:21/12:41 十石山
13:07 十石東尾根、14:05 湯沢ノ平、14:29/14:30 十石山方面分岐、14:45/14:48 十石山登山口、14:54 ゴール
となっている。湯沢ノ平? こういうのも地図読みなのですよね。

6:30 沢渡駐車場

 とても広い駐車場でした。

7:10 白骨温泉の駐車スペースを出発


7:15 駐車スペースを出てすぐに雪がつながりました

 駐車スペースから、板を背負ってだいぶ歩かなければならないかと思っていたら、(上の写真の時間を見ると、5分後になっていますが)、出発してすぐに雪がつながり、板を背負って歩いたのは、1分程度でした。

7:30 林道を離れて登山道へ

 登山道に入ってしばらくの間は、登山道のみに雪がある形で、ぎりぎりスキーで進めました。下りは、板を背負うようかな…。

8:02 この辺り(標高1580m)から、一面の雪になりました。

8:04 

 15年前、この十石山に来たときは、自分にとってこの登りが厳しかったことが、自分の記録にありましたが、今回訪れてみたら、確かに急な登りだったものの、前回の三岩、会津駒の方が急な登りだったと思います。
 急斜面では、技術もあるので、お二方がトップを行きましたが、なんてことない斜面では、自分が先行し、順番逆転でした。
 Uさんは、クライミングサポートを全く使わずに登っていた。ビンディングのツアーモードも、「凍結して、戻らなかったことがあり、使わないこともある」とのこと。どうして、自分が山スキーでなくテレマークにしたかというと、いろいろありますが、理由の一つが「道具に頼りたくなかった」でしたが、道具に頼ってばかりの自分がいます。とはいえ、今の自分がいきなり「道具に頼りません」宣言をして、他の同行者の大幅なブレーキになることは避けたい。試行錯誤していくしかありません。

 時刻は9時、急な登りが一段落した少し先で、行き止まり? 方角が合っているからといって、地図を細かく見ていなかったら、1835m小ピークの上に来てしまった。南へと10m程下ると、トレースに合流。山行前の地図読みで、1835m小ピークには、印をつけていたが、現場ではスルーしてしまったという事。大きなロスではなかったが、細かい地図読みが、自分で思っているほどできていないという事。1835m小ピークの先はずっとなだらかな斜面でした。

10:02

 2050m手前で再度、傾斜が急になりますが、トレースは少し南側を通っていて、それに従ったら、地形図ほど急な登りではありませんでした。

10:43 技術のいらない緩やかな斜面では、自分が先行

10:56 十石山山頂が近づいてきた


東北〜南東側の風景(霞沢岳〜鉢盛山) 
11:20 西南側の風景  西北側の風景

 出だしの急斜面では問題なかったようですが、標高2100m辺りから、F川さんの調子が悪いようです。以前から、足が攣って等、ありましたが、「待っているから、山頂行ってきてほしい」とのようなことを言われて、
 案1:山頂に行かずに、一緒に下山
 案2:励まして、一緒に登頂。
 案3:お言葉に甘えて、別行動で登頂。
理想は、2だと思いますが、失敗したら、逆に、最悪です。1もありだと思う。特に、待たせていただく人の山の能力が低ければ、一緒に下山だと思います。あとは距離、天候にもよるでしょう。

 自分も本当に無理なら、あきらめるべきだと思いましたが、行けるなら行きたいので別行動で山頂を目指しました。当初より、山頂付近の風が強いことが予想されましたが、行けそうだったので、行きました。Uさんも、山行前にひいた風邪により、本調子ではないとのことでしたが、待つほど体調も悪くないので、F川さんを残し、Uさんと一緒に山頂を目指しました。

11:30 十石山山頂が近づいてきた

 山頂手前で、予想通り、風が強くなりましたが、進めないほどではありません。前回、山頂手前はアイスバーンが目立ちましたが、今回は、アイスバーンは全くありませんでした。持参したアイゼン、クトーは、結果論ですが、共に使いませんでした。
 クトーについて、Uさんは、カラビナでザックにぶら下げ、すぐ使える状態になっていた。ザックの中にしまいこんでいては、いざという時に使えない、自分も次回からそうします。
 自分たちよりも少し先に、登っていく単独行の山スキーヤーがいたので、とりあえずは、進めないほどの強風ではない、先に進めると思う。
 山頂手前で、Uさんより、「待っているから、行ってきて」と言われ、風と、あるかもしれないアイスバーンにびくつきながら前進。

12:15 山頂(右中央が十石峠避難小屋) 風の弱そうなところで、シールを外して滑降の準備
 山頂からの風景(南西側、乗鞍方面)

 登りの見えない平らな地点に到着、遠くに十石峠避難小屋が見えたけど、一人だし避難小屋はあきらめよう、風が強いので、細かい山頂は今回はあきらめよう、ピークといえる地点まで来た、下山だ。元来た道を戻り、風の弱そうな所で、シールを外す。普段ならなんてことない、シールの脱着が、風が強いため、一つ一つに時間がかかる。シールを外し、ビンディングと靴を滑降モードにしていたら、あれ、Uさん登ってきたのですか。聞き間違えたかもしれないと、予定変更。Uさんと一緒に下山。

12:33 Uさん

 あれ、逆方向に行く、避難小屋のほうまで行って、そこから下山?? この場面はどっちもどっちだったのではないかと思うのですが。来た道を戻るという意味では、自分の進んだ方向は間違っていなかったと思うが、(後になって)自分は正確なピークを把握していなかった。ピークから、下山するという観点からはUさんの行動が正しかったのではないかと、下山後思っています。

 山頂直下は、藪もなく、テレマークターンができたと記憶。100mほど下りた所で、二人で、GPSを見て現在地、方向を確認。こっちだ、そこからすぐに森林限界になり、F川さんとも合流。
 事前の予習、「急斜面で上手にターンするには踏み込むこと」。事前のゲレンデでは、できる気がしたが、山中では刻々と変わる状況に奔走され、思うように踏み込めなかった。
=====里山テレマークのブログより=====
悪雪でもブレーキをかける前に、まずはリズムを取りながら滑り抜けられるコースを探してみてください。
ここなら滑りぬけられるな、というラインが見つかったら、あとはそこめがけて突き抜けるだけなんです(笑)

逆に、止まろうと思ってしまったら、悪雪の場合、必要以上に抵抗をもらってしまって、もんどりうったり、逆エッジで捕まったりと、どんどん難しくなってしまいます。
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切り抜きで、曲解してませんように、確かに、どんどん難しくなってしまっていた。

 下部のほうは、多くを斜滑降+キックターンでの対応になってしまった。雪は重かった、重いのと、木が点々とあるのと、どちらか一つなら対応できた気がするが、両方共だと、対応できなかった。

 最後の下り、登りの際、登山道に入った地点がぎりぎり通過できる程度の雪だったので、下りは担ぐようかと思っていたら、その部分は登山道ではなく、林道を通過でした。

 問題なく、白骨温泉(15時で終了のため、入浴せず)に戻る。下りでは、F川さんは、特に以前と変わらないように見えた。

今回の山行のトラックログ(赤:登り、黄:下り)
A→B→C→D→C→B→A
A:白骨本線、B:登山口、C:F川さんと合流した地点(森林限界)、D:十石山山頂

 今回、初めてのスマホGPS(アプリはとりあえずダウンロードしてあったスーパー地形)、地図は山だとダウンロードできない場合があるので、事前に行動範囲をダウンロード。初めてのスマホGPSなので、バッテリーがもつか心配でしたが、日帰りなら、問題なく使えました(もっと気温が下がった条件ですと、バッテリーの減り具合が早いかもしれません)。これまで自分が使っていたetrexより、はるかに使いやすかったし、分かりやすかった。これからは、GPS機で試行錯誤というよりは、スマホのGPS機能を使って、試行錯誤だと思います。

今回の山行の「速度/時刻グラフ」
(区間1:登り、区間2:下り)(縦軸:速度、横軸:時刻)


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