8月20日(日)(前夜発)
L:自分、メンバー:F川さん
当初は、大菩薩の小金沢大菩薩沢に行く予定でした。しかし、前日になって、午後の天気が悪いことが判明し、丹沢か、奥多摩の沢どちらかにするかということで、ヒルのいない奥多摩の沢、矢沢熊倉沢(遡行+下降を2本)ということになりました。
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今回の山行の大まかな位置図 赤:右俣右沢遡行、黄:右俣左沢下降、 オレンジ:左俣西沢遡行、黄緑:左俣東沢下降 |
今回の山行のさらに大まかな位置図 |
8月20日(日)
天気:晴れ
【コースタイム】5:00 十里木出発−5:15/6:20 落合橋手前の車止め−6:22 落合橋−6:48 480m二俣−7:09 550m二俣−7:18 560m二俣−8:55/9:10 浅間峠−9:17 881mと879mの間のコル850m−10:20 550m二俣−10:45 480m二俣(右俣終了)(左俣出発)−10:52 510m二俣−12:45/12:55 熊倉山山頂−13:00 熊倉山東稜線の930m−14:25 510m二俣−14:31 480m二俣−14:50 落合橋−14:55 落合橋手前の車止め
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5:18 落合橋手前の車止め | 6:20 出発(車止めより振り返る) |
沢装備を装着していたら、矢沢(落合橋から左の沢、自分らの行く熊倉沢は右)に行くという、釣り師(1名)に会いました。他に、帰りの林道で家族連れに会いましたが、山中では、誰にも会いませんでした。
6:22 落合橋 | ![]() |
前回、竜喰谷で、プリントアウトした地形図を収納パックに入れて、ウエストポーチに収納したところ、自分が何度も開け閉めをするのでチャックに絡まって閉められなくなった事態が発生したので、今回は、ポケットのたくさんある釣り用ベストを買い、そのポケットの中に、プリントアウトした地図の入った収納パックを入れました。実は、釣り用ベストは以前も使ったことがあったのですが、オッサンくさいので止めたのです。もう、そんなこと言ってられないので、再度利用。悪くはなかったですが、ちょっとポケット多すぎ、といった感じでした(今回のオッサンくさい私の写真はありません)。
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6:48 480m二俣 |
今回は、右俣と、左俣の2本の沢を登ります。ここ480m二俣で、沢は二つに分かれ、右(北西)が右俣、左(南)が左俣で、まずは、右俣の遡行です。
6:50 林道終点 | ![]() |
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6:54 しばらくは左岸に明瞭な道がありました |
F川さんより、「水線を描いたときに、地形を読んでおくべきとのこと」、そうか、これまで、水線と地形を読むのを別々にやっていた。というか、水線を描くことで満足してしまうことが多かった。自分なりに解釈すると、「水線を描いたときに、机上登山」です。
6:58 3×4m | ![]() |
全般的に、ぬめった滝が多く、見た目より難しいです。この沢は以前、初心者向きの沢として、ガイドブックに紹介されていて単なる1級でしたが、最近のガイドブックには1級上となりました。ただ、1級上というのも、単なる4本のうちの1本を遡行した場合のグレードで、4本を遡下降するとなると、グレードはもうちょっと上がると思います。短いから初心者向きといえば、初心者向きですが、ぬめっているので、沢慣れた人がいたほうが良いです。
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7:09 550m二俣(合成写真) |
550m二俣を右に行きます(右俣右沢遡行)。
7:12 陸軍滝(18m) | ![]() |
沢登りをしているので、滝は、見慣れていますが、それでも存在に気がついたときは、ずいぶんな迫力だと感じました。
滝を登らず、巻きました。
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7:18 トヤド沢との二俣(560m) | 二俣を振り返る |
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7:30 炭焼き窯跡(一つ目) | 7:33 炭焼き窯跡(二つ目) |
いつ頃、利用されたのか。まだ使えるのか。他の場所で、あまり見ない気がするのですが、どんな理由で残っているのだろう。
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7:37 3mおよび、4mCS | 7:42 4mCS(左側の残地ハーケンを利用して) |
3mはなんてことないですが、その上の4mCSが難しく、左側の残地ハーケンを利用して、F川さんに登っていただき、自分はセカンドで登ったのですが、(残地ハーケンを利用して)A0で登ったにもかかわらず、ホールドが微妙でぬめっていて、ヌンチャクを回収できず、登った後、再度、ザックを下ろして、懸垂で下降してヌンチャクを回収しました。
8:07 610m二俣 | ![]() |
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8:09 10m |
右を登りました。
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8:38 740m二俣 | 8:47 760m二俣 |
8:50 水枯れる | ![]() |
8:55/9:10 浅間峠
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8:56 東屋 | 9:06 登ってきた登山道を振り返る |
とりあえず、1本目の遡行、無事、ゴール。
9:17 850mコル 左側から下降 |
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9:21 水が現れる | 下りてきた斜面を振り返る |
右俣(右沢・左沢)、左俣(西沢・東沢)共に、沢の詰めで藪は濃くなく、右上の「下りてきた斜面を振り返る」のように、点々と樹木がある感じです。
9:45 640m二俣 | ![]() |
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10:08 4m 懸垂下降で対応 |
F川さんより、自分の懸垂下降に対して、もっと斜面に対して垂直にと言われる、怖いから垂直になれないのか、それとも垂直になれないから怖いのか。
10:20 戻ってきました550m二俣 | ![]() |
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10:45 戻ってきました480m二俣 |
1本目、右俣は無事終了です。ここに戻ったのが12時を超えた場合、左俣の遡行を中止する予定でしたが、問題ないので、左俣の遡行を継続。
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10:52 510m二俣(合成写真) |
510m二俣を右に行きます(左俣西沢遡行)。
10:57 4m | ![]() |
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11:00 |
11:03 2段6m | ![]() |
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11:13 570m二俣 |
山行前の二俣の標高記入で間違えて、プリントアウトした地形図に、この二俣を610mと書いていた。こういう所も、実際に机上登山をしていないから、機械的に記入してしまった可能性が高い。
前回竜喰谷は、シーズン初めのためか、いろいろミスが多かった。今回は、前回ほど、自分のミスはなかったです。
11:24 木橋 | ![]() |
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11:29 水が枯れたことの写真 これより先に水は枯れていましたが |
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11:31 610m二俣 |
11:37 水流復活 | ![]() |
写真には撮っていませんが、12時のころ登った滝4mCS?は、微妙に難しそうで迷っていたら、F川さんから、楽に巻けるよというので、左を巻いたら、楽ではなく、結構怖かった。この辺りで、F川さんは、珍しく気弱になっていて、「しんどい」といったことを口にしていた。よくよく考えて見れば、あの年齢で1日で沢2本に付き合ってくれるのだから、感謝なのでした。聞いたこともない、F川さんの発言に、自分が慌ててしまい、ペースを落としました。
12:05 770mの二俣(奥の二俣)は右を行きました。沢登りルート100には左が本流とありますが、水流は右の方が多かったと記憶しています。
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12:17 再度、水枯れる |
それでも先を行くF川さん
12:34 登山道に合流 | ![]() |
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12:46 熊倉山山頂(966m) |
12:45/12:55 熊倉山山頂
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13:01 熊倉山東稜線の下降点(930m)からの 三国峠方面への登山道 |
この手前のコルを自分が間違えた? そうとも言えない、確かに立ち止まって考えたものの、すぐに訂正した。
13:32 水ようやく現れる(標高700m付近) | ![]() |
右俣下降はすぐ水流が現れたが、左俣下降はなかなか水流が現れなかった。
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13:56 5m 懸垂で下りました |
この辺りだったか、沢が屈曲していた箇所に入ると、突然、鹿の大きな鳴き声がした、先頭を歩いていたF川さんによると、鹿とばったり出会ってしまったとのことです。自分が追いついた際には、もう鹿の姿はありませんでした。
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14:07 8m? 懸垂で下りました |
14:31 林道に合流 | ![]() |
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14:50 落合橋 |
14:55 落合橋手前の車止め
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今回の山行のトラックログ(赤:右俣右沢遡行、黄:右俣左沢下降、オレンジ:左俣西沢遡行、黄緑:左俣東沢下降) A→B→C→D→E→F→G→D→C→H→I→J→K→H→C→B→A A:駐車場(落合橋手前の車止め)、B:落合橋、C:480m二俣、D:550m二俣、E:560m二俣、F:浅間峠、 G:881mと879mの間のコル、H:510m二俣、I:登山道に合流、J:熊倉山、K:熊倉山東稜線の930m |
右俣の方が沢らしかった、左俣は1本目を登った後で、多少体力的・集中力共に少し落ちていたというのはあるかもしれません。
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今回の山行の速度・時刻グラフ(区間1:右俣右沢遡行、区間2:右俣左沢下降、区間3:左俣西沢遡行、区間4:左俣東沢下降) |