2023 秋の岩トレ

11月3日、11日、18日 全て奥多摩 つづら岩

今回の山行の大まかな位置

11月3日(文化の日)
L:自分、メンバー:K堂さん
天気:晴れ
【コースタイム】8:05 駐車場−8:15 林道終点−8:45/8:55 水場−9:20/15:05 つづら岩−15:15 綾滝−15:40 林道終点−16:00 駐車場

 初めて、駐車料金を支払いに行きました(これまでは他のリーダー格の人が支払っていた)。正面から、すぐ右の家で、駐車料金千円。

8:40 綾滝


 自分ら以外のクライマーは、1パーティー(ベテラン男性1名、若手女性2名)のみ、休日だから混むかと思いましたが、案外空いていました。通り過ぎたハイカー2名が4−5組ほど。

9:37 東面の岩場 リンドウ

午前の部
東面の岩場(右ルート)でクライムダウン
 トップロープのセットで毎回、時間がかかっていたが、今回登る人も少なく、手短で問題ないので、トップロープの支点を2点で作ったら(バックアップを取り、3点にするがこれまでの方法)、信じられないくらい、速いスピードでトップロープが構築できた。そのため、ビレイ解除といった直後に、ビレイをお願いするという事態になってしまった。東面の岩場の右ルートの終了点はしっかりしているので(リングボルト等ではないので)、状況により、2点で問題ないと思った。参加メンバーによるというのもある、過去にトップロープは、強固な支点(教科書通りのERNEST)の支点を希望する人もいた(N片さんとか)。さらに、シンプルにしようと思えば、終了点のリングにかけるだけでも、必要最低限のことはできているのでした。
 二人とも、問題なく登って、クライムダウンをしたので、南面に行こうとロープを回収を提案したら、K堂さんが、「回収します、ロープを抜けば…」とのこと。自分が、トップロープセットの際、終了点のリングにかけるだけで対処すればそれも可能でしたが、スリング・管付きカラビナを用いて流動分散の支点セットをした為、ロープを引き抜くだけでは足らず、終了点まで登ってロープをリングに付け替えて、懸垂で下りてこなければならないのでした。K堂さん難なく登り、ビレイ解除をした、その後、ロープを下に落としてしまった。終了点のリングにロープを通し、折り返す前に落としたようです。東面の岩場の右側を下りるか、左側を下りるか聞かれ、右側からは下りたことはなく、左側からならば何度も下りているので(といっても昨年自分が足を滑らせたのは左側のルート。今回、現場を見て、思ったのは、落ち葉でホールドが見えなくなっていた?)、今から考えれば、@(K堂さんが、右のルート終了点より)長めのスリングを伸ばして左側のルンゼに移動、A自分が落ちたロープを担いで上まで上がる、という手もあったが、そこまで頭が回らず、ノーロープで左側に移動(終了点上は傾斜も緩く、普通なら問題ない)してもらい、ルンゼを下降していただきました。悪いことが重ならなければ問題ないルートなので、K堂さん、無事、帰還。個人的には、ヒヤリハットだと思います。自分が登る前に、もう少し説明すべきだったかもしれない。

南面の岩場:二ルート(一ピッチ目:自分リード、二ピッチ目:K堂さんリード)
 一ピッチ目、自分がリードしました。二ルート(一ルートも同じ)は、中間支点が二か所あり、状況によって決められるのですが、下の方の中間支点の方が広く、交代もしやすそうに見えたので、下の方の中間支点でピッチを切りました。ビレイセットですが、事前に管付きカラビナをセットしたシュリンゲをかけておく、メインロープでセルフ、ATCガイドを事前に環付きカラビナにセット、特にATCガイドを環付きカラビナにセットは、これまでかかっていた余計な手間がなくなり短時間でビレイのセットができました。二ピッチ目はK堂さんリード、引継ぎスムーズにいきました。K堂さん一か所、支点が右にそれロープが屈曲し、ロープが重くなっていたと思います。二ルート上部は、右に行くパターンと、左に行くパターンの両方があるのですが、左に行くパターンを取っていました。

11:30−12:00 昼食 時間があまり読めない気がしましたので、少し早いですが、昼食にしました。
 この日は、山用長袖と、山用長袖(下着)、山用ズボンで、山用長袖のボタンを外して調整、程度でちょうど良かったです。二ルートをビレイしているとき、クライミングシューズの黒い部分が厚く感じましたが、昼食後、薄めの靴下に履き替えたら、その後は特に問題ありませんでした。

11:45 少し紅葉?

午後の部
南面の岩場
 一ルート(一ピッチ目:K堂さんリード、二ピッチ目:自分リード)
 右クラックと伝えたのですが、K堂さんが、一ルートを登りだし、右クラックだったら、先行者いなかった。きちんと指摘しない、自分も悪い。一ルートは終了点直下の中間支点に先行者もいたし、前回、一つ前の中間支点でビレイをしたとのことで、K堂さんは、トラバース前の中間支点でビレイ。(鈴蘭山の会の岩トレの際、多くの人がトラバースを過ぎてからビレイをしていた。それは終了点手前がホールドに乏しく、少しでも集中できるようにするため。その他、トラバース後、ロープが屈曲するため)。二ピッチ目、登り始めてから、ヌンチャクが少ないかもしれないと思ったが、クリップ後、次の支点が近ければ、前の支点のヌンチャクを外すなど調節したら、なんとかヌンチャクを余らすことができた。ロープの屈曲の件も、極力屈曲しないように支点を取ったら、考えていたよりは、ロープが問題なく流れてくれた(この時シングルロープなため、ダブルロープだったら、こうはいかなかったかも)。終了点にいる先行者(3名のパーティー)に声をかけたら、「懸垂するから、ちょっと待ってほしい」とのこと、これまでの中間支点の地点でセルフをとり、だいぶ待ちました。終了点前登るのが難しいと言われているのですが、(いつもやる方法ですが)右にある小さいガバをつかみ、体を左に傾けるようにして登ったところ、問題なく登れました。ビレイも、一ルートと同じく、問題なく、順調にできました。

 右クラック(一・二ピッチ目:自分リード)(二ピッチ目の、反対の面に回った後、ハーケンがなくなっていてずいぶんランナウトするというし、K堂さん登ったことがないというので、自分がリードしました)。
 一ピッチ目、順調に終了、二ピッチ目出だしの部分がハングしてますが、回り込むことによってだいぶ解消できる気がします。頂上まで行くルートは、スラブで傾斜も緩いですが、途中にビレイ用の支点が一つあるだけでだいぶランナウトになります。でも、傾斜も緩いし、ホールドもそこそこあったので、問題なく行けました。二ピッチ目はルートが屈曲するので、登るのに困難なほどではありませんでしたが、ロープを引き上げる際、ちょっと力がいりました。少し長めのスリングにしておいたらもうちょっとロープの流れが良くなったかもしれません(この時はロープを引き上げる際力がいったが、登る際は問題なかったようだ。シングルロープですから…)。

東面の岩場の対面の岩場で、懸垂下降
 時間がちょっと余ったし、懸垂下降をしていなかったので、東面の岩場の反対側で操作確認。オートブロックで懸垂下降の補助です。10mmのロープであることを忘れて、8mm用の5mmスリングでやったらロープが太くなった分、微妙に長さが足らず、操作しずらかった。6mmスリングでオートブロックをしたら、5mmの時よりもうまくいった。でも、最後の方では微妙に止まらず動いている気がした。家に帰って確認したら、「結び目を直接持つと、急激に動いてしまうので結び目の上にから押すような形で、結び目をずらしていく」でした。


11月11日(土)
L:F浦さん、メンバー:M井さん、I井さん、I永さん、M谷さん、会員外1名、自分
天気:曇り
【コースタイム】8:15 駐車場−8:30 林道終点−9:05 水場−9:45/15:55 つづら岩−16:15 水場−16:40 林道終点−17:00 駐車場

午前の部
 二ルート下部+腕力ルート(上部)(M井さんと)(一ピッチ目:自分リード、二ピッチ目:M井さんリード)

 11:14 腕力ルート(上部)  核心部

 M井さんが、登ってくれるというので、まずウォーミングアップとして、二ルートを選びました。自分がリードで登り、中間支点で切って、二ピッチ目M井さんがリードで登ることになり、右のほうに進むと思っていたら、まさかの腕力ルートでした。右写真(核心部)あたりまでは、問題なく行けたものの、核心部は手足共にガバがなく、M井さんによると、赤で示した辺りをアンダーでとって体を左に傾けるようにすればとのことでしたが、自分には文字通り、手も足も出ず、2回フォールし(つづらで落ちたのは初めて?)、登れないのでA0で登りました。M井さんより、「ボルダリングばかりしていると、落ち癖がついてしまう。厳しい沢に行ったら、落ちれない、落ちる前に、クライムダウンして、再度検討する」。自分が、登れなかったのは仕方ないにしても、クライムダウンすべきだったし、今回、何も言わずに落ちてしまった。せめて、「張ってください」くらいは言うべきだった。核心部を越えた後も、楽ではありませんでしたが、なんとか通過できました。アップのつもりでいたので、腕力ルートを登る気持ちの準備ができていませんでした。下りてきたら、まさかの11時45分、1本しか登れなかった。腕がいうことを聞かないので、昼食にしました。
 腕力ルートは初めてかと思ったら、2018年の5月にも登っていました。


午後の部
 一ルート(M井さんと)(一ピッチ目:M井さんリード、二ピッチ目:自分リード)

13:33 登るI永さん

13:43 懸垂で下りるNさん


 M井さんが、会員外の方と登られるということで、パートナー交代。

 右クラック(M谷さんと)(一ピッチ目:自分リード、二ピッチ目:M谷さんリード)
  右クラックのニピッチ目は、これまでは、途中から、登山道側に移り、緩やかなスラブを登っていましたが、M谷さんが登ったのは、直上するルート、腕の力があれば登れたかもしれないが、ホールドも微妙で、自分は1/3くらい登ったところで、登山道側に移りました。腕の力がある時に、再挑戦したいです
 一ルート(M谷さんと)(一ピッチ目:M谷さんリード、二ピッチ目:自分リード)
 一ピッチ目中間地点辺りで、支点にセットしたカラビナが抜けなくなり、M谷さんに報告すると、ハンマーで叩けばとのこと、ハンマー持っていたので、叩いたら、抜けました。なんで、気がつかなかったのだろう。
 二ピッチ目で、前回3日と同じく、テラス前の中間支点をとり、腕もだいぶ疲れていたので、テラスに上がるところが怖かったですが、問題なく上がれて良かったです。

15:30 登り終えて



11月18日(土)
L:I永さん、メンバー:M井さん、自分
天気:曇り(終了点付近では、風が強く吹き、雨具上を着て、ちょうど良かったです)

【コースタイム】6:30 駐車場−6:50 林道終点−7:30 水場−8:10/16:55 つづら岩−17:15 水場−17:45 林道終点−18:00 駐車場
 M井さんより、6時十里木集合との連絡。I永さんは、前日のうちに綾滝で泊まっているので、集合することに問題はないが、こんな朝早く、駐車料金を支払いに行くのも…、と思ってもみました。念のため、払いに行くと、違和感なく、対応していただきました。M井さんより、「前日に(駐車場管理者に)電話で連絡しておけば」とのこと。それもそうです。

 11月3日(二人・シングルロープ)に、登り終えたときは、できた感触があったが、この日は3人でダブルロープ、I永さんのビレイに問題があったとは思うものの、自分のロープワークも、まだまだ至らぬところがありました。
●午前の部
 右クラック(一ピッチ目、二ピッチ目、共に自分リード)
 二ピッチ目、緩やかなスラブに入ったところで、二本のうちの一本のロープが急に重くなり、前に進むのも一苦労。緩やかなスラブに入るところから、ルートが屈曲するので、そのせいかと思い、特に、ビレイヤーには伝えていなかったら、ビレイ解除したら、それほどロープは重くなかった。ロープが屈曲しただけではなさそうだと思いつつも、特に二人には言わなかった。2週間前も登ったルートですが、その時はシングルロープでしたので、問題なかったのだと思います。
 (深呼吸でもすれば良かったと思うぐらい、なんか慌ててしまっていた。)

 一ルート(一ピッチ目:I永さんリード、二ピッチ目:自分リード)
 I永さんは、一つ一つヌンチャクをつかみながらA0で登っていく、「登れません」とか言ってリードをしない人よりはましかもしれませんが、「楽しいのだろうか?」とは思った。

10:27 M井さんより
 セルフビレイの支点は、支点からヌンチャクで取るより、スリングで取ったほうが、自己脱出の操作がしやすい。


●午後の部
 右クラック(一ピッチ目、二ピッチ目、共に自分リード)
 他の登れそうなルートがみな、登られていたので、再度、右クラック。またもや、緩やかなスラブに入ったところで片方のロープが重くなる、自分の支点の取り方にも多少、問題があったかとも思うが、引かれるように重い。後から考えれば、屈曲点できちんと確認して登れば良かった。なんとか、終了点につき、重いのは赤のロープ、赤のロープで登ってくるのはどちらだ、と思ってたら、I永さんでした。登攀後、I永さんに文句を言う、本人自覚無し。自分の支点作成に問題もあったし、I永さんのビレイも遊びがなさすぎたと思う、両方。自分につきまして「上手に指摘する」という行為が、たりませんでした。

 二ルート(一ピッチ目、二ピッチ目、共に自分リード)
  またもや、二ピッチ目の終了点間際で片方のロープが重くなり、無事登れたものの、自分はすっかり慌ててしまい。ビレイ体勢で混乱してしまい、ATCガイドがATCとしての役割しか果たせないようなビレイ体勢しか思い浮かばなかった。仕方ないので、一人ずつ登ってもらう。M井さんが先に登ってきて、「岩角に擦れなければ良い」と、ヌンチャクを岩角の上に置き、擦れないような形にし、ご自身は登山道に下りてその場でボディビレイの形で、ビレイをしていただきました。登攀後、M井さんより、岩の反対側でビレイすれば、との指摘。そういえばそうで、先週の落ちたこととか、久しぶりのダブルロープとか、過去の経験を活かせていなかった。

 登り終えて、つづら岩を出発する頃はもう日没。カイデン行動でした。

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