2207 北秋川水系 シンナソー(単独)

 久しぶりの沢単独行、午後から、天気が悪くなる予報でしたので、始発のバスに乗りましたが、沢の中はまだ薄暗かった(というほどでもないか、光が差し込んではいなかった)。
 入渓地点近くに、駐車スペースがないとのことでしたので、久しぶりにバスで行きました。最近の単独行と言えば、「マイカーで行って、一人なので行動に制約がなく、ズルズルと時間が遅れていき、現場で慌てて、さらに地図が読めなくなる」というパターンになっていたので、行き(往路)についてはバスにして正解だったと思います。

今回の山行の大まかな位置図
 赤:登り、黄:下り
今回の山行のさらに大まかな位置図

7月30日(土)
天気:曇り時々晴れ
(単独)
【コースタイム】6:22 武蔵五日市駅−6:33/6:43 十里木−7:20/8:10 藤倉−8:25 シンナソーへの二俣−10:35 登山道−10:40/11:15 分岐−11:55/12:34 藤倉

 武蔵五日市駅のコンビニで行動食を買えばよいと思っていたら、開店が6時30でした。すぐ近くにセブンイレブンがあったことを思い出し、無事行動食を購入できたが、このことで慌ててしまい、6:22発の数馬行のバスに乗ってしまう。途中までは同じなので、十里木で下りて、再度藤倉行のバスに乗る。

A:バス停
B:バス停だと思っていた位置
C:勘違いした廃屋
D:実際の廃屋?
E:入渓点

 バスに乗る時だけでなく、車(バス)から下りる前は、現在位置をよく確認しよう。バスだと、釣銭のこととか考えてしまいますが周囲の位置をよく把握しましょう。運転をしている人からすれば、「何を言っているかわからない」かもしれまでんが、今回も?、下りた地点で現在地を見失って、冷静になるまで時間を要しました。それでも、以前に比べたら、修正時間が短くできたと思う。
 改めて、入渓点までは、ネットやガイド本などで、最新の情報を入れるべき。地形図を読んでも、どうにもならない。時間がなくても、入渓点までは、情報を仕入れておく。

 ミス1(バス停の位置誤記):エアリアから、バス停の位置を写し取ったのですが、改めてエアリアを確認すると、エアリアにはきちんとAの位置に記載してありました。ところが、エアリアから転写した時には、そこまで細かく見る気がなかったので、印刷した地図にBがバス停の位置と書き込んでしまった。ハイキングや縦走なら、(微妙にずれた位置を転記しても)きちんとした看板が出ていることが多いが、沢登りはメジャーでないため、看板はあるほうが珍しいです。
 ミス2(どのようなルートで来たかを、釣銭のこととかで頭がいっぱいで、よく見ていない。運転手ならあり得ないミス):自分がBの位置にいると思い、「486(五日市方面)」側から来たのだから、入渓点の目印であるDに行くには道なりに「486」と反対方向に進めばよいと思った。コンパスもチエックしたが、コンパスの使い方が間違えていると考えてしまった。(何のために、コンパスを出しているのか、再考。コンパスの使い方も再チエック)

7:20 藤倉のバス停

 先に進むとC(この時は当然Cとは思っていない)に下降点である廃屋?があった、事前の情報により廃屋は(現在人が住んでいる)私有地なので入ってはいけないとあったので、ではシンナソーへの二俣を確認しようと入渓点を確認しに先を進むと、二俣はどこにもなく堰堤にぶつかった、あり得ない。来た道を戻る。Bの地点が沢の二俣になっているが、バス停の位置が二俣になっていないことに気がつく。沢の二俣と道路の合流地点から、思い違いに気がつき、正しい廃屋?を無事見つける。

8:14 廃屋?

 廃屋だったのは、以前で、現在は、人が住んでいます。私有地なので入ってはいけません。ということで、さらに上流に進み、沢が屈曲する地点の道路わきから下降できます。

沢が屈曲する地点の道路わきから下降


8:25 シンナソーへの二俣

 フラッシュがたかれてしまった。フラッシュを止めようとカメラのモードを変えると、光量が足らないのかシャッターがなかなか下りず、ぶれた写真になってしまう。暗いままで良いのだが

シンナソーの遡行図にはゴルジュマークが書かれており、ゴルジュというと、左イラストのようなイメージで、壁に囲まれたイメージでしたが、今回シンナソーのゴルジは45度の壁に囲まれたという感じで、圧迫感がなく、右のイラストのような形でした。これもゴルジュなのかと、今更ながら

8:26

 単独行の緊張感もあり、今の自分にとって、シンナソーは、ちょうど良いレベルだったと思います。今回、滝は全て巻かずに登り、登攀具未使用です。

8:29


8:35

8:48 3段10mを通り過ぎて

 今回の沢の中で、3段10mが一番難しかったです。簡単かと思って写真も撮らなかったら、中段の右側(左岸)がつるつるでホールドがなく、下段を見渡し「落ちても、ケガしそうにない」ことを確認し、思い切って登ったら、無事突破できました。突破した後、振り返って、写真を撮りました。

 8:50 水枯れる  8:54

 いったん、水が枯れました。

8:55 水流復活


9:03

 沢の中の地図読みは、前回、東黒沢の山行で思いついた、高度計を使う解釈(というほどの解釈でもないかも)でうまく行きました。バスから下りた地点で高度計の補正をし、シンナソーの二俣で再度補正しましたが、その後はずれることはありませんでした。

9:10

 他の人の報告にもありましたが、蜘蛛の巣、多かったです。

9:32 イワタバコが咲いてました 


9:41 3段15m 9:52 上段

 3段15mは、下から見たら難しそうだったが、登ってみたら、それほどでもなかった。

10:15 ホールドを掴もうと手を伸ばしたら

 カエルは多く見かけました。

10:21 770m二俣

左を行きました

10:25 770m二俣のすぐ上の二俣

左を行きました。

10:28 さらに上の二俣

 これも左を行きました

10:37 登山道に合流
 上がってきたルートを振り返る

 たいした藪漕ぎもなく、急登もなく、登山道に合流できました。
 登山道に合流する前、南西側にヘリが来て出発する音が聞こえた。山中では、一人の人にも合わなかった。あのヘリはなんだったのだろう。

11:15 浅間尾根との分岐

 せっかく来たので山頂まで上がってみたいと思って、上へ登るも、929ピークは登山道外、単独行なので無理してピークに立つこともないと、考えを変え、分岐で昼食とし、登山道を下山しました。

 ガイド本などには、「急な登山道」など書いてありましたが、よくある「急な登山道」という予備知識を入れるとそこまでではないですが、何も知らずに行くと「急な登山道」と感じてしまう程度の「急な登山道」だと思います。沢と並行して登山道がついているので、平坦ではないんですが…

11:46 人工物が見えた


11:48 ずいぶんな所に家がある
    ポツンと一軒家?

 あっという間の下山、時間通りと言えば時間通りでしたが、とても短く感じました。

11:55 車道


今回の山行の位置図(赤:登り、黄:下り)
A:藤倉バス停、E:入渓点、F:770m二俣、G:登山道と合流、H:浅間尾根との分岐


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