202402 双子山(富士)

 2月に2回ある3連休に、自分がリーダーで山スキーの計画を出してみようと思った。でも前の3連休は日帰りで、近場で、それほど難しくないところで、体験リーダーをしておきたかった。どこにしようか迷ったとき、思いついたのが宝永山・双子山(富士)でした。例会で話をしてみたら、新雪が降った直後なら宝永山はありですが、それ以外はアイスバーンでカリカリで楽しめないと、それでは双子山でよいので、行ってみようと提案したら、I永さんが声をかけてくれて、山行が成立しました。

今回の山行の大まかな位置図
 赤:登り、黄:下り
今回の山行のさらに大まかな位置図

2月11日(日)
天気:晴れのち曇り
L:自分、メンバー:I永さん
【コースタイム】9:30 太郎坊トンネル(駐車スペース)−12:20/12:30 弟山−14:20 太郎坊トンネル(駐車スペース)

 7:57 真冬の富士山に登るわけではないですが、富士山の写真です
 双子山は、下の下の方
カシミール3D(カシバード)で作成(今回の双子山ルート)
またしても、お釈迦様の手のひらの、孫悟空ですが、

 実物の富士山の写真が一枚欲しかったし、実物を見て、双子山は遥か下だ、と思ったものの、「それはそれで仕方ないし。今は、予定の双子山をきちんと登って帰ること」と思い直した。

 8:16 予定していた駐車スペースはもう先客が  雪をどければなんとか停められそう

 頭の片隅で、「駐車スペースが満杯だったら、水ヶ塚から歩かねばならないか」等、考えていたものの、東京に新雪が降った直後でもないので、そこまで混まないだろうと、思っていた。実際、駐車スペースに到着したら、車を停めるスペースはなかったが、雪を除雪すれば何とか停まれそうだった。車内にあったスコップを取り出し、除雪したら、なんとか駐車スペースを確保できました。

8:40 なんとか駐車スペースを確保 

 2週間前の山行で、I永さんが準備に時間がかかっていたので、今回もと思っていたら、前回ほど時間がかからず、自分が準備完了になる前にI永さんは準備ができていた(いるように見えた)。念のため、ビーコンチエックをすると言ったら、I永さんはビーコンを電源を入れずに、ザックの中に入れたままのようでした。せっかくのビーコンなので、セットするのを待ちました。

9:20 出発と思いきや
 I永さんがビーコンの電源を入れていなかった
 出発してしばらくは、ずっとこんな感じの風景でした

 (後から考えれば)I永さんの準備が思っていたよりも早く、微妙に慌てたかもしれない。その先にトレースもあったので、それが当初行く予定だったルートかと思ってしまった。確かに方角的には間違っていないし、トレースもあったが、もう少し右(北東)に行った方が、途中から藪の少ないルートでした(滑ってきた道を登るのが、当初のルートでした)。登って少しの所で、「見えるはずの電波塔が見えない」と思ったが、トレースもあり、方角的に間違っていないので、「藪で見えないのか」と、そのまま進んだ。I永さんは遅れ気味でしたが、行く前からわかっていたことですし、遅れ気味程度なら問題ない山ですし、思っていたよりも「話にならない」遅れはありませんでした。自分程度のレベルで、単独行は避けるべき(天気が良く、行ったことのあるルートを除く)ですし、I永さんが参加して、ありがたかったです。

11:10 視界が開けて、富士山が見えてきた  

 視界が開ける手前の地点(標高1600m辺り)で、トレースは北西を向かっていたが、あまりトレースに忠実というのもなんですし、方角的には問題ないので西北西を進みました。
 午後から悪くなる予報でしたので、曇りは仕方ないにしても、富士山は顔を出していてほしかった。でも、考えてみれば、曇れば、富士山の姿が見えなくなる可能性が高い。

11:20 左から、弟山、宝永山、富士山

 この後、富士山頂はガスに包まれて見えなくなりました。間に合ったのか? 
 スキー板を変えてから、クトーを現場でまだ使ったことがなく、I永さんのペースも速くないので、ひょっとして双子山でもカリカリのアイスバーンが出る前に、クトーを使ってみました。使ってみて、今回、クトーが必要なアイスバーンはありませんでしたが、(スキー板を履いたま、クトーをセットするのはできそうにありませんでしたが)、(急斜面でない)平地でのスキー板を外してからのクトーをセット、クトーをセットした上でのスキー歩行は難なくできました。

11:46 ガスが上がってきた


登る自分
 I永さんからいただいた写真(以下、※)
 ありがとうございます。


12:10 兄山


12:12 山頂はもうすぐ


12:14 弟山(二ツ塚下塚(下双子山))標高1804m 山頂

ピーク写真(※)
 カメラの差なのか、なんだか明るい写真
 少なくとも自分の記憶はこんなに明るくなかった

 風が強いので、凍傷になっていないか、ほっぺたを触る、感覚はある。自分の中では、自分の撮った写真のような、ちょっとした荒天の記憶で、とてもI永さんの写真のような明るい記憶はありません。
 I永さんが、写真を補正したかも?

 山頂に着く手前で、ひょっとして山頂に着いたら、風がさらに強くなって…とも考えたが、山頂についてから風の強さに大きな変化はなかった。

 正直、もっと簡単な山かと思っていた。当初は、兄山まで行く予定でしたが、思ったよりも時間がかかって、風も強かった。登るにつれて、山頂が近づいていくのですが、途中、弟山までの距離がとてつもなくあるような恐ろしい雪山に見えた。近づくにつれて、スライドショーのように距離感が補正された。きちんと、ピークに立てて、来ただけのことはしたので、兄山へは向かわずに下山。風もあるので、長居はせず、写真を撮るだけ撮って、出発。

12:40

 雪は問題なくあり、この辺りはブッシュもなかったが、雪が重く、雪面の区別もうまくいかず、思うように滑れなかった。雪が重いだけなら何とかなったと思うが、滑っている途中、雪面を見失い、近くに来て突然、雪面が現れ、思うようなターンができないことが何度もあった、雪面を見分けるコツでもあるのだろうか。

12:47 沢沿いを目指して滑る

 I永さんから「沢沿いを目指して滑ろう」とのこと。自分は登ってきた道を戻ろうと思っていましたが、シールをつけて登れるけど滑れない藪なので、意見に従いました。
 I永さんから指示をいただいたものの、ようやくスキーで滑りながらGPSを取り出し、ルートを確認できてきた。

12:49

 標高1650m辺りで、沢の地形になり、風も穏やかになったので、休憩にしました。
 この辺りで数名の登山者に会いました。

13:35 以前使われていたスキー場か? オープンバーン

 以前あったというスキー場でしょうか。ゲレンデのように視界が広がりまして、藪はありませんでした。
 この辺りでは、たまに思い出したかのように、雪質がよくなることがありました。でも、それが続かないのでした。

13:42


13:47 この後はオープンバーンはなくなりました

 1400m辺りでオープンバーンはなくなり、登ってきたようなシールで登れるけど、とても滑れないルートになりました。右(南東)を目指して下りていったら、道路が見えて、ゴール。行って良かったです。
 双子山は、確かに、滑りずらかったものの、登るには問題なく、東京からも近く、短い時間で登って下りてこれて、上越・尾瀬の天気が悪いときには、「ここもありかな」と思いました。

今回のルートのトラックログ(赤:登り、黄:下り)
A→B→C→D→E→A
A:太郎坊トンネル(駐車場)、B:視界が開けた地点、C:弟山山頂、D:旧ゲレンデ?に入る、E:オープンバーンがなくなって藪に入った地点


今回の山行の「速度/時刻グラフ」
(区間1:登り、区間2:下り)(縦軸:速度、横軸:時刻)


戻る