2304 乗鞍高原

 申し込んだ山行の、リーダーの体調が悪く、予定山行中止。自分も骨折して、長らく行けなかったので、とても文句は言えない。とはいえ、家族に山スキーの了承をしてもらったので、できればこの日、山スキーに行きたい。といっても、骨折後、最初の山スキーが、リーダーというのは荷が重すぎる。感覚鈍っているし、「動けませんでした」は避けたい。そうだ、こんな時こそ、ガイドツアーだ、ということで、ゲレンデでお世話になった、里山テレマークスキー倶楽部のツアーに参加してきました。
 ガイドの方もこんなのは初めてというくらいアイスバーンで、雪があるところは、重めの雪でした。でも、こんな日もある、で、それなりに楽しめました。一部、滑れる雪があって、動画もいただき、お話になりました。
 ゲレンデは終了したけど(リフト使えず)、林道は開通していないという、季節の狭間の時に行ってしまいました。この日に行っておきたかったので、仕方がありません。
 「のんびりのペース」になると、事前に言われましたが、自分も、ケガ後初の山スキーなので、ひょっとして体が動かなかったら、という不安もあり、「のんびりでも構わないので、参加します」でした。

今回の山行の大まかな位置図
 赤:登り、黄:下り
今回の山行のさらに大まかな位置図

4月9日(日)(前夜発)
天気:快晴(登り、風強し)
【コースタイム】8:15 休暇村駐車場−9:05 1800m林道−9:35/9:40 1910m林道−11:30 6番標識の上、2390m−12:05/12:35 2310mにて昼食−13:15 1910m林道−14:05 休暇村駐車場

 8:20 休暇村駐車場を出発
 右側の斜面を登りました
スキー板をかついだ自分
(ガイドさんより、写真をいただきました(以下、里)、ありがとうございます。)

 天気は良いのですが、風があり、シールのチートシート(片方)が、ちょっと手を離した際に、飛ばされて、見失いました。
 雪がつながっていないので、スキー板をかついで、出発です。

8:45 奥が、乗鞍岳山頂
 前日降った新雪が、うっすら積もっている

 三本滝駐車場まで、除雪が進んでないとかで、ゲレンデからの出発になりましたが、林道にほぼ雪はありません。まあ、お役所というのは、こういうものなのでしょう。翌週の3月14日より、道路は開通します。

9:08 1800m林道、上部 1800m林道、下部


9:37 1910m林道地点 1910m林道 下部と、自分(里)

 ここからシールで登りました。

9:50 この辺りからアイスバーンが多くなりました
前日まで溶けていた雪が、寒気により一気に凍ってしまった

 標高2000mから2070mが急斜面になっておりまして(画面下のトラックログで、壁、緑線)、「これは新しく購入したクトーを使ってみるチャンス」と、クトーを使ってみたら、理論的には、板を外さないでも取り付けられるはずなのですが、クトーを設置する辺りに雪が溜まっているせいか、うまく接地できず、板を外したら、問題なくクトーをセットできました(慣れれば、板を外さずにセットできるかもしれません。方法を再確認です)。クトーをセットしたら、急斜面にもかかわらず、問題なく登れました。ガイドさんより、「クトーをつけていれば、恐怖心がなくなり、腰が引けずに登れるので、スリップすることも減る」とのことです。急斜面が終わった地点でクトーを外し、外す際は、板を付けたまま外せました。

10:17 急斜面(壁)を越えた


10:35

 三本滝駐車場まで、車で来れるようになると、多くの人が来るそうですが、今回は、登りで二人パーティー2組、下りで、登りのパーティーに加えて、6人ほどのパーティー、単独者、二人パーティー2組程度と、静かな(これでも通常、自分らが行く山では多いですが)山行でした。

11:06 4番標識(標高2260m)

 登りは、日帰り装備で、泊まり装備のペースでしたが、ものすごい体力が落ちている感じもなく、ブランクはありましたが、また山に行くことは可能だと思います。

11:20 6番標識(標高2330m)
 これより上は森林限界

 当初の予定の6番標識まで、来て、「もうちょっと上がった所まで行ってみよう」で、自分も、ケガ後の初の山スキーなので、お話になれば良いと思っていたので、無理せず「わかりました」です。

 11:28 肩の小屋と、位ヶ原荘の分岐(標高2370m)  (里)

 6番標識より、もう少し上がった標高2390mまで行きましたが、これより上は風がとても強くなるので、引き返しました。
 さあて、吹き飛ばされてしまった、シールのチートシート(片方)を、どうするか。とりあえず、ガイドさんにこの件を伝えると、片方のチートシートを、渡していただきました。ありがとうございます。

12:28 乗鞍岳山頂の眺めが良い所(標高2310m)で、昼食

 眺めの良い、風も穏やかな場所で、昼食。下りは、風は強くありませんでした。ガイドさんより、ノンアルのビールと、和菓子、暖かいオニオンスープをいただく。美味しかったけど、持ってきた水は全く飲まず、行動食も、メイン以外は開封せずで、断るのもなんでして、そうか、ガイドツアーだとこういうこともあるのか。

 ガイドさんから、今回、自分が滑っているところの、動画をいただきました。ありがとうございます。
 いただいて最初に感じたのは、「滑れていない、後傾、エッジが…」でしたが、再度、見直すと案外滑れている。雪質も、それほど良くなかった中、お話になったのは、うれしい。以前の自分の動画はもっとターン弧が長かった。
 これまでは、ゲレンデではテレマークターンができるものの、ゲレンデ外に出ると良い条件でしか…、という期間がずっと続いた。細かいことを上げたらきりがないが、ようやく、ゲレンデ外でもテレマークターンはできるという段階になれたと思います。今後は、ゲレンデ外でもできるようになったテレマークターンの向上です。

動画 0分21秒(里)

 これで、満足してはいけないが(すべての動画で、後傾の傾向がある)

最後にこける
動画 0分27秒(里)

 後傾にならないためには、「慣れるしかない」というのもあります。頭で考えながら、滑るとどうしてもワンテンポ遅れて後傾になってしまう。体で覚える。

動画 0分44秒(里)

 動画を撮れたのは、最初のところだけで、あとは、もうアイスバーンか重い雪で、アイスバーンは横滑りと斜滑降で自分は下りました。重い雪は、ボーゲンと斜滑降、できるところでテレマークターン。
 横滑りは、テレマークの横滑りではなく、アルペンの横滑りで良いと言われたので、アルペンの横滑りで多くを処理しました。

13:19 1910m林道(里)

 いったん、板を外して、林道を通過。

 13:20 1910m林道から見えた、不思議な雪だるま  左写真拡大

 なんとも不思議な雪だるまがありました。

13:27
1910m林道から、下部100m程は雪がつながっていて
滑れました

 1750mからは、右(東)にいくという手もあり、行ってみたら、なんとも言えない程度に雪が残っていて、ゲレンデ脇のちょとした雪をつないで、1650mからは板をかつぎました。
 14:05 休暇村駐車場(1600m)ゴール。戻ったときは、風も穏やかでした。
 モモが痛くて滑れなくなることもなく、ケガ後初の山スキー、無事終了。

今回のルートのトラックログ(赤:登り、黄:下り)
A:駐車場、B:1800m林道、C:1910m林道、D:昼食をとった2310m、E:6番標識(標高2330m)、F:下山した2390m


今回の山行の「速度/時刻グラフ」
(区間1:登り、区間2:下り)(縦軸:速度、横軸:時刻)


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